1997年06月12日

【北朝鮮 絶望収容所】...安 明哲 (アンミョンチョル)97.6.12...☆☆☆☆☆

【北朝鮮 絶望収容所】
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安 明哲 (アンミョンチョル)
1969年北朝鮮生まれ
農業専門学校の時 軍隊に入隊、政治犯収容所看守.
自国の異常さにきずき 94.9中国経由で韓国へ亡命.
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KKベストセラ-ズ
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完全統制区でおきている阿鼻叫喚を、その看守として
任務にあたっていた著者が書いた本です.
北朝鮮は、現代の異次元とでも言うべき凄いところらしく
想像を絶する事を平気でやってるとこみたいです.
著者がいた 統制区の収容所は、政治犯(といっても 日本からの
帰還者で腕時計をしていただけとか、金日正のバッチを汚した
とかだけで監禁されている) を収容するところです.
そこでは、人であることを無視したものすごい酷いことが
"金日正様"の名のもと、権力を乱用して行われているそうです.

食べ物もあたえられず、住む家も豚小屋以下で、リンチ、強姦
殺戮といったことが、当然あるいはしないと自分が疑われると
いう状況で行われており、それらのなまなましい実態を
描かれています.
人を犬の餌にするとか、もうとんでもないことをやらかして
いるようです、あの国では...

著者の安は、結局 国家に利用され 収容所の看守をすれば
大学にいけるという罠にはまり、その間に 母や父を 反逆者
扱いでころされてしまいます. それを知ったあと、巧妙に
亡命計画をたて、中国経由で亡命をはたしました.

五味川純平 の"人間の条件" という長い小説-太平洋戦争時の
日本陸軍内での歪な権力構造下で翻弄された梶一等兵の話-
に、許し難い話が一杯でてきましたが、この本は正に
人間の条件にでてきた光景そのものです.

これがすぐ 目と鼻の先の国でおこっているとおもうとぞっと
します. 小説の世界や過去の事実でなく、すぐ近くの国で
起きている現実の話といいうのが恐ろしいですね.

昨日の読売新聞夕刊に 衛星写真で 日本と朝鮮半島、中国の
CO2 発生状況を色分けした写真がありましたが、日本は山岳部
以外はほとんどオレンジ色、韓国もソウル等を中心にかなり
オレンジ色、北朝鮮は 38度線以北が真っ黒け....
最近よく報道される北朝鮮の惨状がそのまま 衛星写真にも
映されていました.

北朝鮮のくらい現実を覗いてみたい方に
おすすめ
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おすすめど
☆☆☆☆☆
(注: 食事の前やデートの前は避けた方がいいですよ)

真之助
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本日のジマ~ン

以前紹介しましたが、大前研一の"さあインターネット"
と言う TV 東京の番組(毎日 朝 7:20-7:25) があります.
今朝の 放送で 真之助のhomepage "Webookuribako"
http://www2.isnet.or.jp/isn00029/webook/b-index.htm
(この watchオマケを集めたpage です)
が 紹介されました.

私にことわりもなく放送されたのはちょっと...ですが.
朝 7:20~だから だあれも見てくれなかったと
思うけどお....ちょっとウレシイ気分でした. (^_^)
因みに TV 東京のhomepage にはその痕跡がありました.
(http://www.tv-tokyo.co.jp/bangumi/inet/index2.htm)
ここの "本日の放送分" 大前研一の一日1句 にチロッと
だけでてきます

Posted by webook at 1997年06月12日 16:33