2004年08月15日

■あのころはフリードリヒがいた(ハンス・P・リヒター)

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 過去を見つめる     

あのころはフリードリヒがいた】新版
       
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   |著者:ハンス・P・リヒター/上田真而子
   |岩波書店|2000年 05月
   |ISBN:4001145200|本体価格:680円
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 「ぼく」とフリードリヒは仲良しの友達だった。しかし、ナチスドイツの
 台頭は、悲しい運命をつれてきた。なぜならフリードリヒは、ユダヤ人だ
 からだ。

 「ぼく」は、時代の変化の中でやがて加害者という立場にいやおうなしに
 追い込まれていく。
 (学校でのイジメも似た場面があるのかもしれない)
 そんな過程が淡々と描かれている。
 ユダヤ人フリードリヒの悲劇をドイツ人少年の目から克明に描いた作品で
 ある。

 訳者によれば、著者のリヒターは、本書の中の「ぼく」や「フリードリヒ
 」と同じ年、1925年に生まれている。この作品が著者自身の体験にも
 とづいたものであろうことは想像に難くない。

 終戦記念日の今日、ちょっと読んでみたい本。 

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 <オススメ度>

   ★★★★+フリードリヒ

 <読んで欲しい方>
   ・平和を愛する方
   ・悲惨な戦争をなくしたいと思う方
   ・少年の心をもっている方

Posted by webook at 2004年08月15日 20:38