2005年07月31日

【Webook 2005.07.31- Special】吉越社長インタビュー + 革命トランクス

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++ Webook of the Day 本日はスペシャル号です!
++ http://webook.tv
++ book diary by Shinnosuke Matsuyama
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   早朝突撃インタビュー


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●今日のインタビュー:【革命社長、吉越浩一郎さん】

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   |吉越浩一郎(よしこし こういちろう)さん
   |----------------------------------------------------------
   |1947年(昭和22年)千葉県出身、55歳。
   |上智大学ドイツ語学科在学中に、独ハイデルベルク大学に留学。
   |74年、メリタジャパンに勤務、80年メリタジャパンおよびメリタ
   |カフェ常務取締役に就任。
   |83年トリンプ・インターナショナル(香港)にプロダクト・マネ
   |ージャーとして入社。86年トリンプ・インターナショナル・ジャ
   |パンのマーケティング本部長、87年副社長を経て、92年から現職。
   |主な著書:「2分以内で仕事は決断しなさい」、「革命社長」
   |社長ブログ: http://www.kakumeishacyo.com/
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<早朝会議を観戦!>

吉越さんの著書は非常に面白い。えっ、ほんとに!?みないた日々の経営
がとてもリアルに描かれている。そして気づきと元気がもらえるからだ。
 「2分以内で仕事は決断しなさい ~ 吉越浩一郎」
   http://webook.tv/archives/000662.html
 「革命社長 ~ 吉越浩一郎」
   http://webook.tv/archives/000681.html

これらを読んで、早朝のMS会議をぜひ「観戦」してみたいと強く思った。
そして、7月8日ついにそれが実現した。「本に書いてあることはほんと
うなのだろうか?」と当日朝はわくわくモードでトリンプのある流通セン
ターに向かった。約束の時間より15分ほど先に行った。

八時半からの早朝MS会議だから出社する人も早い。8時前後に社員のみ
なさんが出社。吉越社長は7時40分ころには出社されるという。やはり
スタートが早い。

この日の会議は、中途入社の人の紹介、人事異動で新しい部署に移った方
の紹介から始まった。なれないせいか声の小さい人には、すかさず社長の
声がかかる。「もうすこし大きい声のほうがいいね。みなさんに聞こえる
ように。」
その後は、OHP上に映された案件が次々と処理されていく。すべては吉
越社長のペースでクリアされていく。短いものは数十秒、すこし込み入っ
た問題でも数分で決着。誰が何を何時までにがピシッと決まる。
(あはぁー、これは本に書いてあるとおりだぁ!いやそれ以上かも。)

傍聴してまず感じるのは、「会議の覇気」。それは会議のチェアマンであ
りファシリテーターでもある吉越さんの声の大きさと速いテンポから生み
出される。この日は40数件の案件がテーブルの上に載せられた。途中、
2回ほど吉越社長の顔に怒りマークが浮かぶ案件があった。以前合意され
た方針と明らかに異なる結果が報告されたからだった。厳しい言葉がとぶ
が、それでも次は誰が何をいつまでにがきっちり決められ、次の案件に進
む。 そのテンションとスピード感は、まさに「観戦」すると表現したく
なる雰囲気であった。

後ほどインタビューで知ることになるが、議事録は携帯でも配信される。
前日のサンプルを吉越社長の携帯画面で見せてもらったが、非常にコンパ
クトにまとめられ、内容が分り易い。「佐藤 7/19」というように案
件の最後には誰が何時までにのターゲットが明記されている。この議事録
をまとめている人も達人である。

この取材にあたりWebook読者のみなさんに吉越さんへの質問を募集
したところたくさんのご意見をいただいた。それらをまとめて、吉越さん
にインタビューした。

詳しい記事は、「月間ビジネスデータ」の次号に掲載される。
お楽しみに!

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<吉越さんの著書>

 【革命社長】
   ・アマゾン  http://tinyurl.com/aq682
   ・楽天Books http://tinyurl.com/7qnhb
   ・Bk1   http://tinyurl.com/8j8yg
   ・富士山コム http://tinyurl.com/g4qd  (←北米カナダの方)


 【2分以内で仕事は決断しなさい】
   ・アマゾン  http://tinyurl.com/8tf6a
   ・楽天Books http://tinyurl.com/8qnud
   ・Bk1   http://tinyurl.com/9wuq3
   ・富士山コム http://tinyurl.com/g4qd  (←北米カナダの方)

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<読んで欲しい方>

   ・会議をなんとかしたいと思っている方
   ・ファシリテーターに興味ある方
   ・私は100%トリンプですっていう方

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●今日のおまけ:( 革命トランクスが当るかも!? )

 現在、アマゾンと共同で吉越さんの著書「革命社長」のプレゼント
 キャンペーン実施中である。
 
 7月25日~8月7日までamazon.co.jp で本を購入すると、革命トランクス
 が5名様に当る。
 革命トランクスは、真っ赤な生地に革命と白抜きで描かれたパンツだ。
 インタビューのとき見せていただいた。

 詳しくはこちらで: → http://www.njg.co.jp/c/3923.htm


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発行者 : Webook of the Day 松山真之助 ( hello@webook.tv )
発 行 : まぐまぐ ID= 969
登録解除: http://webook.tv/mm.html
楽天日記: http://plaza.rakuten.co.jp/google/ ← のぞいてみてね!
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Posted by webook at 13:38 | TrackBack

2005年07月30日

図解でユカイ ~ 石黒謙吾

伝説の奇書!?

書籍情報

図解でユカイ
図解でユカイ
posted with amazlet at 05.07.30
石黒 謙吾
ゴマブックス (2005/07/21)
売り上げランキング: 107,927


本のひらめき

分類王、石黒謙吾といってもピンと来ない方も多いかもしれない。クイールの石黒さんのほうが有名になっているから・・・。

しかし、この方の『異才』はなんとも驚異的である。

僕がはじめて石黒さんを知ったのは、「チャート式試験にでないニッポンのしくみ」を読んだ時だったと思う。もう、めちゃくちゃ興奮した覚えがある。この本は、その後、絶版となるが多くのファンの声に後押しされてついに復刊された。それがこの本だ。ブラボーである。

ロジックとアートとウィットの融合は、ひれ伏したいくらい面白く、しかも、奥が深い。笑えるチャートは、石黒さんならではのオリジナルアートになっている。

 ロジック+アート+ウィット=chART 

が石黒さんのユカイな図解の本質である。

「渾身のエネルギーを注ぎ、役立つように見せながらまったく役にたたない方向に仕上げた作品群」は、たとえばこんな感じだ・・・

日常のモノや商品、あるいはタレントなどをマトリクス分析したり、俳優や女優の特徴を円グラフで表現したり・・・うーん、これは文章ではとても表現できない・・・。こういう感じ:
→ http://hotwired.goo.ne.jp/culture/ishiguro/011211/p04.html

ともあれこの本の復刊は、ビジネスとゲイジュツとブンカとソウゾウに寄与することは間違いない。

夏休み、この本で脳みそを沸騰させてみよう。


僕の思いつき

ご本人は「ああ、クィールの石黒さん」と言われるより、「ああ、チャートの石黒さん」と呼ばれるほうが断然ウレシイという。

自分は、「○○のxxさん」と呼ばれるとうれしい・・というのが、誰にもきっとあると思う。それをちょっと書き出してみよう。意外と自分と向きあうきっかけになる。

僕の場合は:

 バランススコアカードの松山さん
 早起きの真之助さん
 のりも先生のお父さんのしんのすけさん
 コーチの松山真之助さん
 ジェイカレッジ校長の松山さん
 
でも、やっぱり、「Webookのしんのすけさん」が一番フィットするような気もするなー。

あなたのは、どんな・・・?



オススメ度

★★★★★+構造的オチ

読んで欲しい方

・クイールの本を読んだ方
・マトリクス分析に興味ある方
・分類するのが大好きという方

Posted by webook at 22:33 | TrackBack

2005年07月29日

椅子とパソコンをなくせば会社は伸びる! ~ 酒巻久 + MIT

立てば成る!?

書籍情報

椅子とパソコンをなくせば会社は伸びる!
酒巻 久
祥伝社 (2005/07)
売り上げランキング: 299


本のひらめき

東証一部上場のキャノンの子会社「キヤノン電子」をたった6年で利益率を10倍にした著者が、そのヒミツを語り起した本である。

酒巻きさんの会社人生は、赤字部門の建て直しの連続だったという。その秘訣は、人員削減などのリストラではなく「徹底した会社の垢すり」だという。
つまり、それまで長い間に組織や社員に染み付いてしまった非効率な動きや習慣、ムダなしごとの仕方を徹底的に変えるということである。

無駄な会議をなくすために、椅子をなくして「立って会議をする」とか、ムダなメールを排除するために朝、決められた時間がくるまではPCを立ち上げてはいけないとか・・・面白い垢すりが紹介されている。

そういうものをやるときのコツがまたいい。無理やり今日から会議は立ってやれ!と命令するのではなく、自然とそうしたい環境を作り、気づきと自発から社員がやるようにもっていく方法である。

トリンプの吉越社長と共通するのは、「徹底してやる」ところ。

垢すりは、徹底的にやるところに意味があるようだ。

会社のムダを廃止、利益がでるようにする工夫は、あんがい身近なところにあるかもしれない。


僕の思いつき

コミュニケーションは、やはり組織にとって重要な要素である。土光さんも、立ち話でもA4一枚くらいの情報交換はできると積極的に仲間と話をすることを勧めていた。キヤノン電子も挨拶を積極的にするようになって、品質が上がった事例が紹介されている。

ちょっとしたコミュニケーションは、メールや紙での通知などより、よほど、早く的確に情報が伝わるようだ。

今日から、朝、積極的に挨拶に行くことにした。同じ部屋にいるすべての部長さんに行く、同僚に声をかける。できれば関係部に出向いて顔を合わす。こんなことをやっていこう。



オススメ度

★★★★☆+立て直し

読んで欲しい方

・早いのがお好きな方
・立つ会議に興味ある方
・ムダとり大好きという方

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2005年07月28日

星の商人 ~ 犬飼ターボ

競争の世界から共存の世界へ

書籍情報

星の商人 -「成功の秘法」を手に入れるためのレッスン-
犬飼 ターボ
サンマーク出版 (2005/07/21)
売り上げランキング: 13


本のひらめき

ビジネスで成功するためには、どんな心構えが必要なのか・・・
本書は、それを架空の物語で教えてくれるビジネス寓話だ。

レキとスタムという二人の青年。商人になって成功したいと願っている。城壁に囲まれた湾岸都市には貿易で栄えてきた。そこにはオーランドという大商人がおり、ビジネスを牛耳っている。レキとスタムはすでに商人を引退した偉大な賢者をたずね、教えを請う。

二人はその賢者から偉大な商人になる秘法が書かれた羊皮紙を買う。そこに書かれていたのは

  他の成功は己の成功

だけ。レキは、そこに何かを感じ取り商人を志すが、スタムはばかばかしいと投げ出す・・。レキはその後、普通の商人アルのもとで様々な成功を収めていく。レキの成長のステップに合わせて、羊皮紙には不思議な文字が浮かび上がるのだ。

  成功者にふさわしき者を選べ
  その者の成功を知れ
  仕組みで分かち合う
 
そして、最後に学んだものは、競争の世界に生きるのではなく、分かち合う共存の世界に生きよ・・ということだ。

なかなか人生に示唆を与えてくれる物語。読み易く、気づきがあって楽しい。

ちなみに著者はこんな人: http://inukai.tv/prof/index.htm


僕の思いつき

本書を読んでいるとパウロ コエーリョの「アルケミスト」を彷彿とさせる。一人の少年が成功を手にする物語だ。どこかアラビア的でエキゾティックな雰囲気や、偉大な賢人が登場するところなどが似ている・・・。またハリーポッターの魔法のグッズをイメージさせるものも登場する。文字が浮き出る羊皮紙だ。
何か伝えたいこと(経営、マネジメント、人生の成功、夢の実現・・・など)
があったら、ひとつ物語でも書いてみるのも楽しい。

空想と妄想のタガを外してあげて、思いっきり遊んでみるのもいいねー。

そこから、また新たな発見や洞察が生まれるかもしれない。脳みそをいろんな使い方をしたほうがいいらしいから・・・。



オススメ度

★★★★★+星の商人

読んで欲しい方

・成功したい方
・共存したい方
・成長したい方

Posted by webook at 20:09 | TrackBack

2005年07月27日

恋愛&結婚出会いのバイブル ~ 大安吉日

良縁祈願・・・

書籍情報

恋愛&結婚出会いのバイブル―本モノの「王子様」の見つけ方
大安吉日
アーク出版 (2004/03)
売り上げランキング: 20,919


本のひらめき

今日は独身の女性の方向けの本。え、そうなの・・・と思った男性の方も次に女性として生まれてきたときのために読んでおいてもいいね。笑
男性が読んでも「そうそう」って思えることがたくさんあるよ。

さて本書は、大安吉日さん(大保恵子さん、伊東浩子さんのユニット)がおくる本モノの「王子様」を見るける秘密を説いた本である。

一番心に響いたのは、第二章にある「心から出会えると信じる」というもの。

 「本モノの王子を見つけよう!」ときめた瞬間から、あなたは王子様と
 であるための道程を歩み始めます。

今日あった和田さやかさんの講演でも、「人はやりたいと思い定めた瞬間から見たいものしか目に飛び込んでこなくなる」というお話があった。心に決めたそのときから、何かが動き始める・・・そう感じることはときどき僕もある。

また、こんな言葉もお気に入りに入った。
 
 言い訳の「でも」ではなく、前向きの「でも」を使おう。

例えば、「お気に入りのケーキが売切れだった。でも、別の種類を試すチャンスだ」みたいに、マイナスのコトガラをプラスに変える使い方。いいね、これ。

などなど、本モノの王子をみつけるための心得を伝授している。

この国の発展のためにも(?)、この本はたくさんの女性に読んでいただきたい本・・・だね。


僕の思いつき

もし、今日いろいろ悩ましいことや辛いことがあったら、あるいは、気にくわないことや、都合が悪いことがあったら、「でも」のフレーズをいろいろ考えてみよう。

そういう「態度」を選ぶこと自体に、なんだか爽やかな自分を発見できたりする。


そうそう、8/7(日)の午前中、サンデーヒルズカンファレンスで大安さん(大保さん)と対談です。よかったら・・・
 
→  http://www.on-going.com/shc.html



オススメ度

★★★★☆+本物の王子様

読んで欲しい方

・王子様をまってる方
・結婚はもう興味ないわって方
・すこし、あせってる方

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2005年07月26日

情報整理術クマガイ式 ~ 熊谷正寿 + 伝ちゃん

ひらめき→試す→続ける

書籍情報

情報整理術 クマガイ式
熊谷 正寿
かんき出版 (2005/07/05)
売り上げランキング: 495


本のひらめき

GMOの熊谷さんの「一冊の手帳で夢は必ずかなう」をお読みになられた方は多いと思う。本書はその続き。。

本書は、熊谷さんのこんな人生戦略からきている。

  ・夢をかなえたい
  ・そのためには「情報」と「時間」が必要だ
  ・情報と時間を見方につけるには情報整理術が必要だ。

メールでも、パソコンのファイルでも、書類でも「さがしもの」をしている時間は結構ある。熊谷さんは情報が時間を食い物にしないように、「物探し時間ゼロ」を目指しているという。

そして「情報を夢に活用できる生きた資源」にするため、情報整理を上手にやり、夢手帳に入れ込んでいくのが熊谷さんのスタイルだ。

情報整理の7つの原則がある。

  ・夢・目標なしに情報整理は意味がない。
  ・可能な限り一箇所にあつめる。
    (実際は、手帳、書庫、PCの3箇所に限定しているという。)
  ・サイズ、形の統一をする(バイブルサイズ手帳、A4のファイル)
  ・日付・情報源はかならずつける
さらに、一件1リフィルの原則、インデックスの原則、クロスリファレンスの
原則と続く。

アナログとデジタルの世界で、情報整理をなんとかしたいと思う人は多い。いろいろ試してみるのもいい。しかし、もっとも重要なことは、「やり続ける」ことや「やりぬく」ことかもしれない。

熊谷さんが夢の実現ができたのも、こういう本が書けるのも、しつこくやり続けているからこそ・・・かもしれないねー。

夢実現にむけて、発見と気づきのある本だ。


僕の思いつき

すべて熊谷さんと同じようにはできないが、いくつか自分でも試してみたいものがあった。例えば・・・

1)メールの振り分けで、項目別(案件別とか担当者別とか)と平行して、時系列フォルダーにコピーを作るというのが提案されている。これ、早速採用!

2)もう一つは、週末に2-3時間をかけて手帳整理の時間を設けるというもの。えっ、そんなに? と思うかもしれないが、これは大事なことかもしれない。情報がただの情報だけに終わるのか、それが夢実現の資源になるのかが分かれる瞬間だと思う。これも、採用。

3)それから、梅棹忠夫著「知的生産の技術」は読んどいたほうがよさそうだ。これも早速、注文しておこう。

ってことで、3つの実行を決意した。笑

この種の本を読んだら、3つの決意をピックアップしとこうね。



オススメ度

★★★★★+クマガイ

読んで欲しい方

・情報整理が好きだった方
・整理が苦手な方
・夢実現にむけた走りたい方

Posted by webook at 20:16 | TrackBack

2005年07月25日

大きなケーキは人にゆずろう ~ バーバラ・コーコラン + MIT

ゆずれる人は品性がある。

書籍情報

大きなケーキは人にゆずろう―お金持ちになるための“母の教訓”
バーバラ コーコラン Barbara Corcoran 大野 晶子
ソニーマガジンズ (2003/10)
売り上げランキング: 57,082


本のひらめき

お母さんの言葉が、人生の岐路で自信をもたせてくれたり、勇気をくれたりしたら、それほど素晴らしいことはない。父親とて同じこと。

本書は、ニューヨークでセレブな不動産仲介業者として成功した著者、バーバラ・コーコランが、自身のビジネス成功物語を語った本である。同種のほかの本と違うのは、コーコランのアメリカンドリームを支えたのが、10人もの子供を育て上げた貧しいけれど心優しいお母さんの教え(教訓)だったというところ。

 ☆ 胸が大きくなくても、あなたには素敵な個性と笑顔がある。

 ☆ 勉強ができなくてもあなたには素晴らしい創造力がある。

 ☆ 大きなケーキをゆずれば、自分のケーキがもっと美味しくなる。

など、素敵な母の言葉は、コーコランのビジネス(不動産の仲介)でも多いに激励と発想の転換をもたらしたのだった。

ビジネス書としても読めるし、人生の教訓書としても読める、素敵な本だ。

最後のついている売上倍増マニュアル(100万ドル稼ぐことに興味がない人は読むべからずとの警告がついている:笑)も、なかなかシブイ!


僕の思いつき

実は、この本、本田直之さん(パーソナルブランディングの翻訳者)にご紹介いただいた本である。→ http://webook.tv/archives/000661.html
本田さんはレバレッジコンサルティング(株)のCEOでもある。 

本田さんと食事をしながら、互いのオススメ本を語り合った時間は、とてもリッチな時が流れたような気がする。そのとき、最初に本田さんが紹介してくれた本がこれ。

いやぁ、よかった!

たまには、友人とオススメ本談義をするのもいいねぇ。

今週、誰かとそういう時間を持ってみません?



オススメ度

★★★★★+母の教え

読んで欲しい方

・お母さんが好きな方
・営業に興味ある方
・ユニークなことを考えるのが大好きという方

Posted by webook at 20:20 | TrackBack

2005年07月24日

経営の行動指針・新訂 ~ 土光敏夫/本郷孝信

社員は3倍、重役は10倍・・・

書籍情報

経営の行動指針―土光語録
土光 敏夫 本郷 孝信
産能大学出版部 (1996/03)
売り上げランキング: 4,341


本のひらめき

この本と出合ったのは、トリンプインターナショナルの吉越社長のお蔭である。
早朝会議の見学をした後インタビューのお時間をいただいた。そのとき、「トリンプの経営理念とかはどんな感じなんですか?」という質問に対し、吉越さんは、
 「うちにはそんなものはありません!」
と言下におっしゃった。そして、やおらこの本を取り出して見せてくださったのだ。

読んでみると、吉越さんが好きでたまらないとおっしゃった理由がよく分った。この本には、土光さんの経営や事業運営に対する哲学が凝縮されている。

 *顔をみたらコミュニケーションを行え。廊下の行きずりでも書類一枚分
  くらいの連絡はできる。

 *部下の情報が上司のもつ情報と等しくなるくらい密着したコミュニケー
  ションをやれ。

 *穴を深く掘るには幅がいる。

などなど、とても心に響く言葉がある。そしてその補足(本郷さん)がまたいい。
 
期待される社員像は「変化に挑戦しうる人」だとして、変化について語るところがある。曰く、変化には3つの要素があるという。

 断層性:現在の変化は過去の変化から質的に飛躍して繋がらないことがある
 波及性:一つの変化がその領域で留まらず、横へ波及し意外な結合が起きる
 加速性:過去が算術級数的だとすると、現在は幾何級数的である

なるほどー。

そういえば、トリンプの吉越さんも土光さんと同じく、「上も下も同じレベルの情報をもつようにしています」とおっしゃっていた。上が現場のマナ情報まで持つことは大変な努力がいるし、またあらゆる情報を隠さないで部下に伝えることもこれまた腹の据わった対応が必要だ。うーん、学ぶこと多し!

吉越さん、素晴しい本のご紹介ありがとうございました!


僕の思いつき

この本の初版は昭和45年(1970)というから35年も前のこと。重版を重ねてロングセラーとなっているという。本書は、新訂版である。編者の本郷さんは東芝で土光さんの謦咳にふれ、それを社内報「東芝ライフ」に土光語録を連載した人である。(松下幸之助翁と江口克彦氏のような関係か?)

もし、身近にすんごく尊敬できる人がいたら、その人の言動を記録しておいてもいいね。そういうすごい人がいたら、できるだけ懐に飛び込んで近くにいるといいかもしれない。

望めば叶うね、きっと。



オススメ度

★★★★★+目刺をめざす

読んで欲しい方

・土光さんを尊敬している方
・土光さんってだあれっという方
・偉大な先人の心に触れたい方

Posted by webook at 21:11 | TrackBack

2005年07月23日

眠る前に読む短いエッセイ ~ ペーター・バヘーア

眠る前のひと時

書籍情報

   
眠る前に読む短いエッセイ
ペーター・バヘーア 畔上 司
草思社 (2005/06/15)
売り上げランキング: 21,900

本のひらめき

ドイツの名コラムニストが贈る軽いのに深いエッセイ。夜眠る前に読むといいかもね。

どれも私たちが日常の生活や仕事の中で「あー、あるあるそういうこと」とか「いるいる、そういうヤツっ」といったことがあるお話ばかり。

たとえば・・・
パーティや宴会で一人だけおしゃべりに夢中になってしまうと他の人が白けたりすることがある。本書にも・・

 無遠慮な輩が一人芝居を演ずれば、ほかの全員が退屈してしまう。
 とくに、長々としゃべりつづけたヤツが、苦しみに耐えたみんなに向かって
 最後にこう言って別れを告げようものなら、あいた口がふさがらなくなる。
 「みんあとおしゃべりできて本当に楽しかったよ。」

こんな話もあれば、マザー・テレサが物乞いから寄付を受けた感動的な話もある。

 マザー・テレサはノーベル賞受賞語多額の寄付を受け付けたが、その中に
 男性の物乞いもいたという。「今日一日かかって10パイサ(2円)しか
 頂戴できませんでしたが、これをあなたに贈ります」

 このびっくりするような申し出にマザー・テレサはその10パイサを有難く 受け取ったという。そのときにテレサが語った言葉は本書で・・・

とても素敵なエッセイがある。


僕の思いつき

日ごろ、ふと感じたことは、できればメモや文章に書いておこう。
名コラムニストを超えるエピソードがきっとある・・・。


オススメ度

★★★★+Sonntag

読んで欲しい方

・話のタネが好きな方
・素敵な話に興味ある方
・癒し大好きという方

Posted by webook at 09:52 | TrackBack

2005年07月22日

合意術 ~ 久恒啓一 + 藝大の夏

腑に落ちる・・・って気持ちいい。

書籍情報

合意術 「深堀り型」問題解決のすすめ
久恒 啓一
日本経済新聞社 (2005/07/13)
売り上げランキング: 492

本のひらめき

会社の中は、企画を通すときも、事業計画の決定でもあるいは、ちょっとした会議でも、そこに必要なことは、係わる人の「合意」である。

会社の外をみても商品を売る時には、商品の価値に対して売る側と買う側の「合意」が必要だ。

その合意は、できればスッキリ、納得した上で成立していたい。久恒さんはそれに「腑に落ちる」という表現を当てている。なるほど、腑に落ちるというのは実に状況をよく表している。ノドに何かがつっかえているような合意ではなく、ストンと腑に落ちる納得なら、気持ちもいいし、なによりその次の行動につながる。

本書は、「合意」とは何か、どんな「合意」がいいのか、よい合意を得るためには何が必要か・・・を、久恒さんの具体的な経験を紹介しながら分り易く解説している。

大事なことは「説得型の合意」ではなく「納得型の合意」を目指すこと、またそういうものを目指すための工夫として「定性情報」を深彫りすること+図解を活用することが必要だという。(なるほど!)

図解は久恒さんはいくつかの著書で解説しているのでよくわかる。

定性情報をよく見つめるためには、生のデータを体よく丸めてしまうのではなく、ひとつひとつのゴツゴツ、ガタガタした情報をしっかり読む必要があるという。市民の苦情(定性情報)から、真にやるべきことを深堀したりなどの具体的事例があるので、とても分り易い。

久恒さんの図解の本は非常に分り易く、フムフムと納得した覚えがある。
そして、今回、合意術という新しい視点の本も、いたく納得感を覚える本であ
った。

これ、とってもお薦めの本!


僕の思いつき

世の中には、無理やり説得されたり、上司の顔色を伺ってしぶしぶ了解したり、お客さんのムリを飲んで仕方なく・・といった場面はある。

合意が成立する場面には、いろんな要素がうずまく。
例えば、今度飲み会をxxでやろう・・・・という場合でも、そこには感情的な反発もあれば、したたかな計算もあり、スッキリ納得する場合もある。

今のミーティングの合意は、どういう状況で生まれたのか・・・なんて、分析しながら会議を振り返ってみるのも面白い。(そのときは、当然、図解してみると非常に分り易いねぇ)



オススメ度

★★★★★+納得による合意

読んで欲しい方

・会議が好きだった方
・腑に落ちることが気持ちいい方
・合意が大好きという方

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2005年07月21日

QT 質問思考の技術 ~ マリリーG・アダムス + 開星中高

質問がすべてを変える

書籍情報

QT 質問思考の技術
QT 質問思考の技術
posted with amazlet at 05.07.24
マリリーG.アダムス 中西 真雄美
ディスカヴァートゥエンティワン (2005/05/16)
売り上げランキング: 761

本のひらめき

僕たちは一日にどのくらいの質問をしているのだろうか?
何時の電車に乗ろうか? どのネクタイをしていこうか? 会社で上司になんと言い訳しようか? お昼は何たべる? えーっとそのクレームはどんなお客さまから来たんだね?・・・・などなど、自分への質問も含めれば数しれない質問を私たちはしている。

しかし、その中でいい質問はどれだけあるだろうか?
「いい質問?」 何それ?と聞きたくなると思う。いい質問とはこうだ。

 別のかたちの質問をすれば、ものの見方がすっかり変わり、新鮮な目で
 問題えお見つめ、それを解決することができる。

 大事なのは質問が結果を左右することだ。

こういう変化をもたらすような質問が、いい質問である。

質問がコミュニケーションに不可欠な要素だということは分っている。しかし思考における質問の役割は、必ずしもしられていない・・・という。だから、本書のQT(質問思考)というのが登場することになる。

  偉大な成果は偉大な質問から始まる

これは本書の物語に出てくる主人公、ベン・ナイトが、不思議な質問をするコーチ(エドワーズ)からもらった言葉だ。物語は、管理職のベンが自分の能力を超えるとしか思えない難題に直面し、しかも結婚生活においても問題を抱える一人の男のお話。そんな彼は、「質問好きなコーチ」からすばらしいヒントをもらい、自らのマネジメントスタイルや
生き方までも変える。

気づきの多い内容がある。コーチングを勉強している方、お薦め。


僕の思いつき

「選択の地図」というのがある。二股にわかれた道のどちらを選ぶか・・・
「学習者の道」か「批判者の道」か。

私たちが影響をうけるのは、環境、感情、思考の3つだという。何かが起きたあと、どんな行動・態度・言葉を表すか・・・それが選択の分かれ目。

何かが起きたとき:

 誰のせいだろう? (批判者の道)
 私はなにに責任をもつべきだろう?(学習者の道)

 どうして負けてしまうのだろう?(批判者の道)
 私は何を学ぶことができるだろう?(学習者の道)

というふうにどんな質問を発するか・・ということだ。

「フィッシュ」という本のエッセンスは、<態度を選ぶ>ということだった。
いい質問をするために、いい態度を選びたい。
「すごい会議」では、質問をポジティブな文章に変換するシーンがある。

今日は、どんな選択をしましたか? 
明日は、どんな質問をしたいですか?



オススメ度

★★★★★+学習者の質問

読んで欲しい方

・質問好きな方
・質問に興味ある方
・選ぶことそ意識したい方

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2005年07月20日

あなたの仕事が劇的に変わるメール術 ~ 平野友朗

こころをこめて・・

書籍情報

あなたの仕事が劇的に変わるメール術
平野 友朗
ビジネス社 (2005/05/27)
売り上げランキング: 7,174


本のひらめき

メールはビジネスでも普段の生活でも、欠かせないツールになってきた。このメルマガを読んでいる人はほぼ間違いなく、メールチェックが日課になっていることだと思う。

本書の著者平野さんはメルマガコンサルタントとして独自の地位を確立している。メルマガ成功法( http://www.mag2.com/m/0000115344.html )は6万人以上が購読している。

本書は、メール・ビジネスの最前線にいる平野さんが、メールに「気持ち」と「コンテンツ」をのせてコミュニケーションする術を開示したものだ。

あー、それ僕も以前から思ってた、へぇーそういうこともいいなあ、なるほどこれイタダキ!といったヒントがたくさんある。

メールの機能を使いこなすだけではなく、メールに「こころ」をこめる能力こそが大事だと説く。

メールは確かに便利だ。メリットは何か?と問われていくつか答えるのは誰でもいくつか容易に思いつく。

一方でメールのデメリットもよく理解しておく必要がある。平野さん曰く:

  ▼読まれているかどうか分らないこと
  ▼時間の共有ができない
  ▼コミュニケーションが完結になる
  ▼残ってしまう

件名の工夫、返信のタイミング、署名の使い方などすぐにも使いたいヒントがたくさんある。メールをスマートに使いこなす術を身に着けておきたい。


僕の思いつき

平野さんもメールにひとこと近況を添えるとか、要件だけではなくほんの少しの余談を入れるとかして「すーっと心にとどく」メールがいいという。賛成!
僕は署名にプラスアルファで一言つけたり、気に入った言葉を添えることがある。

先日も、ビジネスでお付き合いのある方に「メールの最後にあったアリストテレスの言葉が心にしみました」といわれ、とてもいたくうれしい気持ちになった。いい仕事ができそうに感じた。

 「だれひとりそれを見ていなくとも
  星の輝きがそれによって減じることはない」 アリストテレス

心が通じるというのは、メールでも電話でもはがきでも一言の会話でも、うれしいものである。

さて、今日通じたうれしいことは何だったろうか。



オススメ度

★★★★☆+ヒント45

読んで欲しい方

・メールで仕事をしている方
・メールを読むのが大変という方
・メールの返信率50%の方

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2005年07月19日

マインドマップ図解術 ~ 中野禎二 + わださやかさん

事例満載!

書籍情報

マインドマップ図解術―即効!仕事と人生の可能性を拓く
中野 禎二
秀和システム (2005/07)
売り上げランキング: 1,446

本のひらめき

僕はマインドマップの Mind Manager というソフトを使っている。このソフトに関して、著者の中野さんの恐らく右に出る人は日本にはいない。何しろ、このソフトを毎日浴びるように(?)使い、なおかつそのアドオンソフトなどを開発している方だからだ。ヘビーユーザー&開発者&伝道師である。

ソフトだけではないマインドマップそのものの使い方についても、深い洞察をおもちの技術者の方だ。それでいて、そもそもマインドマップとはこういものでこういう風に使わないといけません・・・なんて居丈高なところは微塵もないのがまた好感。

僕は、この方(中野さん)にずいぶんとヒラメキをいただいてきた。

今回、中野さんが本の形でその思いのタケを書いたのが本書である。

マインドマネジャー(商品名)で書いたさまざまなマップが、へぇーという感じで紹介されている。

中野さんはいう

 マインドマップは思考をさまたげないツールです。

至言だと思う。

PCのタイプを親指タイプから、ブタインドタッチになったとき、多くの人が書くことと思考することがグンと近づいたように感じたと思う。マインドマップを使うと、さらに別ステージの感覚があると思う。

思考と動作(手で字や図を書くこと)が近づく感じ・・・。

まずは、お試しあれ! そして、その前にこの本をお読みあれ!


僕の思いつき

考えるためのツールのもっとも身近で便利なもの。

 エンピツ(筆記用具)と紙。

これは人類が考え出した素晴らしい道具である。(ソフト的には、言葉、言語か?)

 次にパソコン、インターネットなどと進化する。

「思考と道具」

こんなテーマで、ハード、ソフトの両面から考察してみると、なんだか面白いことになる。

こういうのもマインドマップで書きながら考えてみよう・・・笑



オススメ度

   ☆☆☆☆☆+自由なツール

  (自分も対談者として登場してるので、謙虚に白抜き☆にしてみた)笑


読んで欲しい方

・図解が好きな方
・マインドマップに興味ある方
・森をみるのが大好きという方

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2005年07月18日

図解 マインド・マップノート術 ~ SSI + 六本木ヒルズで

インタビューは面白い。

書籍情報

図解・マインドマップノート術
SSIブレインストラジーセンター
きこ書房 (2005/04/10)
売り上げランキング: 171


本のひらめき

本書はインタビュー記事がとても貴重な内容になっている。「考具」の加藤昌治さん、ビジョナリーコンサルタントの和仁達也さん、日本ファシリテーション協会理事の森時彦さんなどが登場する。

加藤さんは「脳の流れを止めないで、浮かんだことはどんどん書いていく」のが大事という。さすがプランナーとして新しいアイデアを出すことを仕事にしている加藤さんだ。なるほど。

豊富な図解で、マインドマップってこういうものかとか、こんなふうに書けばいいのか・・がわかる。

マインドマップのとっかかり本としてお薦め。


僕の思いつき

マインドマップは、要はツールであってそれ自体で何かを生み出すわけではない。あまり形にこだわる必要もないと思うし、正しいお作法は云々だと細かいところを気にして立ち止まるより、思ったように試してみるほうがいい。

自転車に乗るのに、左足をまずペダルに乗せないと正しい乗り方じゃないなんて言われても、えっ?って感じがする。自転車であればバランスと力を抜くことがキモだ。
マインドマップは、強調と繋がり(構造)といったところだろうか。

まずはみようみまねで使ってみるといい。

で、そのうちもっといい書き方はあるだろうか・・・と人の作品や本などを見たくなったら、この本に出てくる人のサンプルなどを見てみるといい。

トニーブザンも、まずは食べてみよう! といっているしね・・。


オススメ度

★★★★☆+インタビュー

読んで欲しい方

・考具のファンの方
・マインドマップに興味ある方
・図解が大好きという方

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2005年07月17日

わらし仙人の「売れる自分」のつくり方 ~ わらし仙人

3回、フォーカスしてみよう!

書籍情報

夢とお金が押し寄せる わらし仙人の「売れる自分」のつくり方
わらし仙人
ゴマブックス (2005/06/18)
売り上げランキング: 691


本のひらめき

今はまだ売れていない人が「売れる自分」をつくるためにはどうすればいいのか・・・。

もし何かの分野でナンバーワンであれば、それはもう売れる自分があるということ。しかし世の中そうは甘くない。一番の人は一人勝ちするが、二番手以降は、余った儲けを分け合うという。ふむふむ。

ナンバーワンがなければ、狙うは「オンリーワン戦略」である。

そのとき自分の好きなこと、得意なことをトコトン絞り込んで「これが天分」だというもので勝負するのがいいという。

わらし仙人が自分の天分をみつけるまでのプロセスがすごく印象的。

 ▼今までの人生の中で一番時間をつかったものは何ですか?
  (わらし仙人は読書。3万冊読んだ!)
 ▼いつも休日にやってるのは何ですか?
  (わらし仙人は、読書と原稿書き)
 ▼今まで人が褒めてくれたことは何ですか?
  (わらし仙人は、文章がうまい)
 ▼あなたは何をしているときが一番幸せですか?
  (わらし仙人は、空想しているとき)

どれもいい質問だねぇ。

あとは、知識や情報を売ってお金持ちになる具体的な方法が紹介されており、とても面白くためになる。

すんごく元気になれる本だ。そして、できれば一歩を踏み出してみたい。


僕の思いつき

ビジネスの世界でも隙間ビジネスとか隙間産業とかの言葉を聞く。隙間は誰もしらないところに見つかる日の当らないところ・・という印象だが、ちょっとした逆説が面白い。

 あなたのほしい隙間情報=あなたの特定分野の全知識ー常識知識

 1%の隙間情報=狭い領域の全知識(100%)-今の一般常識(99%)

というものだ。やはり、ある分野のことはすべて網羅した上で、隙間は見つかる。当然といえば当然なのだが、なるほど!と思った。

もし今自分が取り組んでることがあったら、その領域の100%は何で、自分はそのどこまで知っているか棚卸してみるといいかも。その上で、1%の隙間情報をみつけたら勝ち組だ。

まずはエリアの定義から・・・



オススメ度

★★★★★+天分と悟り

読んで欲しい方

・何かオンリーワンを見つけたい方
・変わったことがすきな方
・自分を売り出したい方

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2005年07月16日

プロになるための経済学的思考法 ~ 中谷巌 

本地垂迹説(ほんじすいじゃくせつ)?

書籍情報

プロになるための経済学的思考法
中谷 厳
日本経済新聞社 (2005/05/21)
売り上げランキング: 7,398


本のひらめき

本書は、「プロになるならこれをやれ!」に続く第二弾。前作はプロのビジネスパーソンになるための心構えを説いていたが、本書は大局観の話。つまり、ものごとの捉え方の話である。

マクロ的経済視点では、日本経済がこのままいくと2010年にとんでもないことになる(人口減少、財政破綻からくるハイパーインフレなど)2010年問題について説く。

ミクロ経済的視点では、日本企業の強み弱みを分析。

最後に文明論的視点では、日本の社会思想的な考えについて考察がある。中空構造と本地垂迹説がとても面白い。

とても読み応えがある。この国の生業、社会の行く末などを考えるのに最適。


僕の思いつき

先日、金沢工業大学大学院の特別講師としてお迎えしたピーアークの大井さんがとても印象的なお話をされていた。バランススコカードがテーマだったが、その中で出てきたのが「本地垂迹説」のお話。とても興味深く印象的だった。(もちろん、本論のBSCのお話がとても有意義だったのは言うまでもない)

本地垂迹説とは、神様と仏様の融合の話である。本書の第3部、文明論的視点から日本のアイデンティティを考えるところで登場する。

それってなぁに?

あのね、日本に仏教が伝来したのは6世紀。その前は八百万の神様を信仰する社会だった。ところが仏教というきわめて文化度の高い宗教が伝来し、はたと困る。神道の国に仏の教えがきたからだ。
神様か仏様か。はてどちらを選ぶ?・・というのは西洋的思想。

日本人はとても柔軟な発想をあみだす。それが本地垂迹説だ。本地とは「本来の姿」、垂迹は「仮の姿として現れる」という意味。つまり、私たちの信仰してきた神様はさまざまな形をとって私たちの前に現れているが、本来は仏様が姿形を変えておられるものという考え方である。つまり、神様と仏様は同じものだという実に柔軟な(いいかげんな?)発想である。ふむふむ。

さらに、河合隼雄氏の「中空構造の精神構造へと続く。一神教のキリスト教は中心に絶対的な神の存在があるが、日本の場合はそこが中空だという。ただし空であっても無ではなくエネルギーが満ちているという。なにやら面白いことになってくる。

さらに企業のリーダーシップ、ゴーンの経営手法と話は発展する。このくだりは実に面白い。

歴史や文化と現代社会のビジネスをつなげるのは楽しい。



オススメ度

★★★★☆+中空構造

読んで欲しい方

・プロをめざしている方
・経済に興味ある方
・日本大好きという方

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2005年07月15日

サイコグラフで「買う気にさせる」心理戦術 ~ 内藤誼人

なぜ買うの?

書籍情報

サイコグラフで「買う気にさせる」心理戦術
内藤 誼人
洋泉社 (2005/06)
売り上げランキング: 10,978

本のひらめき

マーケティングの世界は、POSなどのシステムや数値の統計データや分析ツールなどで人の購買活動を予測しようと試みてきた。

ベーシックなものは、デモグラフ(人口統計的属性)である。商品開発をするときなどにターゲット顧客を絞り込んだりするが、そのときデモグラフという言葉は頻繁に登場するという。

本書は、それに対しサイコグラフ(phsychograph)という概念に注目する。それは個々の価値観や行動様式によって分類する「心理特性」を扱うものだ。

独身でどの地域に住む何歳以下の女性・・・といった人口統計的な属性ではなく、白黒をつけただる性格ほど新製品に抵抗がある・・・といった心理的な面にフォーカスしたものだ。

POSデータは貴重だ。ただし、それをどう使うかが問題だ。

本書では、たとえばスーパーで「豆腐とバナナとカスピ海ヨーグルトが1日に100個ずつ売れた」というデータを例にとって説明する。データをそのまま利用すれば、「それじゃぁ、豆腐とバナナとカスピ海ヨーグルトをたくさん仕入れよう」という補充発注の発想になる。しかし、サイコグラフでは、何を買ったかではなく、「どうしてそれを買ったか」に注目し、購買にいたるまでの心理状況を想像したり、検証したりするのだという。この場合、健康志向の強いお客様が多い・・という仮説を考えるのがサイコグラフ的発想だ。

JCB、キットカットなどなじみの事例などもたくさん登場し、海外の大学での研究事例なども引用され、なかなか楽しい。


僕の思いつき

セブンイレブンの鈴木敏文氏の言葉が引用されている。穴埋め問題で考えてみよう。

 もの余りの時代には、
 消費は「xx学」ではなく「○○学」で
 考えなければならない。
 
さて、何でしょう。(答えはあした)

分った方は、次の自由記述問題(?):

何が?の思考から、なぜ?の発想に切り替えると、面白いものはないだろうか。



オススメ度

★★★★☆+最初のサイコグラフ

読んで欲しい方

・心理学が好きな方
・売れる仕組みに興味ある方
・商売大好きという方

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2005年07月14日

カマキリは大雪を知っていた ~ 酒井與喜夫 + 7/22イベント

観地望気!

書籍情報

カマキリは大雪を知っていた―大地からの“天気信号”を聴く
酒井 与喜夫
農山漁村文化協会 (2003/10)
売り上げランキング: 67,752

本のひらめき

この本の著者はどうしてもお会いしたい方である。実は、この本を読む前、モリームーンの三好さんから、「新潟にカマキリ博士がいるんですよ!」と教えていただいていた。そのカマキリ博士こそ本書の著者、酒井さんだ。

本書は、カマキリの生態観測(具体的にはカマキリが卵のうを作る位置と積雪の関係の観測)から、地球の不思議に迫るライフワークのお話。酒井さんの科学的アプローチはとてもワクワクする。

仮説と検証、統計処理、科学的な考察・・・カマキリという身近な昆虫を通じて、地球や自然の不思議を知ることができる。すばらしい科学読本だ。

植物(樹木)は地球の微妙な振動を感知し、樹木の中を流れる水の流れや保水の状態を変える。それの振動をハチやカマキリは聞き分け、未来の天気変動を予知する。それによって生命の保存を図るため、卵のうをつける場所を年によってかえるのだ。

カマキリの産卵は、初雪のおよそ3ヶ月前だという。1ヶ月前でも5ヶ月前でもない。この3ヶ月というのも実はヒミツがある。フレミングの法則、地球ダイナモ説などとあいまって、非常に興味深い考察がある。(詳しくは本書でお楽しみを!)

うーん、僕らは地球人なんだ。カマキリも植物も人間もみんな同じ星に住んでるんだぁ・・・って思える本である。

カマキリは嫌いだって方も、ぜひ!読んで欲しい。(電気工学を学んだ方は、ぜったいハマルね。)


僕の思いつき

鳥の巣が高い年は大雨が降る、ハチが川原に巣を作ると干ばつの恐れあり、等古くから生き物と天気に関する言い伝えがある。それなりに当っているなあと思うこともあるが、それを科学的に研究したひとは少ないのではないだろうか。

この本の酒井さんは、それを丹念にしらべ、しかも40年以上にわたり、年に一度しか得られないデータを積み重ねてきた。それだけではなく、疑問に対する仮説をたてそれを検証しているところがすごい。

たとえば、カマキリは他の土地にいっても積雪余地ができるのか・・?などの仮説に対し、実際に実験で確かめている。(どこにいっても地球の音を聞いていることが判明)

科学する心とはこういうことか・・・と感心し、また尊敬の念をもつ。

カマキリ博士といっしょに研究を進めた前橋工科大学の湯沢教授の言葉が印象的だ。

  疑問を疑問のままにしておけばそれで終わりですが、何とかその疑問を
  解き明かしたいと思った瞬間に新たな展開を見せることがある。

今日の疑問は何だっただろうか? ちょっと思い出してみよう。(え、疑問はなかった・・・うーむ、それはそれでいいかもね)笑



オススメ度

★★★★★+90度

読んで欲しい方

・自然観察が好きだった方
・天気予報に興味ある方
・仮説検証大好きという方

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2005年07月13日

明日を生きる言葉135 ~ 江口克彦

日々充実

書籍情報

明日を生きる言葉135
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江口 克彦
PHP研究所 (2005/07/01)
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本のひらめき

松下幸之助という人は、やはり偉大な人だった。幸之助翁晩年の22年、常にそのそばで仕事をしてきた著者が、日々うけた薫陶を明示知にしてくれた本である。

松下翁の言葉とそこからくみとるべき智恵を解説してある。

松下幸之助の経営哲学は一言で言えば、「人間大事の哲学」だという。つきつめていくと最後には「人」にたどりつくわけである。

『自分の周辺で起こったことすべて大肯定する。』といった松下幸之助の言葉から著者は運についてこう記す。

 「運というのは、結局、モノゴトに対する解釈の問題だと私は思う。
  自分の体験やおかれた状況を悲観的に捉えるのではなく、楽観的かつ
  積極的に捕らえていく。その後に運がついてくるのではないか。」

135の言葉は、人間関係、仕事、人生などさまざまな場面で役立つ「言葉」は、それぞれ味がある。


僕の思いつき

松下幸之助という人は94歳でなくなったらしい。僕は100歳までピンピンしていることを目指している。

ただピンピンしているだけではつまらないので、何かを残したいと思う。自分なりの夢を持って生きたい。そこで、いいヒントが本書にあった。

 『夢は、自分を考えるところからは生まれてこない。
  夢は社会を考え、世の中を考え、
  世界を考えるところから生まれてくる。
  やりたいこと、生きがいもそこから生まれてくる。』

なるほど、そうか。

今日から考え始めた100ビジョン(ハンドレッドビジョン)は、そんなところから考えてみよう。



オススメ度

★★★★☆+人間大事の哲学

読んで欲しい方

・人生を充実させたい方
・仕事に行き詰まりを感じている方
・新しい自分に出会いたい方

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2005年07月12日

経営参謀の発想法 ~ 後正武 + Globis&Nikkei

ラーメン屋さんと管理職

書籍情報

経営参謀の発想法
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本のひらめき

大前研一さんは、原子力の技術者として生きることにスッパリと見切りをつけ経営コンサルタントの会社、マッキンゼーに入社する。ご本人曰く、経営のケの字もわからなかったという。そして一年後、マッキンゼーで身につけたノウハウと自分の経験値から「企業参謀」を出版する。これは、歴史的なベストセラーになっている。

本書は、それによくにたタイトルだ。著者は、出版社から提案されたこのタイトルに躊躇したらしいが、最終的に「企業参謀」の発展形として落ち着いたという。
実は、著者の後(うしろ)さんは、大前氏の弟子だという。大前さんがマッキンゼーの役員になったころ同じチームで鍛えられたというから、正に愛弟子。

さて、中身だが、経営参謀としての役割をつぎの3つの視点から展開している。

 ・経営戦略策定
 ・組織
 ・リーダーシップ

戦略は立てただけでは意味がなく、それを遂行実施しなくてはならない。そこに力点がおかれている。

イッシューツリー、4C分析(大前氏の3C、Customer, Company, CompetitorにChannel=販路を追加したものだ)、PPM、7S(ハードの3S+ソフトの4S)などさまざまなフレームワークや方法論が登場する。

ヤマト運輸など具体的な事例や架空のケース事例などもあって分かりやすい。

とくにリーダーシップのところは、僕的にはヒラメキがあった。


僕の思いつき

企業人として大事な能力は、企業の管理職ではなくラーメン屋のほうが上だ!みたいなところがよかった。

ラーメン屋を開業するには、資金、スタッフ教育、材料仕入れ、宣伝、経理、・・・と全部を細部にまでやらなければならない。

企業の管理職の場合、「xxはどうなってるか?」と問われて「それは担当者に確認しないと・・」というケースが多い。(耳が痛い)

だから、ラーメン屋の店主と会社の管理職を「事業者としての能力」という点で比べると明らかにラーメン屋が上だとうわけである。

その理由は、「一次情報に対する態度と、その絶対量の差だ」という。

あ、これ、分かる。

先日、オブザーブさせていただいたトリンプの吉越社長は、ここでいうラーメン屋なのだ。かなり細かい現場の情報や声まで掴もうという姿勢や仕組みは、まさに求められているリーダーの要件かもしれない。

据え膳下げ膳方式で資料がまわってきて、そこにちょこっと口をはさむ程度でロクな会議もできない経営幹部がいたら、あるいは、全体像も描けない経営者がいるとすれば、早めに退場願ったほうが会社のためである。(わっ、過激)

では、著者が提案している次のことをちょっと試してみよう。

 「ちなみに、管理職である読者の皆さまは、過去1ヶ月に扱った情報の
  中で、文書や部下同僚などからの報告ではなく、自分が直接現場から
  見聞きし、手で把握した情報がどれだけあるか、調べてみられると
  よい。」

やってみましょう。


オススメ度

★★★★★+一次情報

読んで欲しい方

・戦略思考が好きな方
・に興味ある方
・大好きという方

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2005年07月11日

ホリエモンへの挑戦状 ~ 浅井隆/戦略経済研究所21

よのなかを変えるために。

書籍情報

ホリエモンへの挑戦状―若者が夢を持てる国造りをしよう!!
浅井 隆 戦略経済研究所21
第二海援隊 (2005/05)
売り上げランキング: 70,296

本のひらめき

ニッポン放送株をめぐるホリエモン騒動は、すっかり過去の出来事になってしまった。テロやら政治やらいろんなことが次々と起きるので、あのときの騒動はすでに過去へと流れていったようだ。

本書は、ホリエモンがやったM&A劇をネタにしつつ、実はよのなかを変えるための激をとばす内容になっている。なかなか熱い内容がある。

ホリエモンは、旧態依然と安寧をむさぼる日本企業にM&Aの脅威というリスクに目覚めさせるTVドラマをやってくれた。
多くの人が、いいぞいいぞと囃子ながら、実際のところ心からの応援はしていなかったような気もする。

なぜか。

それは、堀江さんの言動から

「ITと放送メディアの融合をめざす」といえば聞こえがいいが、その先にあるべき、いったいどんな姿を目指すのか、何のために(どんなふうによのなかに貢献してくれるのか)がいまいち見えなかったところが不満だったからだ。

ソフトバンクの孫さんがいうように全国にネット網を広げ、社会を便利にするぞみたいな「志」のようなものが感じられなかった・・・むしろ、なんだかマネーゲームを楽しんでるだけのような印象を受けたのではないだろうか。

本書は、ホリエモンへの挑戦となっているが、堀江社長を批判するためのものではない。変革期にみられるチャレンジャーとしておおいに評価もしている。
本当の趣旨は、著者が「若者が夢をもてる国を作りたい」という夢に対して、挑戦しようというものだ。ホリエモンは、そのためのひとつの題材になっている。

あの騒動は何だったのかをレビューできることと、これから著者がやろうとしていることが分かる点が、本書のキモである。

熱い方におすすめ。


僕の思いつき

著者は、高級新聞(ザ・タイムズとかル・モンド、ワイントンポストなど)を発行することと、ホンモノのシンクタンクを作ることを目下の目標としている。

明治維新の頃の志士を引用しながら、これからの時代を切り開く道筋をつけようとしている。志や高し。

飲み屋さんじゃないところで、たまにはこういう議論もしてみよう。



オススメ度

★★★★+志

読んで欲しい方

・変革が好きな方
・ホリエモンに興味ある方
・日本大好きという方

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2005年07月10日

数学を使わない数学の講義 ~ 小室直樹 + Webookソフト

哲学的数学


書籍情報

数学を使わない数学の講義
小室 直樹
ワック (2005/04)
売り上げランキング: 1,005

本のひらめき

タイトルが妙にそそる表現になっている、数学を使わない数学?なんだそれ?というわけだ。

本書は、数学の本質(論理)を理解するために、あえて数学(つまり補助線をひくとか計算をするとか)をせずに、様々なテーマを使いながら展開した論理的発想のススメである。

月着陸、マゼラン、蒋介石、田中元通産省の外交交渉、マルクス学説、ケインズのジレンマなど実に多様な題材を使い、論理的な思考について展開されている。数学を毛嫌いすることになってしまった方も興味深く読めるのではないだろうか。

近代数学はギリシアから始まったらしい。根本は公理という自明で間違いのない考え方にのっとり、論理を展開するものだ。
そして近代数学は、その公理の概念を覆す考え方だという。つまり、『公理は仮説だ』というものだ。なるほど、なんだか面白そうじゃないか・・・。

といった具合で、歴史、人物、考え方などが面白く読めるところが本書のいいところだ。


僕の思いつき

○○を使わない○○の本 というのがあると面白いかも。

 数字を使わない会計の本
 図を使わない図解の本
 写真のない写真集
 お金のことがでてこない金持ち父さんの本

などなど。
逆説的なタイトルで何か考えてみよう。



オススメ度

★★★★+レトリック

読んで欲しい方

・レトリックが好きだった方
・数学に興味ある方
・面白い話大好きという方

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2005年07月09日

ネット副業の達人 ~ 金田善裕

稼ぐ楽しさ

書籍情報

ネット副業の達人 20人の成功例から学ぶ確実に稼ぐコツ!
金田 善裕
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本のひらめき

インターネットを使った副業の話である。すでにさまざまな事例が本や雑誌で紹介されているが、まだまだいろんな人がいる。本書には20人が登場する。

例えば、主婦の関口さんの益子焼き食器をあつかうネットショップは、月商100万円にもなっているという。
リサイクル古書店で本を仕入れ、アマゾンマーケットプレイスで販売している昼サイさんは毎月30万円の売上。情報を売るかん吉さん、服つくりの達人、ネットで株式投資の達人、懸賞の達人などさまざまな人がでてくる。

事例をみているだけでもなんだか面白くなる。

 美的生活百貨(犬服ブランド) http://www.chocomint-candy.jp/

 和食器益子焼販売 樂raku   http://rakuraku.noblog.net/

 金持ち兄さんへの道     http://rich-navi.com/

 あなた&商品の魅力が『10倍伝わる』web文章講座
                http://www.wordproject21.com/

などなど、ちょっと見てみたら楽しい。


僕の思いつき

大前さんもビジネスはパクリでもいいといっている。もちろん著作権とか知的財産権を侵害するようなことはいけないが、誰かが先にやっているからといってあきらめることはない。

自分もやりたいと思っていたことをやっているサイトがみつかったら、そのどこがいいのか、自分ならどう差別化するか・・・など考えてみるといい。

いつも自分が「思考停止」になっていないか、チェックを入れておこう。人の話をきくとき、セミナーに出たとき、本を読んだとき、TVをみている時メルマガを読んでいるとき・・・。チェック、チェック。



オススメ度

★★★★+副業達人

読んで欲しい方

・ネットで副業したい方
・副業に興味ある方
・インターネット大好きという方

Posted by webook at 21:02 | TrackBack

2005年07月08日

ニュービジネス活眼塾 ~ 大前研一

これからは構想力だ!

書籍情報

ニュービジネス活眼塾 アタッカーズ・ビジネススクール講義録
大前 研一
プレジデント社 (2005/05/31)
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本のひらめき

恥ずかしながら僕は、アタッカーズビジネススクールの一期生(通信)である。今から思えば、あのとき新聞の広告をみて、よし行ってみるか・・と思ったのがいろんなチャレンジのスタートだったような気がする。

最初は、会社にかけあって「僕をアタッカーズビジネススクール」に派遣してください・・・なんてやったのだが、それはかなわず。自分で行くことにした。会社はケチだと思ったが、それは正解だったのかもしれない。全てに意味あり。

すでに卒塾生は4000人。そのビジネススクールの始業式と卒塾式にで大前氏が講演する。本書は、その抜粋をまとめたものだ。95年から2002年の講義が収録されている。

なつかしい内容があるが、今読んでもナルホドとうまるところが、またすごい。

いくつかの大前さんの事業アイデアがおしげもなく開示されている。パクリもOK。パクって成功したものが勝ちというわけだ。

例えば・・・

一人暮らしのお年寄り3,4人を一つの単位にして、だれかの家をリフォームし他の家は売却、改築日やヘルパー人件費にあてる「コミューナルホームズ」構想(97年)など、面白いアイデアがある。

最後のページに卒塾生による起業会社一覧がある。一期生の後藤さんによるケンコーコムをはじめ起業した会社は600社にのぼる!。

シュワっとした刺激をもらえる本である。


僕の思いつき

気になるフレーズ:

 私の唯一のツールは「なぜか」である。
 
 これからはもう「戦略」という言葉ではダメではないか。
 これからは「構想力(イマジネーション)」だ

さて、今日は、何回「なぜだろう」と思ったかカウントしてみよう。



オススメ度

★★★★★+ABS

読んで欲しい方

・大前さんの本が好きだった方
・起業に興味ある方
・ビジネス構想が大好きという方

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2005年07月07日

人生の成功とは何か ~ 田坂広志 + アエラ&THE21

永劫回帰

書籍情報

人生の成功とは何か 最期の一瞬に問われるもの
田坂 広志
PHP研究所 (2005/06/23)
売り上げランキング: 273

本のひらめき

人生の節目で、ふと立ち止まり、「私はいったい・・・」と悩みの淵を覗きこんでいる方がいるのなら、ぜひこの本を手にとって欲しい。

仕事にプライベートに絶好調の方がいるのなら、ぜひ、この本を手にとって、静かな時を過ごして欲しい。

事業に失敗し、落胆にくれている人がいるのなら、ぜひ、この本の思想に触れてほしい。何かの光明が見えるから。

田坂さんの成長思想の本である。
セミナーで聞いたことがあるかもしれない。別の本で読んだ記憶があることが書かれているかもしれない。それでも読んでほしい。

岩から染み出た一滴の清水が、やがて集まり川となり、森や田畑を潤しながら大海に出たとき、一粒の水が問われること。あなたの人生の成功とは何か?

「勝者の思想」「達成の思想」「成長の思想」と流れるように導かれながら人生の意味を考える哲学の旅は、水の流れのように静かにそして深くなっていく。

勝者の思想とは、競争社会の本質である。誰かが勝者になれば、どこかで敗者が生まれる。現実ではあるが、理想ではない。

その先にあるものは、「喜びの奪い合い」から「喜びの高めあい」へと成熟した「達成の思想」である。

さらにその先。それは「成長の思想」だ。成功も失敗も喜びも悲しみもある人生で約束されている唯一の素晴らしい価値観である。救われると同時に鼓舞されるこの考え方に僕はとっても深い共鳴を覚える。

どうすればいいか?

 いま、この一瞬を、生き切ること。
 いま、この一瞬を、成長すること。
 いま、この一瞬を、輝いて、在ること。

かけがいのない人生を素敵に生きる思索の道が、本書には用意されている。

成長の思想は、勝者の思想と達成の思想を包み込み、さらなる深みへと向かっていく思想だという。

深く、静かに流れる思索の旅を抜けるころ・・・爽やかな涙がにじむ本。


僕の思いつき

この本を、誰かにあげよう。

人生とは何か・・・どう生きたらいいか・・・これからどうすればいいのか。

そんなことを考えてる人にプレゼントしてもいいね。

誰か近くにいる?



オススメ度

★★★★★+成長哲学

読んで欲しい方

・人生を見つめなおしている方
・成功を追い求めてきた方
・田坂さん大好きという方

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2005年07月06日

ドラゴン桜(8) ~ 三田紀房

夏を制すれば・・

書籍情報

ドラゴン桜 8 (8)
ドラゴン桜 8 (8)
posted with amazlet at 05.07.09
三田 紀房
講談社 (2005/06/23)
売り上げランキング: 11

本のひらめき

いよいよTVでも「ドラゴン桜」が始まる。
あす(7/8金)の夜10時から。TBS系列。TVを見ない僕もちょっと注目。ドラマ化されるくらい、よのなかでも注目されているというわけである。

このマンガ、とても読み応えがあるというか、面白いというか、いちいちなるほどと思える展開がいい。

モチベーション、人間性、東大攻略の具体的ノウハウといろんな要素がからみあい、大学受験のストーリーが展開する。

舞台は、倒産寸前の私立高校。債権整理にやってきた桜木は、なにを思ったか高校建て直しにかかる。作戦は、一年後にこのおちこぼれ高校から東大合格者を出そう!というものだ。

そんなのありえない・・と思える展開も、人の心理を見事についた面白い展開があり、毎号楽しみである。

我が家の家族は、全員(親子で)ハマっている。笑


僕の思いつき

目標を具体的なイメージまでもてるように明確にする。
そして、それをとことん信じる。

夢実現や生き方の本にもよく登場する考え方だが、それが、なぜかストンと心におちるストーリーがいい。

文武両道、部活と勉強は、「車の両輪」でどちらも大事だ的な言い回しがある。気持ちはわかるが、結局あぶはちとらずになる・・・ことも多い。本号でもそんな話が登場する。

ただし、車の両輪ではなく、「竹馬の足」である。右足は左足を出すために、左足は右足を出すために動かす。交互に進めと説いている。なるほどね。

マンガといってあなどれない楽しさと気付きがある。

さて、伝えたいことをマンガにするとするとどうなるか・・・なんて考えてみるのも悪くない。具体的なイメージで。



オススメ度

★★★★★+飛ぶ前に縮む

読んで欲しい方

・勉強が好きだった方
・東大に興味ある方
・試験大好きという方

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2005年07月05日

ロースクールの挑戦 ~ 大宮フロンティア・ロースクール1期生有志

志!

書籍情報

「ロースクールの挑戦」 弁護士になって日本を変えたい
大宮フロンティア・ロースクールI期生有志 久保利 英明
幻冬舎ルネッサンス (2005/06/28)
売り上げランキング: 4,907

本のひらめき

本書を読むととても熱くなる。

なぜか。

ここに登場するロースクール一期生がみな、熱い「志」で動いているからだ。

よのなかの仕組みは、けっこうガッチリ決まっていて、ヘンだと思ってもなかなか変えられない・・・とあきらめていることが多い。病院しかり、裁判所しかり、国の政治しかり・・・。

裁判について言えば、最高裁まで3回の闘いをいどめば10年はかかるという「使えない裁判」が目の前に横たわる。これはおかしい!とだれもが思うことがようやく変わろうとしている。99年の司法制度改革審議会からスタートし、法科大学院制度などが整備された。2004年、68校の法科大学院ができた。

本書は、法科大学院のひとつ大宮フロンティア・ロースクールの一期生たちの熱い物語である。ここは、現役の弁護士が中心になってできたユニークな学校だ。

生徒は、カリスマ塾講師、現役のお医者さん、二児のお母さん、会社を辞めてきた人・・さまざまな人が集まる。

儲かりそうな弁護士になる・・・そんな浮かれた気持ちではない。みな、今の社会の基盤である法律をもっと利用者視点にたったよいものにするため、よのなかの不備を直したい・・・そんな「志」がある人ばかり。本書からは、その思いがひしひしと伝わる。

また、ふだん縁のない「裁判」という世界が、明治以来130年ものあいだ、旧態依然とした世界をひきづってきているという実態を垣間見ることもできる。
要は遅れているのである。

コラム:息をもつかせぬ裁判文 には、「必ずしも~でないとはいえないと断ずることは出来ない」といった3重否定の悪文や、原稿用紙1枚をこえる長~~い文章に句点(。)がひとつという驚愕の判決文などが紹介されている。
聞いているだけで意識朦朧、気分が悪くなろうというものだ。

思わず、応援したくなる熱い物語と、よのなかの変わるべき一面を知ることができるオススメの一冊。

ここに登場する人たちこそ、弁護士になって日本の司法を変える志の人になってほしいと思う。


僕の思いつき

僕は、仕事で弁護士さんと対峙したことがある。あるIT企業のおかかえ弁護士さんだった。デユーデリジェンス(企業価値評価)の場面で、僕が聞かれる側、彼が買収側の代理人の立場だった。若くて有能、かっこいいなと思った。

  「私は会社の代表としてきています。私がここで判断します。」

と言い切ったその方は、某外資系大手IT企業の方だった。

弁護士は、六法全書などの法律知識でけではなく、各分野での専門知識が必要だ。医師に専門医(小児科とか外科とか)があるように、得意分野というもの
がある。

得意分野といえば、本書ではお医者さんが登場する。梅田さんだ。梅田さんは医療と大学院を掛け持ちでやっているタフな方だ。梅田さんのキャリア論がすばらしい。

キャリアには二つある。「地位」と「経験」である。地位は、なくなれば何も残らないが、経験は価値として残る、というものだ。医師としての経験は残り法律の専門家としての二つ目のキャリアが加われば、すばらしい。

キャリアをそういうふうに捕らえるのは新鮮だ。

さて、経験をキャリアとするためには、どうしたらいいか・・・

そう、・・・・あれだよね。笑



オススメ度

★★★★★+法律の顧客は誰か!?

読んで欲しい方

・弁護士になりたい方
・法科大学院に興味ある方
・正義の味方が大好きという方

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2005年07月04日

大事なことは「30秒」で話せる ~ 矢矧晴一郎 + 吉越社長への質問

大事なことはエレベーターテストで

書籍情報

大事なことは「30秒」で話せる―賢い人ほど「話が早い」
矢矧 晴一郎
成美堂出版 (2005/04)
売り上げランキング: 30,669


本のひらめき

短いことはいいことだ。今日のメルマガは短くいこう。本書のツボはこれ:

 短、要、得、長 ~ GOOD 
 多、雑、損、短 ~ BAD
 縮、規、動、本 ~ HOW TO

一瞬の一言で人を魅了し、人生の転機や、行動のきっかけにするコツがある。

短い質問の技術というのが僕的にビビビときた。「最の質問」である。
最も成功したプロジェクトはなんですか?
最も重要なことは何ですか?
最大の危機はいつでしたか? などなど。 

短く鋭く、言ってみよう。


僕の思いつき

いつも言葉に敏感でないといけない。と、思った。
言葉を磨き、自分を磨く。そのためには貯め込むのではなく、出してみる。

表現は一部を変えると全体が違ってくるという。例えばこんな例があった。

  二度と同じ「成功」をするな。

まちがいではなく、成功。うむ、これは面白い。

ネガティブフレーズからこういうのいろいろ考えてみよう。例えば、

  油断最適! ~ 油断したときを想定して考えてみるのが最適だ。
  成功は成功の元 ~ 成功から成功を生み出そう
  一期多会   ~ まず一回会おう、そこから全てが始まる。
  


オススメ度

★★★☆+30秒至言人

読んで欲しい方

・格言が好きな方
・響く言葉に興味ある方
・短いことが大好きという方

Posted by webook at 19:21 | TrackBack

2005年07月03日

人はみな「ビジネスの天才」として生まれる ~ アラン・グレジャーマン

IQ,EQ,そして・・・

書籍情報

人はみな「ビジネスの天才」として生まれる
アラン・グレジャーマン 福澤 善文 福澤 良美
小学館 (2005/05/10)
売り上げランキング: 6,103

本のひらめき

「小さな子どもたちから学ぶというのはどうだろう。なぜなら、
 小さな子どもたちというのは、日々育つ成長と発展のエンジンだからだ。」

これが本書の底流を流れるコンセプト。

確かに、子どものもつ新鮮な目線は、イノベーション、変化への柔軟性など、参考になることが多い。

本書は、遊ぶ力、熱中する力、焦点をしぼる力、急がせる力・・・など、子どもからビジネスのヒントを探そうというものだ。

例えば質問する力:

 こどものころ、あなたはたくさんの質問をしたはずだ。大人になって社会人 になってからも顧客や同僚を満足させるように、質問したり、それに答えたりしなくてはいけない。

13の砂場の教えをちなみに・・・

  遊べ、熱中せよ、どこに向かうか知っておけ、重要なことにフォーカスせ
  よ、マジックを起せ、可能性を想像せよ、すべてばらばらにせよ、たくさ
  ん質問せよ、トライせよ、新しい世界や人と接せよ、参加せよ、いつも居
  心地よく、何かを起せ。

僕の思いつき

子ども力は、CQである。つまり Children Quotient.
IQ,EQに次ぐ力というわけである。

先日、佐藤伝さんの講演会で、
DQ(Dream Quotient)とNQ(Network Quotient)というのがあった。他にもいろいろありそうだ。もっと考えてみよう。

できた。

QQ(Question Quotient) 質問力
AQ(Assertion Quotient)主張力

とかね。ほかにも考えてみよう。



オススメ度

★★★☆+お砂場からの学び

読んで欲しい方

・砂遊びが好きだった方
・子どもに興味ある方
・素直な気持ちがまだあるぞという方

Posted by webook at 19:26 | TrackBack

2005年07月02日

「お先に失礼!」する技術 ~ 柴田英寿

スピード+外=「!」

書籍情報


本のひらめき

一般的には、定時に退社をするのはけっこう気が引けるものである。お先に失礼!・・・なんて、人差し指をふりながらカッコつけて言おうものなら、すかさず「なんだあいつ、格好つけやがって」みたいな反感を買う。

そういう度胸のある人はそんなにはいない。大前研一さんくらいなものだ。大前さんも著者と同じく日立に在職していたことがある。「なんてイシアタマな会社だ」と怒ったこともあったと著書の中で語っていた。本書の著者も大前氏に似て元気印満開な方だが(一度お会いしている)、本書の趣旨は、そういうふうに波風を立てようということではない。

組織にいてうまくやるのは基本的に好意的に思われるという「ワザ」や「態度」が必要である。

本書は、オンとオフ、仕事と自分の時間にメリハリをつけ、豊かな人生を送ろう、そのためにもつきあいに引きずられたりしないように、無駄な残業をしないように「お先に失礼!」をうまくやろう・・というメッセージが書かれている。

時間の使い方だけではなく、スピードのある仕事、会議の進め方など新しい仕事の仕方、生き方を提案している。

著者は、仕事もやりながら、出版、大学講師、研究会の主宰など多彩な活動をしている。会社の外から仕事を見つめることも大切だという。賛成!
そのためには、会社の仕事の改善ー仕事を楽しくやるコツをつかむーそのコツを生かして会社の仕事を少し増やすー会社以外の活動もやってみる・・・そんな流れを提案する。

僕的には、共感できるものがいっぱいあった。お薦め!


僕の思いつき

会社の仕事だけに埋没していると、なぜ改善が必要なのか見えてこないと著者はいう。外に出るというのは、変化をもたらすとてもよいきっかけになる。

大きな会社ほど、外とのつながりが薄くなりがち。

セミナー、研究会、講演、ボランティア・・・機会があれば生かしたい。

一番いい方法は、自ら出せる何かをもっていること。それはブログに日記でも十分に出し物になる。ブログ、メルマガ、このごろは出す練習の場がいっぱいある。利用しない手はないねぇ。


オススメ度

★★★★★+お先に~

読んで欲しい方

・ダブルワークが好きな方
・定時退社をしたあい方
・スピードのある仕事をしたい方

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2005年07月01日

顧客がドンドン集まるホームページの作り方 ~ 山田雅彦

通りすがりのそこの方・・・

書籍情報

顧客がドンドン集まるホームページの作り方
山田 雅彦
ソシム (2005/05)
売り上げランキング: 390

本のひらめき

なんでもやってみることはいいことだ。しかし、やみくもにやるより、先達のアドバイスに耳を傾けてみると、一皮むけた新しい世界が広がる。

インターネットは、もはや必須のツールになっている。しかし。ボームページをつくってみたが、なかなか商売に繋がらない・・・なんて方も中にはいることだろう・・。そんな方は、今日の本がとってもオススメ。

インターネットを使って商売繁盛につなげるには、様々な要素やツールがありどれをどう使えばいいのか迷ってしまう。「なんでもかんでも派」か、「思考停止派」に分かれるという。

著者は、そこで「インターネットのポートフォリオ」をすすめる。ブログ、メルマガ、SEO、アフィリエイト、オークション、PPCなどいろんなものがあるが、それらの特性をよくつかんで、組み合わせて利用しようというものだ。

SEO(Search Engine Optimizer=検索エンジンにヒットしやすくする工夫)の工夫は、キーワード選びがポイントになるが、Orverture のキーワードアドバイスツールなどを紹介しながら丁寧に説明してくれたり、メルマガとブログの違いを解説してくれたりする。

ナルホド!と納得でき、かつ実践的に使えるところが本書の魅力。


ちょこっとメモは、次のふたつ。

1)顧客との関係性を深める8つのステップ
  
        S8:友人、知人に紹介していただく。
       S7:リピート、派生購入していただく。
      S6:購入、契約していただく。
     S5:直接商談、実店舗へ来店していただく。 
    S4:信用していただく、ファンになていただく。
   S3:何を提供しているか理解してもらう。メルマガ購読登録してもらう。
  S2:Webサイトへアクセスしてもらう。
 S1:Webサイト、メルマガ、ブログ等の存在に気付いてもらう。


2)DRM(Direct Relationship Marketing)の法則

  新規顧客に販売するコストは
  既存顧客に販売するコストの5倍かかる。(1:5の法則)

  顧客離れを5%改善すれば、
  利益が最低でも25%改善する(5:25の法則)

いずれもマーケティングの堅い本で読むより、分かりやすい。

実践的な本であり、ネットショップをもってる方に特にいい。

僕の思いつき

これからブログや、メルマガや、ホームーページを始めようという方は、Overtureのキーワードアドバイスツールなどをちょこっと使ってみると面白いかも・・・。(もちろん万能ではないと、本書も言っている)

 Overtureのキーワードアドバイスツール:
 → http://inventory.overture.com/d/searchinventory/suggestion/?mkt=jp

これ、結構遊べるね。

毎日一つのテーマで、キーワードをいっぱいひねり出し。上記のサイトの結果と比べてみると面白いかも。自分のイメージと、よのなかのイメージのズレがわかったりする。(?)



オススメ度

★★★★★+見込み客

読んで欲しい方

・ネットショップを営んでる方
・キーワードフリークな方
・実践派マーケターの方

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