2002年05月08日

【天国にいちばん近い魚】..さとう俊 ★★★★☆+おさかな

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★ Webook of the Day のテーマ = 本の中の不思議なパワーを探しだすこと★
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★ 【Webook #2002-061】 2002/05/08(水) ★
★ “梅雨のハシリ?”の水曜日  ★
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ξ
▲▼▲    Syunさんの魚の絵を初めて見たとき、
Web ◎◎ k   ディズニー映画に触れたときの感動を
| △ |   連想していた。
\e/  神様はときどき不思議な才能を人に与え給う。
^□~   天国にいちばん近い魚は、ここにいる。
/>                      真之助
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= もくじ =

  ◎ 本日の一冊:【 天国にいちばん近い魚 】
  ◎ 読者のお便:【 投稿--悪魔の辞典 】
  ◎ カラコラム:【 アマゴ 】

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【天国にいちばん近い魚】 採集家Syunさんの優雅な日々

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■ジャンル:エッセイ、魚
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■著者:さとう・俊(さとう・しゅん)
「5時から作家塾」出身。昭和28年生まれ。早稲田大学卒。損保会社
  勤務の後、平成12年に希望退職。現在フリー。高校生の頃から続けて
  いる死滅回遊魚の採集がライフ・ワーク。7月から10がつまでのシー
  ズンは毎週海に出かけている。その様子を紹介するホームページは国内
  はもちろん海外からも注目されている。
  http://www.syuns.com/
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■出版社:
 ブッキング/ISBN4-8354-4044-7/1900円/167P
2002/4/15 第1刷
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■ <ワン・チョット>

「初めてギンユゴイを捕まえたとき、時間が止ったように感じた。」

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■ <忙しい方はここだけ>

この本が出る前、著者のさとうSyunさんのサイト( http://www.syuns.com/ )
をみた僕は、もうすっかり惚れ込んでしまった。
まずは、ここをご覧あれ!
  http://www.syuns.com/gallery/suzume.html
  http://www.syuns.com/gallery/cyou.html
まるでディズニーのイラストを思わせるような素敵な絵は、こりゃ素人筋では
ないなと思わせる。あいくるしい魚の目がなんともいえない。

この人、さとうしゅんさんとは、いったいどんな人なんだろう・・・?
そんな僕の疑問に答えてくれた本がこれ。(1ヵ月も前から注文していた本だ)

天国にいちばん近い魚というタイトルは、南の海に生まれ、黒潮に乗って本州
沿岸までやってくる魚たちにつけられた名称だ。暖かい海から黒潮とともに流
れて来たのはいいが、たどり着いた冷たい海では生きていられない。だから、
天国に一番近い魚なのだ。魚の採集家の間では“死滅回遊魚”ともいうらしい。

スズメダイやチョウチョウウオなどなんともいえない美しさを持った熱帯魚。
ペットショップや水族館で見たりするのではない。自然の中(磯)で、自らの
手で採集するのだ。その楽しさにとりつかれた佐藤少年は、人生の紆余曲折を
経てついに「自分のやりたいこと」をとことんできる世界にたどり着く。
少年の目をしたまま大人になった感じだ。

本書は、採集家Syunさんの海水魚採集にかけた半生記(反省記?)である。反
省記とちゃかしてみたのは、3度も酒におぼれ、30代の若さで窓際族、家族
はハラハラ・・・そんな破天荒な紆余曲折を歩んできたからだ。
偉大な芸術家や作家には放蕩な人生を送る人がよくあるが、その意味でもSyun
さんの人生は芸術家路線をいっている。

海できれいな魚を採るのが大好きだった少年は、様々な辛酸の後、会社も辞め
て再び海へ帰ってきた・・・その半生記は、「好きなことはとことんやろうぜ
」という人生のエールにも思える。

天国にいちばん近い魚を追い求めて嬉々として磯をめぐるSyunさんは、今、天
国にいる気分かも・・・。

さぁ、ごいっしょに出かけてみよう。

おすすめ度は、 ★★★★☆+おさかな
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■ <お暇な方は、もう少し>

著者を海水魚採集少年にしたのは、ある出会いがきっかけだ。高校時代に同じ
野球部にいた荒俣少年である。彼の家には、美しい熱帯魚の水槽があり、そこ
で見聞きした海水魚採集の話に魅入られたのがコトの発端である。

以後、大学、就職と違う道を進むことになるが、人生の出会いは不思議なもの
で、またいっしょに魚を収集する仲間として活動することになる。

社会人になったさとうさんは、お酒で健康を害し辛い日々を送ることに・・。
それも3度も!
当然、会社ではコースから外れることになり、若くして窓際族の悲哀を経験す
ることになる。そんな中、一筋貫いてきたのは、海水魚採集の楽しみ。

人生の紆余曲折を経て、最後にたどり着いたのは、とことん好きなことで生き
ていく道だ。

そんな半生記を綴った本である。

功なり名を上げたベンチャーの旗手でもなく、青年実業化の成功記録でもない
のだが、妙に人の心をくすぐるものがある。
著者の気持ちとしては、人生訓をたれる気持ちなど微塵もないと思われるが、
「人生好きなことをやらなくっちゃね!」なんていうメッセージを勝手に読み
取りたくなってしまう。


実は、以前、著者のさとうさんにお会いしたことがある。
“体を壊しちゃって・・・”となんだか控えめな方は、とっても素敵な海水魚
採集家であり、そして芸術家であった。

僕の関心は、魚を採ることよりも、あのタッチの絵はどうしたら描けるんだろ
う・・?というものだった。
本書には、その辺のことは書かれていない。小さい頃から絵を描くのが好きだ
った・・・とあるが、センスというのは、天性のものかもしれないね。

ともあれ、南の海で生まれた素晴らしい生き物を身近な海で捕まえる、そんな
楽しさを僕たちに教えてくれたSyunさんに感謝感謝。
そして、素敵なイラストで楽しませてくれるしゅんさんの才能にブラボー!で
ある。
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| 海外からの問い合わせもあるという。
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本書は、「5時から作家塾」という仕事をしながら作家になろうというプロモ
ーション企画から生まれた作品だ。Syunさんは、3人目の作家にあたる。
 http://www.ntlib.biz/book/after5/

長年あたためてきた企画やずっと続けている活動を本にしたい、会社の仕事を
世に問うてみたい・・・いろんな思いがある方は、是非、応募してみよう!
第二のSyunさんになれるかもしれない・・・。

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■ <読んで欲しい方>
  跳ぶにとべない川を前に悩んでるあなた
  海水魚が好きな方
  イラストが好きなかた
  俺の人生、仕事だけじゃないんだっていうビジネスマンの方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★★☆+おさかな

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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

●楽天Webook ( http://go.iclub.to/syuns/ ) 直接購入可
●BK1   ( http://go.iclub.to/syuns1/ ) 直接購入可
●Book Chase ( http://www.php.co.jp/book/ )
●富士山・コム ( http://www.fujisan.com/webook/book/index.html )

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2002.05.10[金]:【】..
2002.05.09[木]:【】..
2002.05.08[水]:【天国にいちばん近い魚】..さとう俊
 ブッキング/ISBN4-8354-4044-7/1900円/167P
★★★★☆+おさかな
2002.05.07[火]:【ビジネス版悪魔の辞典】..山田英夫
 日本経済新聞社/ISBN4-532-19121-1/ 524円/213P
★★★★☆+デ・ビル
2002.05.06[月]:【--】..振替休日

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■□ < Web●○k from the Publisher > P#2002-06 ・ ・ ・ ‥… □■
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■□ < Web●○k from the Authers > A#2002-10 ・ ・ ・ ‥… □■

寒来さんが出された本のご紹介・・・・
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> 【笑えよ、さらば救われん】
>    出版社:中央文化出版/1200円/ISBN4-924736-32-5
>    著 者:寒来光一(さむらいこういち)
> > 夢の漫才師がやってきた!
>  「むさし・コジロー」の大爆笑漫才集
> むさし(ツッコミ)とコジロー(ボケ)は、私が作り上げた架空の
> 漫才師。二人が紙面を舞台に、爆笑漫才を繰り広げます。
> 本書は、第1作「笑たらあかん」(文芸社)に続く第2作目となる
> もので、「カリスマ理容師」「日本的IT革命」「患者獲得大作戦」
> 「ユニーク回転ずし」「釣り接待日誌」など、とっておきの新ネタ
> 漫才台本18本を収録しています。
> また、笑いに関する五つの小エッセイも掲載。
> 「読む漫才」ともいうべき漫才文学の確立を目指して書いた、
> 「一笑入魂」の作品です。
> 著者のホームページ「笑たらあかん」
> http://hb3.seikyou.ne.jp/home/kimisamu/homepage/
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■□ < Web●○k from the Readers> R#2002-02 ・ ・ ・ ‥… □■

 昨日紹介した「ビジネス版悪魔の辞典」の向こうをはって、早速投稿が
 ありました。
 はしもとさんの作品をご紹介・・・・
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> 【稟議書】
>   大企業幻影をつくりだす媚薬。
>   ハンコをつく枡の数が多ければ多いほど、自らの会社のデカさに
>   陶酔できる。
> 【給湯室】
>   陰の人事課査定室。
> 【要は~】
>   長いだけの会議中、オツムのよさをアピールできる枕詞。

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  はしもとさん、ありがとうございました。まだまだありそうですね!

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■□ <しんのすけのカラコラム>C#2002-061【アマゴ】  ・ ・ ‥… □■

 さとうさんが、海のさなかなら、僕は川のサナカ。
 この時期、あまご釣りが楽しい。あの美しい斑点は芸術的だ!
 田植えの終わる頃、朝早くでかけて釣り糸をたらす・・・。
 びびっとくる感触はたまらない。
 しゅんさんと違って、こちらは、釣った後は食べてしまう。
 しかし、あの美しさはなにかに残したいと思う。
 うーん、こんどは絵に描いてみよう・・・。
 美術館でB4のエンピツも買ったし・・。
               しんのすけ@さかなつり少年
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  ★ 発行は 『まぐまぐ』( 969) と  Pubzine (14941) です。
  ★ 土日祝は、家庭内平和維持活動(FPK)のためお休みです。
  ★ 記事の転載/引用をされる場合は真之助までご一報ください。
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ξ brain↓     ←頭の中も
▲▼▲ rain↓      ←梅雨の
Web ◎◎ k ran↓  ←ハシリ みたいだねぇ。
| △ | an↓       夕べはFISで盛り上がりで配信を失念。
\O/ ant↓      また明日・・・
<|ト pant↓      
... />   plant↓          真之助@Webook of the Day
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Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ・ ・ ・ ‥…★
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Posted by webook at 2002年05月08日 23:41