2004年01月16日

■思い出した夢は、実現する。(中谷彰宏)

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少年力!? あなたに残された秘密のパワー。

思い出した夢は、実現する。
        少年力で成功する58の具体例
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   |著者:中谷彰宏
   |ダイヤモンド社|2004年 01月
   |ISBN:4478702918|1,400円 |183P
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 僕は小学校4年生のとき、小さな手帳に物語を書いたことがある。夏休み
 の作品だといって学校に出したのだ。多少パロディっぽい内容で自分的に
 はとても気に入っていたのだが、評価はさっぱり。金や銀のラベルがはら
 れることもなく、あるとき先生がさらっと返してくれた。
 その時はがっかりだったが、今だに覚えているのは、あの「作品」を書い
 たときの喜びと興奮だ。やがて・・・何十年かたって、僕は本当に本を書
 くことができた。(うれぴぃ)

 中学のころ母親がぽつんといった。
 「しんちゃんは、NHKのアナウンサーになったらええな」
 理由は簡単だ。きっとどこか遠くへ働きにいくであろう息子をいつもテレ
 ビで見えるからだ。単純だけど気持ちがよく伝わる一言だった。
 アナウンサーにはなれなかったが、TVや新聞などにちょこっと出たりし
 て、年取っていまった母親の気持ちに少しは応えられたかもしれない。

 そう思うと子供のころの思いや感じたことは、意外に大事かもしれない。

 本書は、中谷さんの原体験が、いまの中谷さんにどう影響したのか・・・
 そんなことを書いてある。たくさんの「へぇ」がある本である。
 たとえば・・・
 中谷さんは小学校の頃から似顔絵やモノマネが好きだったという。それは
 、ふりかえれば創作力のトレーニングだったようだ。今でも似顔絵は好き
 らしく、タクシーの運転手の似顔絵を書いたりするという。中学のころは
 先生の似顔絵を黒板に書いて怒られたそうだ。いたずら好きな似顔絵師!
 だったのだ。

 この本は、中谷さんの原点がわかる面白さと、そうか俺もあの頃からこう
 いうことがやりたかったんだぁ・・・と気づくきっかけをもらえる本だ。

 「やりたいことを探さない。やりたいことを思い出そう」というメッセー
 ジは、「子供力」という新しい言葉に凝縮された。

 先日、僕の同僚(人望厚い期待の人)がつぶやいた。「この年になって、
 自分は何がやりたいのかわからないんです・・・」
 彼にこそ、自分の「子供力」に気付いてもらおう。

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   ★★★★☆+子供力!

 
   ・実は俺、何をやりたいのか分からないっていう方
   ・自分の夢を追いかけたいという方
   ・少年の心を取り戻したい方

Posted by webook at 2004年01月16日 20:29