2004年08月03日

■壁を突破するコーチング(橋本文隆/岸英光)

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BE-DO-HAVE

壁を突破するコーチング
      コミュニケーションを変えれば人生が変わる!
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   |著者:橋本文隆/岸英光
   |あさ出版|2004年 03月
   |ISBN:486063053X|1,400円|206P
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 ジャックウエルチは、自分自身に27歳の女性コーチをつけていたという。
 松下幸之助は「あんたはどう思う?」「あんたはどう思う?」と多くの人
 に話を聞いて、適任だと思う人には「ほな、あんたやりなはれ」といって
 事業を任せたという。コーチング的経営スタイルである。
 「とらわれない素直な心」を強調した松下翁は、人の話を「聞く」という
 最も重要なコーチングスキルを自然体で活かしていたようだ。
 
 こうしたエピソードなどを織り込みながら、コーチングをどこにどう使う
 といいか・・・をやさしく解説した本である。
 僕は「自分のやりたいことを実現するためのヒント」を本書から見つけた
 らいいのではないかと思う。

 目標は未来からきて設定するのがいいという。今年の(今の)実績や実力
 から「+どれだけ」といった設定方法ではなく、未来にどう<ありたいか
 >というところからスタートするのだ。
 たとえば、TOEIC700点だから、今度は750点をというのではなく、
 3年後にシリコンバレーで起業家支援をしている・・といったものだ。

 これを著者はBE-DO-HAVEという流れで説明する。いきなり、何
 をするという目標ではなく、ほんとうはどうありたいのか(BE)をまず
 考えようというのだ。

 たとえば、目標が女優になることであれば「私は女優になる」ではなく、
 「私は女優である」というあり方をすることだという。女優として演劇の
 稽古をし、女優として遊び生活するとき、女優として必要なものがあなた
 の中に入ってくる・・・ということだ。
 起業家を目指すのであれば、「起業家になる」ではなく「起業家である」
 というスタンスが重要なのだ。
 まずINPUTしてから、OUTPUTするより、出すためにインプットするほうが
 いいのと似ている。

 コーチとの対話をそういうところから始めるといいね。あるいは自分自身
 でセルフコーチするときも同じだなぁ。

 やり方ではなく、あり方に気づきがあるとき、より強いモチベーションが
 生まれるようだ。
 
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 <オススメ度>

   ★★★★+BE(あり方)

 <読んで欲しい方>
   ・やりたいことをやりたーいって方
   ・コーチングをマスターしたい方
   ・コーチになりたい方

Posted by webook at 2004年08月03日 14:27