1997年04月17日

【よくわかる日本の年金】...野村総研資金市場調査部97.4.17...☆☆☆☆☆☆

【よくわかる日本の年金】
野村総研資金市場調査部
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東洋経済新聞社 1400円
97.3.13 初版
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年金改革は世界的な課題のようで、米国クリントン
二次政権も いかにソフトランディングさせるかが
重要課題のようです. 米国では 60年代のベビ-ブ-マ-
世代が 現在人口の30%を占めているのですが、それが
2005年から 定年になっていくんだそうです.
それにともない 社会保障支出の負担がどんどん膨らんで
頭の痛い問題になりそうです.
かたや 日本でも 90年代のバブル崩壊から 年金資金の
運用利回りがドンドン落ち込み(想定固定利回りは
5.5%!ヒエエ) 、公的年金も企業の年金も 積み立て不足
の危機にみまわれそうです. それに 未曾有の高齢化社会
の到来もそれに輪をかけます....

こんな状況は、TV の特番や記事にちらほら出ていますが
実態を理解するのは 結構難しいものがありました.
(私だけかもしれないけど...)
そこで この本の登場...!
そうなんです、タイトルどうり とても"わかりやすく"
又 具体的に、しかも最新の情報で解説してくれています.

年金は 公的年金と私的年金があって
前社は世代間扶養を目的とした税金みたいな国民年金/
厚生年金、後者は 企業年金/個人年金など...
サラリーマンが入っている厚生年金は 掛け金(保険料)が
現在 月収の17.5% (企業と個人が半分づつ) 払っています.
これが 99年(2年後)には 19.5%に、2013年 (私の定年)
には 27%、2020年には約30% になり見通しです.

年金数理(さんすう) についても とてもわかりやすい
説明があり 参考になります.
又 米国事情もかなり詳しく説明してあります.

サラリーマン必読ですね.
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おすすめ度
☆☆☆☆☆☆

シンノスケ

Posted by webook at 1997年04月17日 15:22