1997年02月27日

【教科書が教えない歴史】...藤岡信勝97.2.27...☆☆☆☆☆

【教科書が教えない歴史】

藤岡信勝
昭和18年北海道生まれ
北大教育学部卒

扶桑社 1400円
96.8.10 初版 12.30 14刷

中学 高校の歴史の中では教えてもらわなかった
歴史の舞台裏(でも これがほんとの歴史かも) を
中学生が読める事を前提にしたやさしい文体で
書いています.
今の歴史教育は基本的に年代と出来事を暗記する
だけの上滑りなものですが(少なくとも私の時代はそうでしたが)
この本は、あくまで実証的な視点から書いたと
編者の前書きにあります.

確かに今の教科書検定は 体の良い検閲ですから
太平洋戦争の契機の真珠湾攻撃も " ハワイの
アメリカ軍基地を攻撃し..." なんてもって回った
言い方をしてるくらいです.
先日紹介した イアンアーシーの【お偉方の国語塾】
にあったような、言葉の魔術師官僚の 整備言葉と
同類で たくみに本質をはぐらかすという高等テクニック
は文部省でもいかんなく発揮されています.

内容は、日本とアメリカ、国作りの設計、歴史を生きた
女性たち 等のジャンル毎に いくつかの出来事を
2-3page位で簡明に解説する形をとっています.
自由主義史観研究会のメンバーが産経新聞のオピニオン欄に
掲載中の物をまとめたものです.

sample :
ペリー は友好と貿易を求める大統領の手紙をもって
幕府に強く開国をせまり...
と教えていますが、ペリーは手紙の他に 白旗も渡したそうです.
で、白旗の意味するところもちゃんと書いてあったそうで、
日本人はこのとき初めて 白旗=降伏を認識したそうです.

sample2:
ルーズベルトは米国の歴代大統領の中でも人気 (米国で)が
高く、日本でも 日露戦争終結の仲立ちをしてくれた
いい人になっていますが、結構米国利益を視野において
国益優先の戦略をとっていたようです.

sample3 :
日露戦争後、米国は日本の台頭を恐れ、オレンジ計画という
シナリオをつくっていたようです. sのシナリオは30年後
太平洋戦争と言う形で 全くシナリオどうりの終末を
むかえたようです. アメリカって凄い.

この他 結構 ヘエ〜 と言う事がたくさんあります.

学校の先生も こんなのを読んでから 教えてほしいなあ.
文部省というヘッドギアがある限り無理かな!?

小学校中学校のお子さんのいる家庭のお父さん
お母さんにオススメ


お進めど
☆☆☆☆☆

Posted by webook at 1997年02月27日 15:00