2004年03月15日

■For leaders(ウェス・ロバーツ)

bestadvice.jpg
 言葉が力を持つときがある。

For leaders
        
   =========================================
   |著者:ウェス・ロバーツ
   |祥伝社|2004年 03月
   |ISBN:4396650264|本体価格:1,300円 |
    =========================================

 監修者である和田秀樹さんの言葉がまず正鵠を射抜いている。

   日本のマネジメントにおいては、強いリーダーシップより根回しや
   合議による全体の総意のほうが重視されていたため、リーダーには
   老練が求められ、若いリーダーの抜擢は少なく、リーダーはかなら
   ずしも思い通りの意思決定ができなかった。また、諸外国と比べて
   リーダーの報酬が少なかったが、その代わりリーダーの責任もそう
   重いものではなかった。

 今は、だいぶ様相が違ってきている。リーリスクローリターンのリーダ
 -ではなく、ハイリスク・ハイリターン型のリーダー像に移っていると
 いうのが和田氏の分析。

 さて、それを是とするか否とするかは別として、これからのリーダーに
 必要な洞察や先見をインスパイアする言葉が古今東西には存在する。
 本書の中は、それらを集め、リーダーのための言葉としてまとめられて
 いる。
 
 いくつかメモっておこう。

 中途半端な取組みからは、可も不可もない結果しか生まれない。 
 Ambiguous commitment produces mediorce result.
    (ハーベイ・マッケイ)

問題とは、チャンスが仕事着を着ているにすぎない。
 Ploblems are only opportunities in work clothes.
          (ヘンリー・J・カイザー)

 さあ、紳士諸君。のちに世界中が語ることになるかもしれない何かを
 今日しようではないか。
          (カズバード・コリングウッド)英海軍提督が
           トラファルガーの戦いの前に言った言葉。

 人生における間違いの半分は、感じるべきときに考え、考えるべき
 ときに感じることから起きる。
          (ジョン・チャートン・コリンズ)英作家

 あまり有能でないマネジャーは、「はっきりイエスと言ってもらえなけ
 ればできない」と考える。しかし有能な人物は「はっきりノーと言われ
 なければできる」と思うものだ。これら二つの見解の間には、違った世
 界がある。   (コリン・パウエル) 米国国務長官


 うーん、鋭い洞察。なんかの折に使ってみよう。

 ====================================================================
 

   ★★★★+言葉の力

 
   ・格言に興味ある方
   ・格言が大好きな方
   ・格言を使ってみたい方

Posted by webook at 2004年03月15日 08:51