2004年03月26日

■凡才でも成功する!≪和田式≫「人間力」(和田秀樹)

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  凡才=ほとんどの日本人 ← あたってる!

凡才でも成功する!≪和田式≫「人間力」
        
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   |著者:和田秀樹
   |三笠書房|2003年 12月
   |ISBN:4837920519|1,300円 (税込:1,365円)
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 自分のことを天才だとか、超エリートだとか思い込んでいる人はほとんど
 いない。まして口になど出してはいわない。
 和田秀樹さんも久恒啓一さんも、自らを「凡才」だと称しておられる。し
 かし、僕らとは違うよなぁ、どこが凡才だよ・・・って思う。
 その「ちょっと違うところ」は何だろう? という点を本書は解き明かす。

 凡才が成功するには3つの理由があるという。
   ◎ヘッドワーク力(自分の能力、情報を磨く力)
   ◎ネットワーク力(他人の能力、情報を理解し、利用する力)
   ◎チームワーク力(他人の能力、情報を結びつける力)
 だ。総じて「人間関係力」と名づけている。ふむふむ。

 土居健朗の「甘えの構造」という本のことが紹介されている。人は他人に
 甘えていてはいけない・・・という内容ではない。逆に甘えを勧める本だ
 という。人は一人では生きていけないし、パワーも限られる。どれだけ人
 の力を味方につけられるかで成功の度合いは異なってくる。そんな文脈の
 中に登場する本だ。(読んでみるか・・)

 著者は30代のころ米国のカール・メニンガー精神医学校に留学している。
 その時の体験は和田さんの人生に決定的な影響を及ぼしたという。本書にも
 多くの精神分析的な内容が登場する。(コフートの精神分析など)
 そうした異次元の面白さに加え、小柴名誉教授、マリリンモンロー、田中角
 栄などなじみの事例が引用され、なにより自身の経験が多く語られているの
 で読みやすい。

 思うに、人間力とは、人とのかかわりのなかで、どれだけ成果を生み出せる
 かということのようだ。
 自分の強みは何か、人と違う特徴は何かを考え、面白いアイデアを出し(ヘ
 ッドワーク)、友達に助けてもらい(ネットワーク)、同僚の共感(チーム
 ワーク)を得ながら何かをやっていく。そんなプロセスに欠かせないのが人
 間力というわけだ。そして、それを意識的にやることが大事なようだ。

 それを「意識」するかしないかのの差が、できる凡才か、本当の凡才かを分
 けるらしい。

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   ★★★★+日本人のほとんどは凡才だ

 
   ・人間力に興味ある方
   ・友達が大好きな方
   ・人とのつきあいをよくしてみたい方

Posted by webook at 2004年03月26日 08:41