2009年12月21日

Twitter革命 ~ 神田敏晶 + 知の現場、発刊!

とにかく、使ってみなさい。

書籍情報

Twitter革命 (ソフトバンク新書 118)
神田 敏晶
ソフトバンククリエイティブ
売り上げランキング: 1941

<本のつぶやき>

Twitter をやってる人が急に増えてきた。僕もさっそく始めてみた。
「昼ごはんなう」なんてつぶやきを聞いてもどこが面白いのかしらん・・・と
初めは半信半疑に思っていたが、それはWHOとWHAT次第ってことで、な
かなか楽しいことが最近になってわかってきた。

さて、本書は、世界一小さなデジタル放送局KNN.comをやっている神田さん
がツイッターの魅力や影響力などについて分かりやすく書いた本である。

ツイッターのタイムラインを「今この瞬間に自分の側から見える社会」と定義
したところがいい。

もうひとつは、「ウエブのリアルタイム化」という視点。ネットの今、あるい
はネットにつながっているリアルな人の今が、つぶやきという形で見えるとい
うことだ。ただし、その視点は自分でフィルター精度を高めないといけない。
つまり誰をフォローするかということだ。
ちなみに、僕がフォローしている人でいちばんおもしろいのはこの方:
  http://twitter.com/ichimada

逆につぶやきを「見られる(見てもらえる)」という立場から考えると、でき
るだけ多くのフォロアーがいるとうれしい。著者の神田さんは6700人くら
い、百式の田口さんは20万人くらい、ジャック・ウエルチは110万人もい
る。ひとことのつぶやきが影響力が大きい。
(ぼくは今、260人くらい。もうちょいでウエルチの背中が見えるか、笑)

神田さんは、ツイッターの特徴を7つあげている。

1)RTの伝幡力、2)短縮URL、3)ボット、4)API解放によるカス
タマイズ、5)140文字の字数制限、6)メールを超えるコミュニケーショ
ン、7)ユーザーが決めるルール

この中で、4)API関連の面白いサービスの紹介があるのでメモっておこう。

 「おもいついったー」~カヤックの提供で、アイデアの公開サービス
   Twitterでアイデアを増幅させるステキ創造サービスということで
   おもいついったーに登録し、お題を出したり、アイデアの投稿ができる。
   お試しで「本の表紙を面白くするアイデアは?」って出してみたら、
   メルマガ原稿を書いてる間に13件ものアイデアが寄せられた!WOW!

 「読んだ4!」~ツイッターで読書メモ
   @yonda4 のあとにワンスペースをあけて署名を書いてTweetすると
   http://yonda4.com/user/webookoftheday (←これは僕の場合)
   にそのリストが整理されるっていうもの。

 「テレッター」~ みているテレビ番組の情報を共有するもの
   http://teletter.pulpsite.net/
   @teletter 5 のように番組番号のあとに
   @teletter 1 坂の上の雲は、すごい のように書く。
   番号は、1.NHK総合 | 2.NHK教育 | 4.日テレ | 5.テレ朝 | 6.TBS など

本書は、ツイッター入門として、その現状(世界で5840万人の利用者がい
ること(2009.9)や、ブレークしたきっかけ(オバマの選挙戦、ハドソン側に
着水した飛行機など)が紹介されている。

神田さんの主張、ツイッターをわかるにはとにかく「使ってみよ」というメッ
セージは重要だ。水泳も自転車もツイッターも体感していったほうが、ずっと
面白いし早い。ビジネスで使うならなおさら、まずは個人で使ってみることが
大切だ。

始めるのに遅いことはこの世に何もない。もし、まだなら、この機会にぜひ!
使ってる人もこれからの人も、本書は読んどくといいね。
    

<僕のつぶやきーおまけ>

フォローされる人はそれなりに意味深いつぶやきがある。ラスベガスの靴の通
販会社、ザッポス( http://www.zappos.com/ )- 2009年にアマゾンの傘下に
はいった- のCEOトニー・シェさんは140万人のフォロワーを抱えるとい
う。一声つぶやけば・・・・考えただけで、す、すごい!・・だね。
さらに500名を超えるスタッフもツイッターで情報発信しているというから
すごい会社があるもんだねぇ。

本書には、神田さんが参議院選挙に出たときのエピソードも書かれている。最
初は取材のつもりだったらしいが、お役所にたらいまわしにされるのを嫌って
立候補しちゃったという。「候補者」ならいろいろ聞きまわっても無視できな
いからだ。ツイッターの考察とはちょっと離れるけれど、選挙とネットについ
ての興味深い考察がある。

合法的な選挙活動としてはがき3万5000枚分の費用が国庫から支給される
らしい。一人175万円なり。
新聞広告は一人5回まで出せ、一回200万円くらいとして1000万円なり。
立候補者の人数をかけると一回の選挙で数百億円の国税が消費されるらしい。

ハガキの代わりにメールを、ポスターの代わりにウエブサイトを、政見放送に
Youtubeを、選挙区回りの代わりにツイッターを・・・ってなことで、
選挙もネットにシフトしたらかなりの国税節約になりそうだ。
そろそろ、ネットによる選挙活動を解禁したら・・という主張は、なかなか説
説力があるかも。しかも、ネットユーザーが人口の75%、新聞購読者62%
と聞けばなおさらである。

というわけで、本書は、ツイッターだけでなく、余禄の内容も面白い。

で、とにかく使ってみんさい! というのが最大のメッセージだからね。
僕からは、とにかく読んでみんさい、かな。笑



オススメ度

★★★★★+つぶやき

読んで欲しい方

・仕事とツイッターについて考えたい方
・何かを宣伝したい立場の方
・ツイッターを感じたい方

Posted by webook at 2009年12月21日 08:12 | TrackBack
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