2006年10月31日

完全独習統計学入門 ~ 小島寛之 + 予防接種

 体感する数学

書籍情報

完全独習 統計学入門
完全独習 統計学入門
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小島 寛之
ダイヤモンド社

本のひらめき

統計と聞くと、なにやら気持ちが悪い人もいるはず。平均値まではいいとしよう。
ヒストグラムもいいとしよう。体感的にも理解できるから。
しかし、標準偏差、正規分布、カイ二乗分布、t分布・・・とくると、だんだんあっちの世界にいってしまう。体感できない・・・というところから来る。

本書は、そういった統計落ちこぼれ、統計学初めて、統計落ちこぼれつつある人を対象に、統計学を優しく解説した入門書である。恥ずかしながら、僕は、長年疑問だったことがひとつ感覚的にクリアになった。(これでも一応理系なんだけど・・汗)

標準偏差は、統計のキモの部分である。本書もかなり手厚く解説している。著者はこれ以上ないくらいしつこく書いたといっている。

さて標準偏差。体感的にそれを感じる面白い引用がある。±1分で運航しているバスと±10分で運航しているバスは、どちらも平均的な運航タイムは同じになる。しかし、乗るほうとしては±1分のずれのほうが助かる。バラツキ具合(偏差)が大事だということだ。

平均と個別の値の差(偏差)は、プラスマイナスあって、それを合計するとゼロになってしまう。そこで二乗すると±が消える。しかし単位も二乗(分^2)となるので不都合だから、ルートして元に戻し平均をとる。これが標準偏差っていうやつだ。要するに

 大きいほうに離れようが、小さいほうに離れようが、どちらも正の数として
 評価し、打ち消しあわないように平均させるもの これが標準偏差(σ)

へぇー、そうだったの! といたく合点。

こんな調子で、分かりやすく解説してくれる。

統計嫌いな方、おひとつどうぞ。


僕の思いつき

ものごとを分り易く優しく伝える・・というのは、本質を理解していないとなかなかできない。

これまで挫折した分野とか、仕事上でここはどうもわからないけど、まーいいやといったことがらがあれば、これを克服して誰でもわかるような解説を作ってみるのはどうだろう。

分らない分野はちょっと心理的な壁があるので、すでによく知った分野で、素人に説明がちょっと難しい・・・というテーマがいいかも。

アウトプットのいい練習になる。


オススメ度

★★★★★+統計は嫌いだ

読んで欲しい方

・統計をモノにしたい方
・統計をやり直したい方
・統計をこれから勉強したい方

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2006年10月30日

これも経済学だ! ~ 中島隆信 + 石野雄一さんセミナー

経済学って、こんなに楽しいの?

書籍情報

これも経済学だ!
これも経済学だ!
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中島 隆信
筑摩書房

本のひらめき

経済学と聞くとどんなイメージを持つだろうか。僕は理科系だったから、どうも経済学部と聞くとなんだか空気みたいなよく見えないボワーっとした世界をイメージしていた。社会に出てからは、マクロ経済だのお金やビジネスモデルの分析・・といった印象が強い。要はお金でしょ・・みたいなドライな印象もある。

本書は、そういったマイナスイメージを払拭し、経済学が、人間活動の「なぜ?」にせまる広範な学問であることを卑近な事例で紹介する本である。

落語などの伝統文化を経済学的に見たり、宗教を経済活動的な視点で考えたりと、普段は想像もしなかった視点が面白い。

家本制度は、参入障壁という経済学でのコンセプトに通じる。仏教の檀家制度も経済的にはよくできた制度かもしれない。

世の中の仕組みを「経済学のなぜ?」で紐解いていくと、脳みそに楽しい刺激が与えられるかもね。

大学生と受験生と社会人の方、ぜひ。


僕の思いつき

よのなかを会計の視点で分り易く解説する
よのなかを数学(数式)でひもとく
よのなかをアートの目線で考える
よのなかを人事部の視点で分析する

などいろいろ、思いつきで遊べそうだ。



オススメ度

★★★★+経済学入門

読んで欲しい方

・経済学専攻の方
・経済学を簡単に説明したい方
・経済学を学びたい方

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2006年10月29日

商いの原点 ~ 荒田弘司 + ホノルルマラソン

 商いの道、何にても新法工夫可致候 (商売記より)

書籍情報

本のひらめき

現在の三越、そして三井グループは、寛文13年(1673年)に溯るという。伊勢松坂の商人、三井八郎兵衛高利が、江戸本町1丁目に呉服店(越後屋)を開店したときである。
数年の後、江戸屈指の大店(おおだな)に成長する。今でいえば、ITベンチャーが時価総額x兆円となり、六本木ヒルズにオフィスを構えている・・といった趣だ。当時の作家、井原西鶴が「日本永代蔵」にその新しいビジネスのやりかたを絶賛している。(ちなみにこの本は、日本の経済小説の原点らしい。)

何が新しいかといえば、それまで掛売りの商習慣を、現金即金払いにしたことだ。当時、現金売りは小さな小売店では普通だったが、大きな店では「掛売」が一般的だったようだ。つまり、資金がいっぱいあるからできる・・というブランドにもなっていた。そこで、越後屋は現金取引を始めたのだがそこにちょっとした新法工夫があった。

 現金取引でお願いします、そうすれば掛売りと違って、利息を足さなくても
 よい分、お安くできます。

顧客とお店にとってWIN-WINをアピールしたという。また顧客が望む分だけ切り売りする方法、顧客に来店してもらう方法・・など当時としては斬新な発想と創意工夫があったようだ。

本書は、三井、三菱、住友、安田・・・など現代の財閥系の家祖をたどり、その経営哲学を家訓から学ぼうというもの。歴史は繋がっているという不思議な感覚を味わえ、ビジネスのためにもなる。オススメ本。


僕の思いつき

店内分業、仕立販売、現金正札売など、今では誰でも知っているやり方も、はじめてやった人がいる。

モノを運んでレジで精算、車にのったまま買い物をするドライブスルー、飛行機の中でお土産を買う、小包の宅配・・・よのなかには様々な便利な方法がある。こういうのも、はじめて思いついてスタートした人がいる。こういうのはすべて、顧客満足のために頭と知恵を使ったものだ。

改めて、あーいうのはどうやって思いついたんだろう?なんて考えてみてもいいねー。結構苦し紛れで編み出されたものもある。

困っていること、苦境に陥っていること、もうあかん・・と思うことがあったら・・・・ビッグチャンスかもしれない。



オススメ度

★★★★☆+商売の原点

読んで欲しい方

・ビジネスモデルを変えたい方
・事業を起こしたい方
・世のためになることをしたい方

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2006年10月28日

どうすれば、こぐまにダウンジャケットを売れるの? ~ 酒井浩司 + パラパラ漫画大賞

ねぇ、こぐまくん、ちょっと・・・

書籍情報

どうすれば、こぐまにダウンジャケットを売れるの?
酒井 浩司 室木 おすし
ナナコーポレートコミュニケーション

本のひらめき

マーケティングの基礎というか入門を、漫画と分り易い解説で説いた本である。
サクサク読めて、なるほどーがある。

漫画の物語は、あるアパレル会社の従業員(みんな動物)が、こぐまにダウンジャケットを売り込む企画を考えるところから始まる。

マーケティングを言葉で「きちんと」定義すると

 1)ターゲットは誰かを考える
 2)自社の強み弱みをふまえた上で、消費者ジーズに応える
 3)ターゲットに届く方法を正しく選んで、メッセージを伝える

だという。確かに。しかし、それだけではすんなり納得とはいかない。そこで漫画や解説で初心者にも分り易く話がすすんでいく。コーヒーのWANDAやセブン・イレブン、カバンのコーチなどなじみのある商品事例などが登場するのもうれしい。

ポジショニング、AIDMA、仮説検証、ブランドなど基本的なところが、やさしく解説されている。

サクっと読みたい方にとってもお薦めの本である。


僕の思いつき

従来は「いかに顧客に買ってもらうか」だけ考えればよかったのが、「いかに周りに薦めてもらうか」まで考える必要があるという。そういうところを会社の指標として持っているところはどのくらいあるだろうか。
ついつい、前年比とか予算比でよかったからオッケーみたいな安直な検討に終始しているのかもしれない。

業界の中には、10年20年と同じ指標をつかって、次の中長期計画を検討しているところもある。シェアがxx%とか、前年比xx%を目指すとか・・・。

たぶん、そこに商品やサービスを売るときの深い考えは検討されないまま、いつものやり方でいつものように進められているのではないだろうか・・・。

いつもの思考回路をちょっとだけ変えるきっかけに、本書をサクっと読んでもいいねー。

本書のサイドテーマに国内独特のマーケティングの肝がある。

 日本人はあまりリサーチが得意でない→だからリサーチをしっかりやろう
 機動性に欠ける→だから機動的に動けると強い
 流行に弱い→だから流行にはできる限り便乗せよ

というもの。確かに。本は、勉強にもなるけれど、ひらめきのヒントになれば
とっても楽しい。



オススメ度

★★★★☆+流行便乗

読んで欲しい方

・マーケティングについて知りたい方
・商品戦略を初めて考える方
・楽しいことをしたい方

●今日のおまけ:( パラパラ漫画大賞イベント@12月 )

 12月15日(金)に六本木ヒルズでパラパラ漫画大賞を決める
 イベントを行います。そうとう大規模なイベントになりそうです。
 たぶんこれは、日本初!。

 忘年会なんか入れないように、いまから予定表に書き込んでおいて
 くださいねー。お酒なんか飲んでる場合ではなーい・・・ってことで。

 詳細はまたお知らせします。 12月15日ね! 15んち。

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2006年10月27日

「超」整理法 3 ~ 野口悠紀雄 + シンジラレナーイ

 光陰矢の如し・・・

書籍情報

「超」整理法〈3〉
「超」整理法〈3〉
posted with amazlet on 06.11.03
野口 悠紀雄
中央公論新社
売り上げランキング: 224,710

本のひらめき

年末のこの時期、どこの本屋さんにも手帳がならぶ。手帳は年間何千部も刷られるという隠れたベストセラー分野。野口さんの超整理手帳も定番になっている。

本書は、タイムマネジメントという切り口で、時間管理の方法論、ノウハウをいろいろ説いている。当然、ジャバラ式の超整理手帳も登場する。

タイムマネジメントのコツは、3つあるという。
スケジューリング+無駄な時間を減らす+使える時間を増やす、の3つである。

最初のスケジューリングで多くの人が苦労しているのは、見えない時間を見えるようにする工夫をしていないからだという。ではどうするか・・・

「持ち時間」と「なすべき仕事」を一覧できるようにすることだという。そこで、つながりのあるカレンダー、TODOリスト、すぐやるメモが、道具として登場する。またライフタイムの時間軸では10年計画表も紹介されている。いくつかの道具や考え方、なるほど!と思えるその方法論が楽しい。

また仕事の進め方五原則では、次のような考え方に共感を覚えた。中断しない時間を確保する、拙速を旨とし8割をめざす、仕事はとにかく着手するなどだ。期限が2ヶ月くらい先だと、ほとんどは先送りしてしまう。「まだ余裕がある」と気が緩むからだ。はっと気づくと2週間を切る・・なんてことがある。とにかく着手!これはいただき!である。

他人時間を大切にする・・・という項目で、「ご挨拶に・・を止めよう」というのが登場する。メールや電話だけで講演のお願いをするのは失礼だから、とりあえず上司などを伴ってご挨拶に・・・というあれである。誠意は分るのだが、実は相手を拘束し、時間を奪っているという。なるほど・・・。

時間という見えないものをいかに大切にするか、いかに有効に使うか、多くのヒントに溢れている本である。


僕の思いつき

野口さんは、A4にこだわりがある。行政文書がA4に統一されたのは93年である。プリンターもA4がデフォルトになっていることが多い。超整理手帳も4つ折は、A4がベースになっている。

僕もこの点に多いに共感する。会社の資料、パンフ多くがA4である。だからそれらといっしょにできるのは便利だ。

実は、今、A4手帳を構想中。多くのビジネスマンは、てぶらで動くより、鞄をもって移動する。そこにおそらくほとんどはA4の資料が入っている。だからA4サイズのオリジナルな手帳を実現したい・・・。

2007年は間に合わないから、2008年を目指して頑張ろう・・・。笑
12月にでる予定の本があって、そこでちょっとその前振りを書く予定。お楽しみに・・・・(ちょっとPRモードですみません)


オススメ度

★★★★☆+使える時間とやるべき仕事

読んで欲しい方

・タイムマネジメントをうまくやりたい方
・時間に終われない毎日にしたい方
・もっと自分時間を増やしたい方

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2006年10月26日

23分間の奇跡 ~ ジェームズ・クラベル + Macでマインドマップ

人の心は・・・

書籍情報

23分間の奇跡
23分間の奇跡
posted with amazlet on 06.10.26
ジェームズ クラベル 青島 幸男
集英社
売り上げランキング: 20,700


本のひらめき

ある小学校へ新任の女先生がやってきた。なにやらちょっと緊張が走る教室。いったいこの物語は・・・。最後の授業みたいな雰囲気だ・・・。状況説明とか背景とかをあえて説明せず、進んでいく物語。読み終えると、この「奇跡」が何を示すのかがわかる。そんなお話。

戦争が終わり、思想を変えるためにやってきた“素敵な女教師”。押し付けがましいところはない、なんだか正直そうだ、キャンディもくれる・・・、素敵な香りもする・・・。
はじめは身構えていた生徒たちもやがて・・・・すっかり新しい先生を好きになって信じている。

新しい先生は、最後に心の中でつぶやく。「これで子供たちはあたしのいうことをきくようになり、立派な市民となっていくだろう」そして、すべての子供たち、すべての男女たちが、同じ信念をもって、同じような手順のものもとに教育されていることを思うと胸が熱くなるのだった。

この時間が、わずか23分。

読む人によっていろんな問題を提起してくれる物語だ。学校で読んだ「最後の授業」の続編的な物語。


僕の思いつき

日本でも、終戦直後の変化はこれに似ている。鬼畜米英、一億玉砕・・・と過激だった雰囲気が、戦争が終わってやってきた進駐軍に「ギブミーチョコレート」と手を差し伸べ、スミで黒塗りにされた教科書で学んだ時期があった。すっかり気分も180度反転していった。

こんな世界がこの本の物語に表現されている。

ちょっと恐ろしいような・・・

操作主義。そういうものは、忌み嫌うべきだが、それと紙一重で、また異なる世界もある。共感と共鳴の世界だ。

企業が行う社員教育は、その微妙な線上にあるのかもしれない・・・。



オススメ度

★★★★+操作主義

読んで欲しい方

・物語を作るのが好きな方
・お話をしたい方
・思想について考えたい方

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2006年10月25日

ザ・ネクスト・ビジネスリーダー ~ 西浦裕二&山田英夫 + 伝ちゃん語録

   リーダーはかくあるべし。

書籍情報

   

本のひらめき

ビジネスの世界でリーダーシップというのはいつの時代もおおきなテーマである。本書は、ビジネス・ブレークスルーリーダーで放送されたリーダーシップ論をまとめたものだ。

リーダーに求められるもの、リーダーの育成などをゲスト講師との対談という形で引き出している。冒頭には大前氏のリーダー論がある。

状況によって求められるリーダー像は異なるという。大きく二つのケースに分けられる。一つ目は「方向を変えるとき」。確かに。そのときにリーダーに求められるのは「自己否定」と「構想力」。それまでの成功体験やしみついた風土を否定し、それだけではなくこれからどうするのか、将来像をビジョンとして見えるように伝える力だ。二つめのケースは、「スピードを増すとき」だという。このときは権限の集中と実行単位の分散、これらがリーダーの果たすべき役割らしい。

またリーダーに求められる資質は「英語とITと財務」。リーダーに限らず、これからのビジネスパーソンには必須かも。3つめの財務というのが、実はくせもので・・・わかったようでわかっていない・・・なんてことが結構ある。自社のコスト構造も曖昧なまま議論が進むような役員会があるなら、先が思いやられる。数字(財務)で議論できるリーダーが求められる。

ゲスト講師のリーダー論もなかなか面白い。


僕の思いつき

リーダーに求められること。
管理職に求められること。
グループ長に求められること。
店長に求められること。
人事部長に求められること。
・・・・いろいろなポジションや役割に求められるものってなんだろう?なんて考えてみるのも面白い。

自分は関係ない・・・って思える役割について考えてみる・・・頭の体操はいろんなことでできそうだ。


オススメ度

★★★★+リーダー像

読んで欲しい方

・リーダーになりたての方
・あの人をリーダーにしたい方
・リーダーシップを深く考えている方

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2006年10月24日

渡したい本がある 君のために。 ~ 清水克衛 + ささやかな夢

   志のある本屋さん

書籍情報

   

本のひらめき

東京江戸川区篠崎に不思議な本屋さんがある。本書の著者清水さんがやっている「読書のすすめ」という本屋さんだ。とくだん変わったレイアウトとか店作りというわけではない。ただ、そこのある空気がどうやら違うらしい。
   http://dokusume.com/catalog/default.php
人との出会い、本との出会いを大切にして、いいと感じたら即、実践しよう・・・・という心意気で運営されている。

そんな清水さんが、おすすめの本を語ったのが本書である。成幸!のための読書指南がいくつかある。

僕も読んでよかったと思う本もたくさん紹介されている。心に響く本が紹介されているのはうれしいねー。

あーこれはいいなーと思ったのは、一つのテーマにそっていくつかの本をセットにして紹介しているところや同じ著者の本でも3つをある順番で読むように勧めているところ・・など。

 本は自分い自信をつけるために読むもの。
 自分流のやり方をみつけるために読むもの。
 
 人のすすめた本を読むのは、視野の広がる絶好のチャンス

 心を磨く読書をしていけば、必ず、その輝きは顔に出てきます。

などなど、本を読む心得はどれも共感するものばかり。
清水さんの紹介された本でいくつかアマゾンに走ってしまった。清水さん、ありがとう!ございます。

本書には、CD(奇跡を起こすツイテル成幸プログラム)がおまけでついている。


僕の思いつき

いつかこんな本屋さんをやってみたい・・・・。ふとそんなことを考えてみた。

ひとつは、本書の清水さんのような素敵な本屋さん。

もうひとつは、福島さんの講演で聞いた「入り口で面接がある本屋さん」。コーチング本屋さんといってもいい。あなたはどんな本を探しているのですが・・・・どんな夢なんですか?・・それはなぜですか?・・・・・・じゃぁ、おすすめの本がありますので、お入りください。なんて雰囲気の本屋さん。

ミニ・セミナーがある本屋さんもいいなー。スタバのカフェもすぐそばにあって、コーヒーの匂いもただよってくる。やっぱり、朝早くから開店だ。
モーニングBookセミナーが毎週火曜日。
MosoBookランチ会議が毎週金曜日。
月に一度、著者セミナー。
お客さんが本を出す・・・なんて・・・・

あー、楽しそうだ。


オススメ度

★★★★★+ツイてる本たち

読んで欲しい方

・自分をハッピーにしたい方
・友達を幸せにしたい方
・お役にたてることをしたい方

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2006年10月23日

あなたを見つけるこころの世界地図 ~ ジーン・クレアほか + いわくみさん講演会

   これほど空想をかきたてる地図はない!

書籍情報

あなたを見つけるこころの世界地図
ルイス・ファン スヴァーイ ジーン クレア Louise van Swaaij Jean Klare 鹿田 昌美
ソニーマガジンズ

本のひらめき

この本は、先日行われた100冊倶楽部第三回Moso快議のときに、紹介されたすばらしい地図である。参加者の皆の目がくぎ付けになってしまうほどMoso系の人の心をわしづかみにした本だった。

3800円という高額にもかかわらず、すぐさまアマゾンで購入。

紹介してくださったのは「いーわん」さんという知財の専門家の方。そのブログに詳細な紹介がある。
  http://ten-thousand.at.webry.info/200610/article_22.html

見ているとわくわくして、次の発想がわいてくる・・そんな刺激に満ちた本だ。

ちょっと変わった世界地図がある。そこには、好奇心の森があり、仕事の山があり、満足の入り江や後悔のダムがあったりする。笑えたり、共感があったり楽しい地図は、見るに飽きない。

一番のお気に入りは、「忘れの島々」。これは世界地図のはずれ、忘れられた場所に位置する。ILES OF FORGETFULNESS だ。そこには、例のアレ島や、なんだっけ海峡、のどまででかかってる町など思わずプっとなりそうな名前がある。島へやってくる船の航路の先は「至 思い出と記憶」とある。僕はこういうノリがたまらない・・・。いかんいかん・・。

なんともいえず胸のおくがぞわぞわする感覚は、Moso系宇宙への入り口である。あなたの会社にも一冊!ぜひ。


僕の思いつき

会社の組織図を地図にしてみる。
頑なな森、見えない未来、あくせくの谷、ぼろもうけの山脈、不正の沼、こだまの小道、けがれなき畑、いいんだろうかの山、逡巡の谷・・・ちょっとシニカルなジョークを入れてつくってみると面白いかも。

会社のトップ人事を動物で表現する。
小心な熊(会長)
野蛮な羊(社長)
群れたがるカバ(部長)
トロイの木馬(課長)
上向きラッコ(新人)

会社の計画を電車や路線名で表現する。
万年鉄道
工事中路線
脱輪急行
猪突列車
日替わり鉄道
夜行電鉄

・・・・う、いかんそろそろ仕事だ。Moso系から帰還準備!。ラジャー。


オススメ度

★★★★★+地図を創る

読んで欲しい方

・地図が大好きな方
・オリジナルなものを創りたい方
・愉快な空想を広げたい方

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2006年10月22日

勝手に広告 ~ 中村至男/佐藤雅彦 + 藤原和博さん ON NHK

発想って、言ってみれば勝手なものだ

書籍情報

勝手に広告
勝手に広告
posted with amazlet on 06.10.26
中村至男+佐藤雅彦
マガジンハウス
   

本のひらめき

本書は、世の中にある製品やロゴを勝手な広告で遊んでしまおうというという
楽しい本である。

Vittel(水)の広告では屋上の水タンクが巨大なVittelボトルだったり、チップスター(ポテトチップス)のトラックがいたり・・・と愉快なイメージ写真やイラストがいっぱいある。

想像力をかきたてる面白さがいい。

フォルクスワーゲン、キュービーマヨネーズ、コダックなど・・・なじみの製品がいろいろ登場する。


僕の思いつき

このごろのTVコマーシャルで、はっとする面白いのがある。
CEOがサッカーのすごい技を披露する会社のコマーシャルなんかは秀逸だ。

僕たちも、勝手に広告を考えるとすると、どんなものがあるだろう。
自社の「まじめな」広告はもうあきた・・・っていう方は、すこし思考をシフトさせて楽しいものを考えてみよう。



オススメ度

★★★★+勝手に作っちゃおう

読んで欲しい方

・楽しい広告を作りたい方
・仕事を楽しくしたい方
・愉快なCMを作りたい方

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2006年10月21日

NPO入門 ~ おとな愉快団! + みかんと運動会

 いつだって誰かに貢献したい・・・

書籍情報

NPO入門
NPO入門
posted with amazlet on 06.10.26
山内 直人
日本経済新聞社
売り上げランキング: 48,486

本のひらめき

NPOをはじめる人が増えてきた。とくに定年後の生き方のひとつのオプションとしてNPOを設立したり、既存のNPOに参加したりする熟年の方も多いようだ。

今までは会社に貢献してきた方が、今度は社会に貢献する場をみつける・・・
そんなことが増えてくるのではないだろうか。

本書では、NPOの基本やNPOで活躍されている方の取材などを紹介し、これからの生き方のひとつを提言をしている。

またネット時代の特徴としてSNSやブログをNPOに活用することももポイントになる。本書ではネットツール使い方の基礎も紹介されているので、スターターの方には親切な内容がある。

これまでのビジネス経験を生かし、世の中に貢献する生き方・・・ってなんだか素敵ではないだろうか。

ひとつ、あなたも・・・・


僕の思いつき

今の仕事を通じて社会に貢献する。もし、起業するならそういう事業にしたい。すでにどこかの会社に働いているなら、その仕事が社会にどう貢献するのか、その意味をもう一度見つめなおしてみたい。仕事の向こうに何を見て、取り組むか・・・。二人の石切り職人のどちらを選んでいるのか・・・そんなところを考えてみたい。

大きな会社になるとだんだんそれが見えにくくなる。組織が分かれ、部分を担う体制になるとよけいにそうなる。それでも、遠くにあってもクリアな夢が人の心をまとめ、生き生きとさせる。志、ビジョン、夢、・・・熱く語れるリーダーとシンプルなメッセージが必要だ。

あるだろうか。・・・・もしないなら作るしかない。自分で。



オススメ度

★★★★+社会貢献

読んで欲しい方

・NPOって何か知りたい方
・社会にお返しをしたい方
・世の中をよくしたい方

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2006年10月20日

脳はなにかと言い訳する ~ 池谷裕二 + 100冊倶楽部Moso会議

 脳は楽しいのがお好き?

書籍情報

本のひらめき

人間の脳は、かなり科学的に解明されてきた。でもまだまだ分からないことも多い。私たちの脳は、生理学的、医学的、心理学的にさまざまな視点から研究されてきたがまだ未知の領域もあるようだ。

脳は、私達が意識する以上に、無意識のうちに様々なことをやっている。好ましいことも好ましくないこともいろいろ・・・やっている。本書も「無意識のまま脳が実行していること」のほうがはるかに多いといっている。なるほど!

本書には
 思い出す、という脳作業の不思議
 記憶力のよしあしを決める「七つの遺伝子」
 ピアノの鍵盤が右にいくほど高音になる理由
 赤ちゃんはなぜ左利きか
など、面白い内容がいっぱい書かれている。

自分の脳みそはどうなってるんだろう?なんて思う方はぜひ、読んでほしい一冊である。

僕の思いつき

刺激と反応の間にスペースを!というのは、この前の川西茂さんの講演で聞いた話。原始的な脳は、刺激に単純に反応する。いやなことを言われれば、気分が悪いように反応し、体もそれにしたがって生理的な反応をすることになる。

だから、刺激と反応の間にスペースをもつことは重要になる。脳を意識的に使うってことだね。刺激と反応の間にスペースをおくと何がおきるのか・・・

それは、状況を客観的に意識したり、俯瞰したりする・・・そういう隙間である。そういうスペースがあれば、精神性の高い反応をできるようになるというわけである。

誰かにぶつかられたとき、なんだこのやろーってすぐ言っちゃう人は、刺激と反応の間に隙間がない。爬虫類の脳で反応することになる。それは、ちょっと恥ずかしい状況も生み出す・・・だから・・・・隙間がいるのだ。

私たちの生活の中で、ここに隙間があれば・・・なんて思う出来事はないだろうか。そしてその隙間は、どんなクッションで埋めればいいか考えてみたい。



オススメ度

★★★★+幸せ脳

読んで欲しい方

・脳を活性化させたい方
・幸せになりたい方
・気持ちイイことをしたい方

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2006年10月18日

オーラの営業 ~ 大塚寿 + 田坂さん講演

 みんなリクルートマンになっちゃうかも

書籍情報

オーラの営業 離陸編―最強の営業力を養成する十文字売虎道場
大塚 寿
ナナコーポレートコミュニケーション

本のひらめき

本書は、「ドラゴン桜」の営業版。十文字一虎(じゅうもんじ・かずとら)という伝説の営業マンが、おバカな営業マン・ウーマンに「オーラの営業」を伝授する物語である。

オーラの営業とは、レッドモードという感情面の技、ブルーモードという分析力、提案力といった理性面を鍛える。さらに自分のメンタルヘルスをコントロールするグリーンモードがある。そしてそれらを極めた先は無色透明な波動のオーラが・・・

リクルートの営業はきっとこんなんだろうなーというリアリティのあるストーリーと興味深い解説が素晴らしい。

モッキンデーとか、日本BGM、百報堂、念通・・・などニヤリとする名前の企業が登場する。それらがとてもリアルな雰囲気で登場するので、物語りの臨場感をよりいっそう増している。ドラゴン桜のようなノリとテンポが楽しい。

本書は、実は3部作になっているらしい。第二巻、第三巻が楽しみである。


僕の思いつき

ビジネスの技を物語仕立てで語る・・というのは究極の「芸」のような気がする。

きっと他にもいろんな物語が書けると思う。なんかそういうの考えてみたいなぁ。



オススメ度

★★★★☆+ここんところいいか?

読んで欲しい方

・すごい!営業をしたい方
・営業で成長したい方
・オーラを出したい方

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2006年10月17日

強い会社をつくりなさい ~ 小山昇 + 一新塾

   強い会社は、個人が活きている

書籍情報

強い会社をつくりなさい
小山 昇
阪急コミュニケーションズ

本のひらめき

株式会社武蔵野。ダスキン事業から様々なNo1事業を展開しているユニークな会社である。http://www.musashino.co.jp/

社長の小山さんが、その経営哲学から、経営者はどんな発想が必要か、社員は何を考え行動すべきか・・・などビジネスマンの心得を語った本である。

どちらかといえば失敗から学んだという(謙遜含む)ビジネスの基本がある。仕事の心得、時間の心得、お金の心得、コミュニケーションの心得、非常識の心得などなど。

 チャンスを逃すのは致命傷。まず、手を上げる。それから考える。

 名刺を出し惜しみしない。お客様に名刺の貯金をさせる。

 経営に管理は必要。しかし最小限にとどめたい。我が社の総務は社員一人。

 2番、3番ではダメ。目指すはNo1.

などナルホドがいっぱい。まずは環境整備で日本一。次はITに特化し、ボイスメールで日本一、emailで日本一、グループウエアで日本一・・とNo1にこだわる戦略がすばらしい。社員も誇りをもてるから・・・。
どんな小さなことでもNo.1をめざすことが大切だという。

気付きがいっぱいの本。


僕の思いつき

小山さんは常々、社員にこう言っているという。

  会社の一人一人が「あなたは素晴らしい」と名指しで言われるように
  なってください。そうなることが大事なのです。

そう、いまや企業ブランドにぶら下がる時代は終わり。個人がブランド化して企業ブランドをコラボレーションするような時代。

個人をもっと売り出すような工夫を人事の人はすべきだねー。とくに大企業の方は・・・。コンプライアンス、個人情報管理・・・と内向きマネジメントも重要だが、もっと個人を外に売る工夫も同時にやってほしいところ。

そのあたりのバランスは、大きな企業ほど薄い。人事部さんがんばってねー。



オススメ度

★★★★☆+はたらく

読んで欲しい方

・楽しい仕事をしたい方
・仕事がすきな方
・わくわくして毎日すごしたい方

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戦略のパラドックスを解く ~ 丹羽哲 + 朝の習慣、夜の習慣


   逆説が生まれる場所・・・

書籍情報

戦略のパラドックスを解く
丹羽 哲夫
ファーストプレス
売り上げランキング: 9041

本のひらめき

絵に描いた餅にしないために・・・というセリフは、以前、BSCの講演をするときに、よく使わせてもらった。戦略の失敗は、計画を「実行する段階」でまさに起きる・・だから、実行がしやすい仕組みとプロセスが必要だ・・・といった文脈である。

本書も、戦略を死の谷から救うために何が必要かどいうことを論じている。たたし、BSC(バランススコアカード)とは異なる視点からである。

BSCにしても、ポーターの競争戦略にしろ、ボスコンのPPMにしろ、それを提唱した人の頭にあった暗黙の前提と、使ってみようとする経営者の前提は微妙にずれることがある。だから、ネライ通りにいかない逆説(パラドックス)が生まれるのだという。

逆説とはたとえば

  分析を積み重ねても本来のコンテキストを発見できない
  ポジショニングしても利益をわかちあえない
  戦略の上意下達のみでは実現しない
  経営陣は合理的判断者だとみなすと機械損失を招く

などなど。そして、その処方箋も提唱する。

一番印象に残るのは、戦略立案をするときに、戦略オプションを複数つくる組織を通常組織とは別立てで作ろう・・という提案だ。

 日本企業の最大の問題点は、経営会議などで検討する段階で、案が一つに 絞り込まれており、将来に予測される重要な変化に対応した戦略オプション を十分比較検討していないことである。

という。まったく同感。

 一つの承認案に対し、問題点を指摘し、修正を指示するだけ

という悲しい現実がある。まったく別組織で検討した案と比較してみる・・なんてできたらいいねー。


僕の思いつき

異なる視点で考えてみよう・・といっても、一人ではなかなかできない。しかし、凡人も何人か集まれば、また啓けるものがある。

組織においても、企画部なり本社機能のある部署だけで戦略を策定するのではなく、異なるチームを別立てでつくるのがいい。

いっちょ、やりますかね。そういうのを。



オススメ度

★★★★+パラドックス

読んで欲しい方

・戦略をモノにしたい方
・実行可能な戦略を作りたい方
・実のある仕事をしたい方

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2006年10月16日

アイディアを10倍生む考える力 ~ 斎藤孝 + 実用新案の申請

思考のシフト・・・

書籍情報

本のひらめき

アイデアをひねり出す・・・とは、考えること。考えるとは、「言葉を自由にあやつる」こと。斎藤さんによれば

  考えるとは、言葉を操り、意味を生み出す技術だという。
また
  つながりを発見する作業こそ考えることだともいう。

現在の生活環境は、テレビ、ゲーム、マンガ・・・とぼーっとした生活をしても十分やっていける楽しい(恐ろしい)状況になってきた。「前頭葉を使って考えることをしなくても生活していける条件」が整い、人類はついに「前頭葉を縮小させるという人類初の時期に入っている」かもしれないという。ぉおー!

ちょっとしたアイデアにもネーミングしたり、○○力などという言葉をいっぱいつくったり(行きあたりばったり力、こじつけ力、誤解力、偶然力・・・)、言い換えで思考をずらしたり、思考のインスパイアを起こすいくつかの方法を解説している。


僕の思いつき

吉岡英幸さんの言い換え大喜利みたいなのもいいねー。
この前、出版記念セミナーにいったら、大いに刺激をいただいた。

 ○○力 
 ○○化 

など、面白いのをいっぱい考えてみよう。



オススメ度

★★★★+視点移動力

読んで欲しい方

・アイデアをいっぱい出したい方
・考えるのがすきな方
・思考を柔軟にしたい方

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2006年10月15日

もうすこしまってくれたら… ~ スージー・シック他 + Yahooタイムカプセル

時間を愉しむ・・・

書籍情報

もうすこしまってくれたら…
スージー シック Suzy Chic Monique Touvay いまい あや モニク トゥヴェ
アシェット婦人画報社

本のひらめき

今日は絵本をご紹介。フランス生まれの素敵な本である。

ねずみのような、うさぎのような・・・ちいさな動物のぼく。
まいにち丘の上のちいさな木に会いにいっていた。

あるひ日、花をつけたその木は、「この花を君にあげる。でももうすこしだけまってほしいんだ。そしたらきっとくだものにかわるから」という。僕は待った。

やがて、青い実がなった。そしたらその木は、またもう少しまってくれという。
やがて美味しく色づくからと。
ぼくは待った。

やがて赤い実にいろずいたので、その木は「もぎとってめしあげれ」という。
でも「このくだものを土にうめたら芽がでて新しい木がはえるんだよ」という。
ぼくは、木のいうとおり、土にうめて、待った。
・・・長い長い間。

そして芽がでて葉が生えてきた。
そしてその葉は、そよかぜみたいにちいさなこえでこういった・・・

 さて、なんていったと思う?
 
知りたい方は、この本を・・・笑


僕の思いつき

じらすのもなんだから、言っちゃおう。こういったのさ。

 そよかぜみたいにちいさなこえで・・・

 ありがとう・・・っていったんだ。


僕たちの一番苦手なことは「待つ」という行為。

シンプルなストーリーの中で、なにかを感じ取る・・・それが絵本の素敵なところだねー。会社でも家庭でも、ほんの数秒でいいから「待つ」瞬間をみつけたらいいかもね。

刺激(S)と反応(R)の間にほんのわずかな時間と隙間をもてば、よのなか平和になれるね、きっと。川西さんの講演でそんなお話をきいたから、この物語もまた異なる響きがあった。



オススメ度

★★★★+もうすこしだけ

読んで欲しい方

・気長になりたい方
・絵本がすきな方
・SとRの間に隙間をもちたい方

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2006年10月14日

負けるな町工場 ~ 中里良一 + ユヌスさんノーベル賞

好きかどうか・・・一番の判断ポイント

書籍情報

負けるな町工場―ハンデをプラスに変える発想法
中里 良一
日刊工業新聞社
売り上げランキング: 210,241


本のひらめき

中里スプリングの話は、ある知り合いの方から伺っていた。群馬県にあるちょっと変わった会社・・・そこでは、優秀社員に会社の設備や材料を使って好きなものを作る権利や、いやなお客様を断る(切る)権利がもらえるのだとか。

なんだか楽しそうな会社!

本書は、二代目社長の中里さんが、自身の思い、中小企業経営者への提言などを語ったものである。

町工場といえば3K、暗い・汚い・きついの3K職場の代表格。いつのまにか「産業構造の底辺にあり、下請け、孫受けの仕事をこなす末端の製造業」という意味あいになってしまったという。そして著者は思う。著者は3Kを別の意味に考える。「企画力がない」「既成概念から抜け出せない」「希望がない」この3Kから抜け出すことが町工場の未来に繋がるという。

他社の嫌う仕事を積極的に受け、特殊加工や設備機材の特殊化などニッチ戦略で成功し、中里ブランドを確立した。いわゆる規格ばねシリーズだ。数量は少ないが「一時間でも早く」欲しいといった緊急品のばねをそろえ、顧客ニーズに対応したのが最初だったという。

また会社経営、とくに人の活用という点では、とてもユニークなものがある。高い目標をコミットさせ、ノルマを達成したら金一封・・といったアメムチ式の思考回路とは一味違う世界がある。なにしろ、顧客を選ぶ判断基準は、儲かるか、大口か、といったものではなく「なんとなく好きか嫌いか」という実にファジイなものだ。ファジイだからこそ、実は高感度でもある。好き嫌い、楽しいかどうか・・・そんな雰囲気のマネジメントは楽しそうだ。

なんだか中里スプリングには、不思議な空気があるらしい。本を読んで、現地に行ってみよう。


僕の思いつき

中里さんは、独特の経営思想がある。利益についていえば・・・

 利益は会社が肥える(大きく)なるためのものではない。社員や経営が楽し
 く有意義に仕事ができるようにすることに使うべきものである。私はそう信
 じて疑わない。

だから、右肩上がりでドンドン行けではなく、社長も社員も楽しく仕事ができ好きな取引先に全力投球できることこそ大事だという。

売上と利益を前年対比○%増・・・なんてのを株主にコミットしている企業はよくあるが、それは幸せなんだろうか・・・とふと思う。中里スプリングで行われているビジネスは、たぶん新しい世紀の新しいビジネスのやり方に違いない。

だからこそ、一番頑張った社員に贈られる「会社の設備と材料を好きにつかって自分の好きなものを作れる権利」なんてのがある。

また、楽しい会社をめざすのなら、毎年でも、3年に1回でも利益の一部を会社の什器備品の取替えに使ってみる九台の器量が欲しい・・・という。賛成!

楽しくする工夫・・・これこそがヤルキとモチベーションの元になる。さぁ、そういうのを考えてみようねー。

 ■半日、会社の外で何をしてもいい権利。
 ■1日、Googleとかにいって見学できる権利
 ■1週間、社長秘書をできる権利

などなど。


オススメ度

★★★★☆+JOYの会社

読んで欲しい方

・楽しい仕事をしたい方
・仕事がすきな方
・面白い仕事しかやりたくない方

●今日のおまけ:( ムハマド・ユヌスさんやったね! )

 先日、紹介した「ムハマド・ユヌス自伝」には、グラミン銀行が生まれた
 背景が詳しくかかれている。

 10/4のジェイカレッジ報告会でもちょこっとグラミンの話をした。
 参加者の方から、共感の感想と、ユヌス氏来日予定があるというお話を
 うかがい、とてもうれしかった。

 ノーベル平和賞のニュースに、狂喜乱舞。そーこなくっちゃ・・である。
 日本にユヌスさんが来たら、会いに行こう・・・

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2006年10月13日

トヨタの役員秘書が見たトヨタのできる人の仕事ぶり ~ 石井住枝 + プロ秘書力養成


書籍情報


トヨタの役員秘書が見た トヨタのできる人の仕事ぶり
石井 住枝
中経出版
売り上げランキング: 7,547

   

本のひらめき

すべてのものは常にカイゼン、向上させる力がないと腐る・・・そんなことをふと思った。本書には、トヨタで役員秘書に抜擢された石井さんが垣間見たトヨタの真実が語られている。いいことも悪いことも・・・。

トヨタといえば、健全な財務体質、トヨタ生産方式、人材育成、製品品質など様々な面で優良企業ベンチマークにされている。日本だけではなく世界のトヨタになってきた。そんな強靭なトヨタには、どんな人たちがいるのか・・・
大いに興味をそそるテーマを、秘書という面白いポジションから観察したのが本書である。

一番おどろいたのは、ダメ部長などマイナスの面もちゃんとかかれているところだ。たとえば

 E部長は、本部に残って司令塔の役割を果たさなくてはいけないポジション
 なのに、勇み足の多い人でした。・・・・

といった、悪い事例などもいくつか紹介されているところが、さすがだと感じた。トヨタ本に限らず成功企業の物語は、いいところをメインに出したいが、こうしたNG事例もあるのは真摯な感じがして好感だ。(トヨタでもそういうところってあるんだ・・・、やっぱりみんなでいいものを一生懸命育んでいく努力を続けないといけないんだなぁ・・・という印象を受けた)

著者が秘書業務をしていたときに学んだこと・・・

 標準になった瞬間に、カイゼンの対象になる

トヨタのスタイルのひとつだという。日常の様々な仕事をSOP(標準手順書)やマニュアルにするとふと安心してしまう。実はそこからがスタートだ。

あたり前のことをあたり前にできるトヨタの秘密は、やはり人がベース。秘書、技術職などさまざまな仕事を経験しながら、著者が眺めたトヨタの「できる人」「できない人」。そこからトヨタの秘密が解説されている。


僕の思いつき

トヨタに17年勤務した著者。すばらしい経験をされ、それを世の中に出せるモードに昇華されたところがすばらしい。

ふとこんな格言を思い出した。
 ----------------------------------------
 あの男は17年の経験があるのか、
 1年の経験を17回繰り返しただけなのか。
      (パウル・R・ウィゼンフィールド)
 ---------------------------------------

企業での経験は、ぜひ次のステップに生かせるようなものにしておきたい。

失敗でも成功でも、アウトプットモード(自分の経験から、何かを学びそれを人に伝える姿勢)で臨めばいいかなー。


オススメ度

★★★★☆+トヨタウェイ

読んで欲しい方

・秘書をやってる方
・人を見るのがすきな方
・自分を発信モードにしたい方

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2006年10月12日

池上彰の新聞勉強 ~ 池上彰 + 高萩徳宗さんジェイカレッW

   いまさら・・・なんて言わせない

書籍情報

池上彰の新聞勉強術
池上彰の新聞勉強術
posted with amazlet on 06.10.14
池上 彰
ダイヤモンド社


本のひらめき

毎日、そして何年も読んでる新聞。しかし、そこには驚愕の事実があった。

週刊こどもニュースの元キャスター池上さんが、こどもニュースでの解説くらいわかりやすく、新聞のヒミツとそこから得られる情報処理能術を語った本である。

ネット時代に、新聞なんてもう時代遅れ・・・なんて思わないでもないが、実はネット情報もテレビもいろんなメディアの送り手は新聞を大いに活用しているという。ほぉー。

いくつか「!」の新聞のヒミツがあった。

 夕刊は「国内の午前中のニュース」と「海外の最新ニュース」で構成されて
 いる。

 新聞によって記事の方向性はずいぶん違う。例えば、2005年4月15日
 の憲法調査会の「憲法改正」の最終報告に対し、各社はずいぶん異なる表現
 をしている。
  護憲派朝日: 9条改正方向示さず
  改憲派読売: 9条改正議論前進
  毎日   : 9条改正は否定せず
  産経新聞 : 9条改正方向性確保
  日経   : 改正の方向には幅
 と、まぁいろいろだった。

 微妙な表現は、警察当局などへの配慮でわざと曖昧にされているものがある。
  一両日中にも強制捜査に = 捜査当局の動きをぼかす目的で、実際には
                今日、捜索が入る・・・という意味
  関係者の話でわかった = 関係者とは東京地検特捜部そのもの。わざと
               ぼかしている。

などなど、へぇな話がいっぱい。
さらに、スクラップの取り方や、その活用の仕方など、ナルホドの方法論も展開されている。新聞読むなら、まずはこの本を読んでから。


僕の思いつき

普段、使い慣れたものや、読みなれているものなども、じっくり観察したり掘り下げたりすると、面白いものが見てくるかもしれない。

つい先日も、コピーマシンで、自動送りをしながら4コマ印刷みたいなことができることを発見(実はSさんに教えてもらった)、おおいにおどろいた。

よのなか楽しいことがいっぱいだ。


オススメ度

★★★★☆+新聞読みこなし隊

読んで欲しい方

・新聞を面白く読みたい方
・新聞を読むのがすきな方
・新聞をもっと活用したい方

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2006年10月11日

丸わかり世界のビジネス理論 ~ 広川州伸 + 露木先生のメール

書籍情報

丸わかり 世界のビジネス理論
廣川 州伸
実業之日本社
   

本のひらめき

ドラッカー、コトラー、ポーター・・など世界のビジネス理論を構築した人はいっぱいいる。また、ベンチマーキング、ランチェスターの法則、SCM、SPA戦略などビジネス理論をあげていったらきりがない。最近では、ブルーオーシャン戦略やロングテールの法則なんてのもあったり。

「名前を一度くらいはきいたことがあるぞ」という著名なビジネス理論から代表選手を選び、その概要と活かし方を“サクっ”と解説したのが本書。

あまたある理論から中堅、中小企業に役立つものを選び出す。著者は、その基準を次の3つで行った。
 
 1)規模:会社の規模が小さくなっても使える理論か
 2)資金:事業に潤沢な資金をかけなかうても成立する理論か
 3)現場:実際の現場レベルの行動にまでブレイクダウンできる理論か

本書には著者が取材したり調査した中小企業などが数多く登場する。例えば、
栃木県の中里スプリングという会社。
 http://www.doyu.jp/topics/eigyo/eigyo07.html
とってもユニークな会社だ。一年を通じよく働いた社員に社長が上げるご褒美は、「会社の素材を何でも自由に使い、就業時間中に創ってよい権利」と「顧客を断る権利」だそうな。楽しそうに仕事をする社員の笑顔が何より大事だとか。行ってみたいね。

その他、社内ベンチャで「商品開発サイト」を運営しているM社、感動創造企業のリッツカールトンなど様々な事例が楽しい。

理論の解説だけじゃないところがうれしい本である。


僕の思いつき

ビジネス理論の解説集だったら、正直つまらないのだが、そこに著者の取材してきた中小企業の実例があるのが楽しい。ビジネス理論もそこにある。元気な中小企業もそこにある。しかしそれを編集しまとめる・・というところに価値が生まれる。

二つのものを整理し、関係づけ、編集してまとめる・・・こういうところにも価値が生まれる。これって、なんだか新鮮だね。著者は「すべての情報は、何らかの翻訳が必要となる」という。即ち、編集力。っていうことは、僕達もそういうことをやるチャンスがあるってこと。

とはいえ、そこには地道な蓄積がないとできない。蓄積を先に作るか、何かを目指して蓄積を心がけるか。どっちでもいいけど、とにかく生み出す気持ちが大切かも。



オススメ度

★★★★☆+編集力2

読んで欲しい方

・ビジネス理論をサクっと理会したい方
・企業訪問がすきな方
・時間を節約したい方

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2006年10月10日

5分で上司を見抜く ~ 小林正博 + iMac

書籍情報

5分で上司を見抜く
5分で上司を見抜く
posted with amazlet on 06.10.14
小林 正博
PHP研究所
   

本のひらめき

サークルでも学校でも会社でも自治体組織でも・・・とにかく、人間関係ほど重要なものはない。生身の人間と人間がうまくやれる状況がないかぎり、成果もやる気も期待薄になるからだ。

本書は、20代30代の若い方にむけた「上司の見分け方」講座である。同時に40代、50代の上司の方には、己を映す鏡になる(結構恐ろしい鏡である)

できる上司、ダメ上司がいくつも登場する。

  できない理由を見つけるのがうまいマイナス思考上司
  部下が最も困る優柔不断上司
  弱気をくじき、強気にへつらうヒラメ上司
  
  常に先手を打つ、機を見るに敏型上司
  部下とよく意見交換をする上司
  部下を育てるのがうまい名監督上司
  ピンチになってもあわてない泰然自若型上司
  なぜかわからないがうまくいく強運型上司
  読むべき本や記事を教えてくれるお兄さん方上司

上司はなかなか選べないから、ダメ上司は「反面教師」に、できる上司は、めざす上司として、活かすことを薦めている。

さて、どんな上司がいるのやら・・・


僕の思いつき

上司の「教える力」と部下の「教わる力」が上司と部下の関係で重要だという。どちらも素直が心が大切という。

上司の○○と部下の○○。 というお題で大喜利風にやるのもいいねぇ。

 上司の思いつき、部下の汗かき。
 上司のうっかり、部下のがんばり。
 上司のちゃっかり、部下のガッカリ。
 上司のハッタリ、部下のロウバイ
 上司の人徳、部下の成長。
 
はい、キクちゃん、どうぞ!



オススメ度

★★★★+世界の日本人

読んで欲しい方

・素敵な上司のいる方
・困った上司をもってる方
・組織を元気にさせたい方

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2006年10月09日

仕事も人生も4つのボールでうまくいく ~ タッド・バッジ + 田舎にて

   バランスとはジャグリングのことだった!

書籍情報

仕事も人生も4つのボールでうまくいく
タッド・バッジ
ダイヤモンド社
   

本のひらめき

東京スター銀行というのがある。ちょっとユニーク。というのも頭取が日本初の外国人。しかも43歳という若さ。マスコミで報道されたことを覚えている。

トップの色(言葉使い、行動、息づかい、価値観・・・)は、組織を良くも悪くも変えていく。どちらでもないトップは、しばし考えたほうがいい・・・。

本書は、東京スター銀行を2年ほどで一部上場企業にした著者の人生と仕事の思いを語った本である。

ツボは、ワークライフバランス。タッドさんは、自分(Self)、人間関係(Famly)、社会(Volunteer),仕事(Work)という4つのバランスが大事だという。バランスといっても天秤のようなバランスではなくジャグリング(お手玉)のようなダイナミックなバランスが大切だという。落とさないように集中することで、すべてのボールに気を配ることができる、そのことがいいという。なるほどこの考え方はいい。常に動いていて、どれかが欠けてもよくない。
実際にタッドさんは、ジャグリングができるようだ(ただし3つのボール)。実は、僕も今、ジャグリング練習中。共通項をみつけると人はうれしくなる。

家族を大切にするという頭取の意図をうけ、スター銀行では2週間連続のバカンスがルールだという。(トリンプもたしかそんな感じだった)

仕事では、「現在の仕事で、誰の目にも明かな実績を、1年以内に作ること」が大切だという。

なんといっても4つのボールを意識することが一番重要だという。どんなに仕事で忙しくても・・・

ジャグリングスタイルで決めてみよう!


僕の思いつき

BSC(バランス・スコアカード)の簡単すぐわかるバージョンを書くことになった。今年末が目標。

本書を読んで、バランス=天秤という考え方ではなく、ジャグリングという捉え方もあるんだなーと学ぶことができた。次の本には、タッドさんの視点を取り入れてみよう。

世の中には、まだまだ学ぶべきことがいっぱいある。嬉しきかな! 笑



オススメ度

★★★★☆+ジャグリング

読んで欲しい方

・仕事と家庭のバランスを取り戻したい方
・仕事も遊びもすきな方
・気持ちのいい成功をめざしたい方

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2006年10月08日

「できる人」の話し方 ~ ケビン・ホーガン + 田舎の秋

   90:10の法則って知ってる?
   |ISBN:4569667104|648円|284P

書籍情報


「できる人」の話し方、その見逃せない法則
ケビン・ホーガン 五十嵐 哲
PHP研究所

   

本のひらめき

ビジネスマンの上位5%、いわゆる「できる人」の話し方に隠された法則やノウハウを解説した本である。

コミュニケーションは、ビジネスでも生活においても、成功のマスターキーだという。確かに。そして、そこには9つの法則がある。
たとえば;

法則1「お返し」の法則 ~ プレゼントはプレッシャーになる。
     保険のおばちゃんがアメをくれるのは、この法則による。

法則2「比較」の法則 ~ 金銭感覚は、これでマヒする。
     値段が異なる2つの商品がある場合。それらをうまく比較ができる
     ように提示することで、高いほうを買わせたり、ついでに安いほう
     も買わせたりできる。車のグレードなんかもそうだね。

法則7「希少価値」の法則 ~ 限定品を買いたくなる
     ほしいと思っているものの数が限られているとき、物が十分ある
     ものの価値よりも、限られた数のものの価値のほうが高いと感じる。

などなど。セースルトークなんかには活用できそうだね。

それからOBT(アウトカムベース・ソインキング)というのもイケる。結果を想定して考えるということだ。6つのステップがある。交渉術として使える。

 1.この相手との交渉から、自分は何がほしいか。
 2.この相手との交渉から、相手は何がほしいのか、欲しそうなのか。
 3.この相手との交渉から、自分がほしくないものは何か。
 4.この相手との交渉から、どんな問題が起りうるか。
 5.それにどのように対応するか。できるなら、その問題を相手の利益と
   なるように利用できるか。
 6.この相手との交渉を、どのようにして結論までもっていくか。

などなど、コミュニケーションを分析的に捕らえる面白い考え方が提示されている。


僕の思いつき

ウィンウィンというのは、普通は50:50だと思う。しかし、著者は祖母から習ったユニークな考えを紹介している。結婚に関するものだ。

 結婚というものは、90:10なのよ。50:50じゃない。90あげて
 10返ってくると思うことね。

なるほど。これ祝辞のスピーチに使えそうだね。笑

ビジネスは、例えば15ドル分のガソリンを入れたら15ドル払う。1万円相当のチケットに1万円を払う。これはまったくの50:50。しかし、5000円のセミナーで、それ以上のものがもらえたら、そこには何か別のものが発生する。ご縁、信頼、絆・・・・。ウィン・ウィンというのは相手の WIN とこちらの win で成り立っている。

そぉっかー。!


オススメ度

★★★★☆+相手が望むもの

読んで欲しい方

・コミュニケーション力を磨きたい方
・交渉がすきな方
・対話を楽しくしたい方

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2006年10月07日

自分の会社をつくるということ ~ 経沢香保子 + 女性起業塾

   バケツの水があふれるとき・・・

書籍情報

自分の会社をつくるということ
経沢 香保子
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 1,919


本のひらめき

26歳で起業し、カリスマ女性社長へと駆け上った著者が、これから起業をめざす若い人たちに語りかける、起業の心得とヒント。

何を売るかというマーケティング戦略、どう転がすかという事業計画、人を雇うときの心得・・・など、起業のノウハウ本には、いろんなことが書かれている。本書にもそういったものが著者の経験とともに書かれている。しかし、もっとも響いたメッセージは、次のようなものだった。

 起業したいと思った人が、最初にやるべきこと。それは、今いる環境で
 認められることです。このことがすべての土台になります。

つまり、今の環境から逃げたりするのではなく、そこでまず認められ、周りの人からもこの人はすごい!と思われることがスタートポイントだということだ。

 自分の器サイズの小さなバケツでも、水がいっぱいになったときに
 もっと大きなバケツが待っているのです。

なるほど。コピーひとつとるにしても、達人技があるように、器をどんどん越えていくのがいいねー。

また、

 信用をつけるには、薄皮を積み重ねるように
 信用を積み上げることしかありません。

という。長年つきあっているTシャツ屋さんがいるけど、まさにそういうことなんだなあ・・・といつも思う。積み重ねが信用、信用がは絆に、つながっていくんだなぁ。絆を感じる人には人生の相談もできる。

起業を目指す人の道しるべになる本。


僕の思いつき

女性が起業するときに目標にするといい理想モデルは、「年商1億円、社員3~4人、オンリーワンビジネス」というところらしい。

女性でなくてもいいね。

経営者になった友人は、経験を重ね、成長の道を歩んでいる。会うたびまぶしくなるのがうれしい。

世の中に役にたてる素敵な起業家を目指そう。



オススメ度

★★★★☆+水があふれるとき

読んで欲しい方

・起業したいと考えてる方
・身近に起業家がいる方
・女性を元気にしたい方

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2006年10月06日

ムハマド・ユヌス自伝 ~ ムハマド・ユヌス + 幸せって

書籍情報

ムハマド・ユヌス自伝―貧困なき世界をめざす銀行家
ムハマド ユヌス アラン ジョリ Muhammad Yunus Alan Jolis 猪熊 弘子
早川書房
売り上げランキング: 5,077
   

本のひらめき

銀行。といえば人々から預金を募り、それを人や企業に貸し付けて利子を稼ぐ・・・そんなイメージがある。そして、できれば大口の、できれば儲かっている優良企業に貸し付けて・・・ガッポリ設ける・・・なんていうのが効率的だ。

本書の著者ユヌスが始めたグラミン銀行は、そういう銀行の常識をはるかに超える存在。なにしろ

 担保のない、貧しい人(1日1ドルとか)を対象に資金をかしている。
 貸付も数十ドルからである。
 
そんなビジネスが成り立つのか・・・。

成り立っている。98%以上がしっかりと返済をしているという。私たちの常識が、思い込みという落とし穴にはまっていることに気がつく。
そして注目すべきは、この銀行のミッションが「世界から貧困をなすす!」というものであることだ。すばらしきMoso!

しかし、すでに1200万人(バングラデシュの10分の1)が利用し、1万2000人ものスタッフと1097箇所の支店があるという。融資をうけているのはほとんどが貧しい女性だという。

こんなすばらしいMosoを繰り広げている、ユヌス教授(実は大学の教授なのだ)の自伝である。生い立ちやグラミンの活動などがかなり詳しく書かれている。銀行2.0の世界は、確かそのトラストの輪を広げつつある。


僕の思いつき

チャリティー(施し)ではなく
クレジット(信用)で、
自立を促す。

天は自ら助くるものを助く・・・。

っていうことだねぇー。

ロングテールの世界は、いろんなところで起きているようだ。



オススメ度

★★★★★+ミクロクレジット

読んで欲しい方

・銀行を始めたい方
・自伝がすきな方
・よのなかを変えてみたい方

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Yes,andで、すべてはうまくいく! ~ 樋栄ひかる + 一緒に本を書きましょう

書籍情報

Yes,andで、すべてはうまくいく!
樋栄 ひかる
幻冬舎
売り上げランキング: 79819

本のひらめき

以前、ある講演のアイスブレイクで、こんな遊びをした。参加者の皆さんが、社長、校長、旅館のおかみに分かれる。一人が、とんでもないトラブルを言う(うちの社員がデータを漏洩しました!、みたいに)。それに対して「それはちょうどいい・・」で受け答えを考えるというものだった。3人でそれぞれ入れ替わり、冒頭から大喜利風に盛り上がった。
これは、どんなことも、まず「そうか、なるほど」と受け、「ちょうどよかった」といってポジティブに切り返すというゲームだった。

本書は、人生何ごとも「Yes,And」で考えて行動しよう・・というちょっとした習慣を提言している。ちょっとした・・・ことなのに、実はとんでもなく人生を明るく切り開いてくれる素敵な考え方だ。

年に150回も全国を飛び回り、研修やワークショップをしている著者が、そのエッセンスを凝縮した言葉、それが「Yes,And」だ。本書は、それを物語風に語ったものだ。

AM7:00.ダメでトロい私は、上司にミスを責められている夢から覚めて起床。あ~ぁ、またユーウツな一日のはじまりだ。母親に起こされて、新聞を取りにいくとそこに何かへんなカードが入っている。あれ?なんだろう。・・・それは、

  今日一日<Yes、And>で過ごしてみて♪

ではじまる短いメッセージ・カードだった。

Yes、Andで考える一日が始る。上司、先輩、役員、お客様・・・さまざななやりとりの中で、「私」は、Yesと受け入れ、Andとプラスに考える行動を試してみる。やがて・・・

Yes、And思考は、自然に相手のことを考えるようになる、という。そう、そこにパラダイムシフトがある。イヤな言葉、状況こそ、パラダイム転換の絶好の機会。「相手から投げられたことすべてをまずはYesで受け入れ、その意図を察して自分の気持ちやアイデアを融合させ、Andで返すこと。この習慣がよい循環、Good Spiralを生む」のだ。

この本、すごい!です。今週一週間、試してみよう!


僕の思いつき

なんでこのクソ忙しいときに、こんな仕事を追加で・・。
どうしてあの上司は、グチグチとミスを追及するんだろう・・・。
なんで、お客様は、よりによってこんなときにこんなクレームを・・・。

などなど、毎日の仕事や生活の中では、予期せぬこと、嫌なことが起きたりする。それもちょうどイヤなタイミングで。

そのときに、もぉーイヤだっ!とヤケになるか。Yes、Andで受け止めてプラスに返せるか。ほんのわずかな刹那、分かれ道の瞬間がある。選ぶのは自分だ。

さてさて、きょうはどんなことがおきるだろう。Yes,And。それは、ちょうどいいができる人が、みんなから好かれるね。

そして、この方法。もっとも難しくてもっとも近い関係(夫婦)にも使えそうである。二分に1組が離婚しているらしいから、これはもっと世の中に広げなくては、なりませぬなぁ。



オススメ度

★★★★★+ちょうどいい!

読んで欲しい方

・コミュニケーションを良好にしたい方
・ヤな奴とうまくやっていきたい方
・職場を楽しくしたい方

Posted by webook at 19:03 | TrackBack

2006年10月05日

考えない世界 ~ 原田宗典 + 大人は今・・

ぐるぐるまわる・・・世界

書籍情報

考えない世界
考えない世界
posted with amazlet on 06.10.26
原田 宗典 かとう ゆめこ
講談社

本のひらめき

大人の絵本である。ちょっと哲学的。

 むかし
 考えることをすべて
 考えつくした男がいました。

ではじまるこの物語、不思議なテーストがある。なんだかグルグル回る思考の世界がいかにも原田さんらしい。

 考えない世界が
 どんなものか
 考えようとしても
 無駄です。

むむむ・・・・、さて、考えない世界とはどんな世界か・・・
覗いてみたい方はどうぞ・・・・。

不可思議な文章に絵をさらさらとつけたというかとうゆめこさんもすごい。


僕の思いつき

考えれば考えるほどわからなくなるもの。
わかればわかるほどわからなくなるもの。
近づけば近づくほど遠ざかるもの。
好きになればなるほど嫌われるもの。
増やせば増やすほど価値がへるもの。

矛盾した言葉の対峙。ばかげているようでばかげていない。

うーむ、いったいどうなっているのだ。


オススメ度

★★★★+逃げられない絵本

読んで欲しい方

・思考循環をしたい方
・回文がすきな方
・思い巡らせたい方

Posted by webook at 13:07 | TrackBack

2006年10月04日

ぜつぼうの濁点 ~ 原田宗典&柚木沙弥郎 + ジェイカレジ御礼

書籍情報

ぜつぼうの濁点
ぜつぼうの濁点
posted with amazlet on 06.10.14
原田 宗典 柚木 沙弥郎
教育画劇


本のひらめき

昔むかしあるところに
言葉の国がありまして
その真中におだやかな
ひらがなの国がありました。
ひらがなの国でおきた
ふしぎなお話です。

南部のひなびた「や行」の町のなんてことない道端にどういうわけか「”」と濁点のみがぽつねんと置き去りにされていたのです。そんなことは、ここ数千年なかったこと。

それは、深い森に住む「ぜつぼう」に長年仕えた濁点でした

おれがいなければ「せつぼう」という悪くない言葉でいられたのに・・・と
濁点は悩み、いろんな文字に受け取ってくれとたのんだのでした。
しかし、誰も嫌がって相手にしてくれない。

そこへ「おせわ」がやってきて、濁点を「し」の沼のなかへ放り込む。

そこでおきた不思議なこと・・・・

続きは絵本を読んでのお楽しみ・・・

ニヤリと笑いながら、なにか別のことをふと考えてしまう、不思議なふしぎなお話だ。


僕の思いつき

言葉で、遊ぶ。
言葉で、物語る。
言葉を、愉しむ。

なんだか楽しい。

一寸先は「 」・・・という穴埋めに、自動的に闇と応える私たち。その知識を少しシフトして、何かを考えてみる。

今日の佐藤伝さんのお話にも、言葉のゆらぎを感じさせる素敵なお話がいっぱいだった。

言葉は、楽しもう!



オススメ度

★★★★★+Moso童話

読んで欲しい方

・言葉を遊んでみたい方
・ことばがすきな方
・JOYの世界を広げたい方

Posted by webook at 20:30 | TrackBack

2006年10月03日

見たことも聞いたこともない ~ 原田宗典 + 明日のジェイカレッジ

この本、Moso系につき要注意!

書籍情報

本のひらめき

かなりMoso系な本である。とっても可笑しくて不思議なクールさがあって、楽しいエッセイがいっぱいである。

かなりMoso系宇宙へと引き込まれる。今朝、電車の中でほとんど回りの景色も音もなくなるほどワープしてしまった。きっとニヤけた顔をしていたに違いない。汗

ニヤけ止め、酢酸バーなどとっても面白いエッセイがたくさん。
ガッツポーズ同好会、未来復活協会、純和風電話機、拍手教室・・・など、Mosoのひだをくすぐる名作ぞろい。和風電話機では、おもわず吹き出してしまった。

思いっきり笑いたい方は、ご自宅のほうが無難。


僕の思いつき

こういう荒唐無稽なお話は、楽しい。Moso事業部、Moso実現研究所の方は必読書だね。そうとう脳みそがぐにゃぐにゃになる。新しいことを考えるような会議の前に読むと効果抜群!ちょっと僕も、考えてみた・・・

 <音変サプリ>
  
  今日は、ガイブ・ドアにしかけられたM&Aに対抗して対策を練るマジメな会議。
  CEOを中心に、役員達がそぞろ着席してきた。

  重厚なテーブルの上には、資料とともに 一錠のサプリメントとペットボトルの
  水が用意されていた。
  なんだこれは・・・というざわめきが重役達の間で広がる。

  CEOが一言: みなさん今日の会議を円滑にするため当社が開発した
          サプリをまずお試しいただきたい。3分後に効果がでます。
  
  そういったCEOは、まず自分から手本を見せた。ゴクリ。
  狐につままれたような顔をした役員達も、なかば仕方なくそれを飲んだ。ゴクリ。

  ・・・・・・・・・

  「では、これより今日の本題に入る」

  としゃべった会長の声は、ミッキマースみたいに甲高い声だった。
  わははと笑う重役達も、プーさんたったり、チップとデールだったり。


ちょっとMoso系してみたのだ、ははは・・・。


オススメ度

★★★★★+Moso系

読んで欲しい方

・Moso系を旅したい方
・ジョークがすきな方
・とにかく笑いたい方

Posted by webook at 21:24 | TrackBack

2006年10月02日

仕事がうまくいく0.7の法則 ~ 大村あつし

 0.7で割るのか・・・

書籍情報

本のひらめき

日ごろ、忙しいと思っている方に朗報の本である。
「ゆとりをもって仕事をスムーズにこなす、時間と情報の整理活用術」が紹介されている。

ビジネス書につきものの、3、7、20、80といった数字ではなく、なんと微妙な0.7というのが本書のタイトルにもある。なんだろうこれ・・・とい思うはず。本書に登場する時間活用術の要諦となる数字だ。

 自分が1だと思っている能力は、実際には0.7程度にしかならない。
 そこで、
 作業量などのターゲットは、0.7で割る。

ということだ。

また忙しいというフラストレーションは、自分の処理能力より処理すべきことが多いときに起こる。だから、能力を増やすか、処理すべきことを減らすということが求められる。当然といえば当然なのだが、そこでどうするかが問題だ。

情報処理という切り口で、その具体的な方法がいくつか紹介されている。RSSリーダー、あとで読む、紙Cliplight など、楽しいツールも紹介されている。

単に便利なツールややり方を紹介しているだけでなく、ものごとをどのように捉えるか・・という視点があるのが、心地よい。


僕の思いつき

紹介されている面白ツールはチェックしておこう。

 あとで読む http://atode.cc
 紙clipLight http://www.kamilabo.jp
 Googleデスクトップ(検索ツール)

これは便利そうである。



オススメ度

★★★★☆+検索改善仕事改善

読んで欲しい方

・仕事のやり方を変えたい方
・検索がすきな方
・仕事ハックしたい方

Posted by webook at 21:14 | TrackBack

2006年10月01日

七田式奇跡の右脳記憶 ~ 七田真 + MacBook

右脳を意識してみよっか・・・。

書籍情報

七田式奇跡の右脳記憶―ラクラク覚える!
七田 眞
阪急コミュニケーションズ (2006/09)

本のひらめき

右脳と左脳。その働きは微妙に違うらしい。左脳は論理や分析などいわゆるロジカルシンキング的な働き、右脳は直観、洞察、ひらめき、イメージ認識などの働きといわれている。
右脳は言葉で記憶し、右脳は映像で記憶する、という。なるほど。人はどちらも使っているが、右脳でひらめいたことを左脳で理性的に表現する「統合力」が必要らしい。

一般的に脳の能力のうち5%くらいしか使っていないというから、まだまだ不思議なパワーが秘められているかもしれない。眠っている能力を拓ける・・と思えばなんだか楽しい。

本書には右脳記憶術が紹介されている。ちょっと試してみるのもいいね。右脳記憶は、ふたつの基本的な方法がある。
1つは、情報の映像化、つまり、情報(見たもの聞いたもの)を映像として頭に出し入れする方法。
2つめは、大量高速入力というものだ。

フォトリーディングや速読術などは、右脳記憶の方法だ。まだ、それをやる人を見たことがないのだが、誰か実際にみせてくれないかなー。


僕の思いつき

マンダラカードはが載っていて、それを眺めてイメージ記憶し、また思い出すという練習情報が載っている。しばらく、ためしてみるかな・・・。


オススメ度

★★★★+右脳を拓く

読んで欲しい方

・右脳記憶を試したい方
・速読がすきな方
・脳をもっと使いたい方


  ▼ ジェイカレッジNo18 川西茂さん講演 ▼
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  +日時:2006月10月11日(水)19:00~21:00
  +場所:JALビル25F
  +費用:5,000円
+詳細:http://tinyurl.com/zzf7l


▼ ジェイカレッジ報告会+佐藤伝ちゃん講演 ▼
  --------------------------------------------------------------
  - 日時:10月4日/19:00-21:00/JALビル25F
  - 対象:ジェイカレッジ協賛企業向け/一般の方40名様ご無料招待♪
- 費用:無料
  - 詳細: http://tinyurl.com/zj4qc

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●今日のおまけ:( iMac登場! )

 自宅のPCがそうとう危うくなってきたので、パソコンを買いに・・・。
 なぜか、MacBookに釘付けとなり買ってしまった。
 十数年ぶりくらいのMacWorldである。
 楽しみ楽しみ。
 
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●昨日の進歩: ( 9,000歩 )       年間目標301万歩 

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