2009年08月24日

コーヒーハンター ~ 川島良彰 + 919伝説の1ページ

ここにもMoso族がいた!

書籍情報

コーヒーハンター―幻のブルボン・ポワントゥ復活
川島 良彰
平凡社
売り上げランキング: 87057

本のひらめき

静岡、エルサルバドル、ハワイ、レユニオン島(旧ブルボン島)と、著者は、
幻のブルボン・ポワントゥを訪ねて数奇の旅を続けてきた。

ブルボン・ポワントゥというのは、かつてマダガスカル島の東にある小さな島
レユニオン島で開発された品種だったが、いつの間にか忘れ去られてしまった
コービーの品種である。

なぜ、著者はそんなものを追い求めるようになったのか・・・。

著者は、留学先のエルサルバドルの研究所(ISIC)でコーヒーに関するあ
らゆる勉強をしていた。その折、「ブルボン」というコーヒーの代名詞の一つ
でもある品種から、実は突然変異種でもう一つの品種があったことを知る。

 ブルボン・ポワントゥ(pointu - 尖った) 

非常に香高く素晴らしい品種だが、あまりに生産性が低かったがために絶滅し
てしまった・・・というものだった。

数奇な出会いや、自分を信じて追い求めたポワントゥ種の発見、上司や地元の
人の応援、さらにはフランス政府からの援助・・・物語に必要な要素がいっぱ
いの中、スリリングな展開は、まるで小説のようだ。

ポワントゥ物語の後半、島の人たちとの独占販売権を契約していなかった著者
は、別のブローカーにこの幻のコーヒーをさらわれてしまう危機に直面する。
気が気でない著者だったが、ちゃんとレユニオン島の人たちは、信義を守って
くれたのだった。

 「ホセ、お前のお蔭で、この島でブルボン・ポワントゥの復活プロジェクト
  が始まったんだ。お前以外に売るわけがないだろう」

ブルボン島でのコーヒー産業の復活は、まさに川島さんのMoso(もうそう)
によって生まれたものだ。。

そして今、類稀なる品種からうまれる素晴らしいコーヒーは、独自の販路で手
に入る。 http://www.grand-cru-cafe.com/aboutus/

本書のコーヒーハンター物語は、僕たちに夢の後押しをするエネルギーを与え
てくれるだろう。


僕の思いつき

この幻のホーヒーを一度飲んでみたい。誰しも本書を読めばそんな気になる。

今度帰国したときは、ぜひミ・カフェート(http://www.mi-cafeto.com/)に
いかなくっちゃ・・・。

そんなことを考えていたら知り合いからこんな情報がとどいた。
なんとJALの国内線ファーストクラスで、このコーヒーが味わえるという。
9月1日から30日間だけの限定である。

  http://www.mi-cafeto.com/archives/2009/08/jal.html

この時期に一時帰国しなさいということらしい。笑

経営難にあえぐJALだが、こういうホンモノとの連携は、やはりJALらし
い。どんな時もあきらめず、自分を信じて進んできた川島さんにならって、苦
境のJALも元気になってほしい。

Mosoのような思いも、純粋にそれを追い求める人の前には、様々な問題が
立ちはだかるが、それ以上に応援する人も現れるという不思議な循環がある。

世の中をよきものにしたいという思いがあれば、それは仮にMosoのような
もので大切にしたいものだ。この本のこと知ったのは、ロスで開いた100冊
倶楽部でのこと。MQ指数の高いNさんという方が熱く語ってくれた。
Nさん、ありがとう。
(MQ=Moso Quotient)


オススメ度

★★★★★+ブルボンポワントゥ

読んで欲しい方

・苦しいときを乗りこえたい方
・世界をまたにかけ活躍したい方
・わくわくする仕事をしたい方

Posted by webook at 15:11 | Comments (0) | TrackBack

2009年08月17日

人生を変える!夢の設計図の描き方 ~ 鶴岡秀子 + KOKOROZASHI 志

   すべては、自分を信じることからはじまる

書籍情報


本のひらめき

所詮、夢なんて持ったって・・・と冷めた気持になったことはないだろうか。
確かに、いきなりイチローにはなれない。思っただけで映画監督にもなれはし
ない。しかし、誰でも夢は持てる。そして、夢は実現できる。

本書は、夢を実現するためのコツとマインドを、伝説のホテルのつるちゃんが
解説している。「夢の設計図」をどう描けばいいのか、その「夢の実現」には
何がいるのか・・・を、現在進行形の伝説のホテル事例を交えながら語ってく
れる。

  夢しか実現しない、夢だけが実現する
  自分らしさが夢のキーワード
  夢は人に話すと大きくなる
  今を変えなければ未来は変わらない
  今ある御縁を大切にする
  人に与えられる自分になる
   
など、心に響く素敵なメッセージがある。夢のステージは、人によって異な
っているだろうけれど、その時々に勇気をもらえる言葉があるのがうれしい。

僕のいる会社はいま、B-CとかB-Bとかカテゴリーを分けて経営されてい
る。確かにそれは正しい。従来のビジネス・スタイル(=お金が幸せを測るた
だ一つの価値)ではまさに正論。しかし、今度の世界的リセッションで気づく
べきことは、そのスタイルやモデルの行き詰り感である。いつかまた景気がよ
くなって、また右肩上がりのモデルでいけばいいや・・と思っている間は、私
たちの社会の進化は心もとない。

つるちゃんは、その先のモデルにB-F(ファン)の時代を見据えている。す
ばらしい。今までのスタイルを否定するわけではない。その先の多様性として
B-Fというとらえ方が、素晴らしいと思う。

実際、つるちゃんの勧めているレジェンドホテルは、株主を集めながら、同時
に、ホテルのファン(お客様)を確保している・・・すべての出来事が素敵な
伝説の一ページを刻んでいるのである。

夢の持ち方、描き方、そして実現する方法・・・私たちに、夢の一歩を進みだ
す勇気をくれる一冊。これからのあなたにぜひ!


僕の思いつき

つるちゃんの初めてお会いしたのは、最初の本がでる少し前だった。とてもお
いしいランチをいただきながら、時の経つのを忘れて鶴ちゃんの話に気きった
のを覚えている。

以来、つるちゃんからは、たくさんの元気や勇気をもらっている。
つるちゃんの生き方や存在は、僕の心のエネルギーなのだ。

つるちゃんの言葉で、僕の心をもっとも揺さぶってくれたのはこれだ。

  すべては、自分を信じることからはじまる。

そうなのだ。誰が自分のことをどんなふうに言おうとも、他人の評価がどのよ
うであっても、己が信ずる道を進む・・・なかなかそれは難しいのだけれど、
つるちゃんの言葉は、僕の背中を何度か押してくれた。

  人生は自分の思い描いた通りになります。もっと自分を信じ、「私なら
  きっとできるよ」と自分に言ってあげてください。そこから夢の一歩が
  始まります。

つるちゃんは、いつも誰かの背中をそっと押してくれる。ありがたい。

今、つるちゃんは、伝説のホテルをつくるために頑張っている。順風満帆とは
いえない。無謀にも・・・というほうがあっているかもしれない。
でも、そこにあきらめない理由と強い意志がある限り、絶対に実現できる!と
つるちゃんは信じている。そして、数多くの応援団もそう信じている。

つるちゃんの素敵な夢を、いっしょに実現する仲間になれたことを、僕は心か
らありがたいと思っている。

よかったら、あなたも、一緒に。
夢の片棒を担ぐ一人になってみよう。
その入口はこちら: http://legendhotels.jp/dream/


オススメ度

★★★★★+夢しか実現しない

読んで欲しい方

・現状打破派(ダハハ)の方
・共感する楽しさを味わいたい方
・夢の楽しさを感じたい方

Posted by webook at 15:14 | Comments (0) | TrackBack

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