2010年01月05日

リアル仕事力 ~ 小阪裕司 + New Year Resolutions

やっぱ、利己的じゃなくって利他的がいいみたいだねー。

書籍情報

リアル仕事力 (PHP文庫)
小阪 裕司
PHP研究所
売り上げランキング: 22134

本のきらめき

世の中には、ハウツーものがいろいろ溢れていて、楽して物事をうまくこなせ
るような気になる。それはそれでいいのだけれど、本書は、もう少し深い仕事
の極意を教示している。大切な仕事の力・・である。
著者の経験、映画、本などのエピソードを交えており、「知る楽しさ」という
調味料が効いてるところがうれしい。

「かぶく力」「なりきる力」「積み重ねる力」など、21の力が解説されてい
る。いくつか、サワリを・・・

◎ 利己的ではなく、利他的に「かぶく力」・・・が大切。

かぶくとは、ちょっと変わった振る舞いをすること、古い常識を変えていく奇
行のことだ。組織内でかぶくことは、なかなかむつかしいが、それは、自分の
毎日と世の中を静かに、確実に変えていく。(ちょいとかぶいてみる?)
しかし、それは利己的なものであってはならず、利他的でこそ生きる。

◎ なにごともやり始める力が大切

「・・・たいして将来性のない、マイナーな作家だ。この作品は、一般読者に
 は面白くなく、科学的知識のある者には物足りない。」
これは、SF作家のH/G/ウエルズが小説「タイムマシン」の原稿を没にさ
れたとき出版社に言われた言葉だそうだ。
なんでも、初めは周りに認められないことはままある。しかし、それをやる力
あるいは、やり始める力、それが大切だという。無名だった人が著名になった
のは、有名だからでもなく、資本があったからでもなく、地位があったからで
もない、やり始めたからやれたのだ・・・。(ふむふむ)

◎ 積み重ねる力がとてつもない高みへ -イチロー選手&外科医の須磨先生

才能という言い訳をつかいたくなるときがある。そんなときはイチローの言葉
を噛みしめることにしよう。「小さなことを積み重ねることが、とんでもない
ところにいく唯一つの道」だと。

スリッパを揃えて金メダルを獲得した柔道の滝本選手(←これ、ものすごい飛
躍がある:笑 ので、詳細は本書で)、ハリウッド女優(シャロン・ストーン)
の一声がダボス会議中のわずか5分で1億円の寄付につながった話、など、読
んで楽しいエピソードが満載。そして、そこから見える仕事力のエッセンスが
役にたつ・・・。

勉強熱心なビジネスパーソンにお勧め。


僕のつぶやき

シャロン・ストーンのダボス会議事件(?)が気になり、Youtubeで調
べてみた。ちょっと探すのに苦労したが(いや、結構面白かったが)見つけた。
ダボス会議のそのセッションは1時間くらいあったのだが、50分ほどのパネ
ルディスカッションのあと、Q&Aのところに、このシーンが登場する。
さわりだけをご案内しておこう。

あ、その前に、これは何の力のことか?。文字通り「立ち上がる力」である。

タンザニアの大統領の訴え(マラリアを防ぐカヤが今必要だ!)を受け、シャ
ロン・ストーンはまさに立ちあがって、私達も今ここで寄付しましょう・・と
訴えた。しかし、同調者が少ない。司会者も次に進もうとさえぎる。しかし、
彼女はひるまず、訴え続けた。・・・すると、セキを切ったように次々と大勢
の参加者が立ち上がり始める。こんな動画である。

では、どうぞ: http://splicd.com/R8CF4EoXjD0/3110/3262

人前で立ち上がるのは、ちょっと気恥ずかしい瞬間がある。電車で席をゆずる
なんてのもその一つ。そんな場面に遭遇したら、この話を思い出そう。

本で読み、何かを感じたら行動してみる・・っていうのも、いいね。  

ちなみに、本書は【一歩先のシゴト力】の文庫化されたもの。
2006年1月に読んだときの印象はこちら:
  http://www.webook.tv/bn/2006/01/post_998.html

この時も“かぶく力”に反応した自分がいたんだなぁー。笑 



オススメ度

★★★★★+一歩先へ

読んで欲しい方

・仕事を面白くしたい方
・勇気を出したい方
・大人のホンキを出したい方

Posted by webook at 2010年01月05日 08:08 | TrackBack
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