2002年04月09日

【すべてはネーミング】..岩永嘉弘 ★★★★☆+名前は?

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★ Webook of the Day のテーマ = 本の中の不思議なパワーを探しだすこと★
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★ 【Webook #2002-049】 2002/04/09(火) ★
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ξ  ♪
▲▼▲ ♪ 名は体を表す。たまに体以上にアピールする。
Web ◎◎ k ♪ 世の中には実にセンスのいいネーミングがある。
| △ |.   名前をつけることの面白さとダイナミズムを
\⊂♪   楽しんでみよう。
~()~~  
/>                         真之助
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= もくじ =

  ◎ 本日の一冊:【 すべてはネーミング 】
  ◎ カラコラム:【 サラ川 】
  ◎ プレゼント: A【 就職・転職の法則 】    x3冊 New!
         : B【「時間」のマーケティング】 x5冊 New!
  ◎ おさそい♪:【 藤井正嗣 Live in TOKYO 】 4.13(土)

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【すべてはネーミング】

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■ジャンル:ビジネス、マーケティング
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■著者:岩永嘉弘(いわなが・よしひろ)
  早稲田大学第一政治経済学部新聞学科卒業。光文社編集記者、明治製菓宣
  伝部を経て、ロックスカンパニー・岩永事務所を設立。コピーライターと
  して独立。著書に「ネーミングが広告だ。」など。
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■出版社:
 光文社/ISBN4-334-03128-5/700円/226P
2002/2/ 第1刷
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■ <ワン・チョット>

「我輩は新規事業である。名前はまだない。さーてと・・・」

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■ <忙しい方はここだけ>

言葉を生み出すことを仕事にしている人は多い。作家、ライター、編集者、作
詞家、詩人、コピーライター。この中で、簡潔明瞭、記憶に残る言葉を生み出
すことに心血を注いでいるのがコピーラーターだ。

著者に言わせると「広告文の形式に関して、乱暴に言いきってしまえてば、コ
ピーを刈りこんだものがキャッチフレーズであり、それをさらに縮めればネー
ミングとなる」そうだ。

モノの名前であり、かつ、機能や魅力をイメージできる。ネーミングとはなか
なか面白い仕事である。本書は「MyCity(新宿)」「からまん棒(洗濯
機)」「saita(マガジン)」などを生み出したネーミングのプロが、ネ
ーミングにまつわるオモシロいエピソードや歴史的考察などを展開した本であ
る。著者は、名前をつけることをビジネスにした「名付けビジネス」の第一人
者だ。

著者のヒット作品である「からまん棒」(日立)は、ネーミング史上で時代を
画した作品のようだ。それまでは、「銀河」とか「うず潮」とか「愛情」とか
いった言ってみればノーマルな名前だったのが、日立の新製品につけられた「
からまん棒」あたりからネーミングの常識が変化したらしい。つまり、キャッ
チフレーズがネーミング化するという現象だ。売上にも多大な影響があったと
いうからすごいのだ。「からまん棒」をひねり出すときのいくつかの候補作や
決定されるプロセスなどもなかなか面白い。

ネーミングの要諦は「語感」「品格」「形容」「イメージ喚起」「願望」の5
つだそうだ。トマト銀行、写ルンです、おーいお茶、Suica、キズアワワ
などあーあれねとすぐに思い出せる傑作ネーミングは、言葉のもつ楽しさを名
前に凝縮させている。

時代を遡って太平洋戦争時代、海軍の船につけた名前が艦隊の構成や規模、機
能を表していたという話には驚いた。
戦艦は国の名前(大和、陸奥、武蔵・・)、一等巡洋艦は山の名前(赤木、高
雄、白根・・)、二等巡洋艦は川の名前(天竜、利根、最上・・)などだ。名
付け親は海軍の父と呼ばれた山本権兵衛。明治38年に初案をつくり、天皇に
「プレゼン」をして裁下を仰いだという。
ネーミングの重要性は昔からあったというわけだ。

名前の流行をながめるとその時々の時代がみえたり、製品のヒストリーが現れ
ていたりして楽しい。名前の新化も面白いものだ。

あなたも、新製品のネーミングを考えてみません?

おすすめ度は、 ★★★★☆+名前は?
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■ <お暇な方は、もう少し>

「千と千尋の神隠し」をご覧になった方は多いことだろう(5人に1人はみた
といわれてる)。千尋が迷い込んだ神様が休息する温泉町で、千尋は名前をと
られてしまう。
監督の宮崎駿が言ったように「言葉は力である」し、「名前を奪うという行為
は、呼び名を変えるということではなく相手を完全に支配しようとする方法」
なのかもしれない。

銭婆(ぜにばば)が、千尋に「いい名前だね。自分の本当の名前を大切にする
んだよ」といったシーンは、ご記憶の方も多いはず。

名前は大切なのだ。子供につける名前は、まじめに考えようね。

同じような類で、タイトル(職責名)もある。部長といわれたとたんに、それ
までさしたるマネジメント力がなかった人が、はりきっていいマネジメントを
発揮したり、部署の名前を戦略推進室とつけたとたん、考え方やモノのみかた
もかわったりすることもある。(ま、現実はそう甘くはないんだけど・・・)

名前は大事なのだ。組織を作るときは、真剣に考えようね。

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著者は、自分自身を「コピーライターとしては1.5流だ」と謙遜しているが
「のどに包帯は巻けません」(イソジンガーグルのPR)とか、ネーミングで
いえば「からまん棒」、「元気甲斐(駅弁)」「ASTEL」などを生み出し
ている。そして、とりもなおさす「ネーミング」を初めてビジネスにしたパイ
オニアなのだ。

パイオニアが、パイオニアになるきっかけは、ふんどしのネーミングだったと
いうのも面白い。その時(11PMというTVの番組)のエピソードも詳しく
語られている。

 ふんとしのネーミング:
   フン・ド・シン(フランス語風)、フンデーション、フンタロンSー
ルドLーパーmンuラン(ぶらぶらしない)ゥなどなど。
   最終的には 国際化社会にも適用できる秀逸なネーミングと評価を得た
   「Japants」に決定・・・。

こういう言葉の遊び、やってみたいね。

「10字にも満たない言葉の中に、商品の魅力、言葉自体の楽しさ、その時代
をぎっしりと詰める知恵と力ーその魅力を是非知りたい」と思って執筆依頼を
した編集者の気持ちに十分にこたえている本である。

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■ <読んで欲しい方>
  マーケティング部の方
  商品企画の方
  ネーミングが趣味の方
  名前はまだない・・ネコを飼っている方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★★☆+名前は?

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2002.04.12[金]:【】..
2002.04.11[木]:【】..
2002.04.10[水]:【】..
2002.04.09[火]:【すべてはネーミング】..岩永嘉弘
 光文社/ISBN4-334-03128-5/700円/226P
★★★★☆+名前は?
2002.04.08[月]:【三色ボールペンで読む日本語】..斎藤孝
 角川書店/ISBN4-04-883737-0/1500円/210P
★★★★★+3色ペン
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■□ < Web●○k from the Publisher > P#2002-06 ・ ・ ・ ‥… □■
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■□ < Web●○k from the Authers > A#2002-08 ・ ・ ・ ‥… □■

 ▼WEBOOKプレゼントGW前特別企画 ♪♪♪♪♪♪♪

    ◎ 【「時間」のマーケティング】~竹元雅彦x 5冊
       http://www.hoops.ne.jp/~webook/2002.03/2002.03.28.htm
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 ▼応募方法
    ・タイトル:時間 or 転職+あなたのお名前
    ・本  文:お名前、ご住所、メール、お年(頃)、コメント
    ・宛  先:webook2002@yahoo.co.jp
    ・〆  切:4/24(水)

 ▼竹本さんとenの鈴木さんのご協力で実現しました。

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■□ < Web●○k from the Readers> R#2002-02 ・ ・ ・ ‥… □■
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■□ <しんのすけのカラコラム>C#2002-049【サラ川】   ・ ・‥…□■
 
 第一生命のマーケティングツール。それは毎年募集するサラリーマン川柳
 だ。全国サラリーマン諸氏が応募した作品からベスト100が選ばれてい
 る。職場に生命保険のおばさん(お姉さん?)がもってきた色刷りの紙が
 あるのではないだろうか・・・。
 自信作の川柳は時代を写していてなかなか楽しい。
 目を引いたのは

  < 銀行も 昔の名前で 出て欲しい   ~ 預金カラオ >

 だ。いやまったく、そのとおり。UFJはUSJかと思うし、みずほは
 システム障害のニュースでやっと昔の名前が何かを覚えたくらいだ。
 1年間くらいは、(もとxx銀行、xx銀行、xx銀行)という旧行名を
 付記してほしいものだ。
                しんのすけ@銀行万苦
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 ▼ おさそい ▼

  今度の土曜日、グロービス松林先生企画の ライブトークに
  いきませんか? しんのすけも万難を排して参加予定・・。
  いらっしゃるかたメールくださーいネ。

     ********** 藤井正嗣 Live in 東京 **********

日 時: 2002年4月13日(土)1500-1700 その後懇親会。
「あなたの人生全開ですか!?!?!?」
ビジネス英語界のイチロー藤井正嗣
     「英語で学ぶMBA(NHK出版)について語りまくる」
    おまけ「あなたの中の魂を震わせます。。。。」
詳細・お申し込みは
     http://www.max.hi-ho.ne.jp/pangaea/

   参加希望の方、webook@yahoo.co.jp へメールくらはい。

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  ★ 発行は 『まぐまぐ』( 969) と  Pubzine (14941) です。
  ★ 土日祝は、家庭内平和維持活動(FPK)のためお休みです。
  ★ 記事の転載/引用をされる場合は真之助までご一報ください。
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ξ GET↓   
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Web ◎◎ k HOT↓  街路樹のはなみずきが咲き始めました。
| △ | HIT↓      いい季節の助走ですね。
\O/ PIT↓      またあした・・・
<|ト PET↓
... />   PEN↓          真之助@Webook of the Day
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Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ・ ・ ・ ‥…★
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Posted by webook at 2002年04月09日 23:29