2004年10月19日

ひと・まち・まつり ~ 野尻博

エンターテインメントはおもてなしの心で


書籍情報


ひと・まち・まつり―大道芸パワーで商店街が元気になる
野尻 博
評言社 (2002/03)
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本のひらめき

ひょんなことでこの本の著者にお会いした。まだ本を読む前のことである。めちゃくちゃ元気な方で、どこへいっても人が寄って来る・・・エネルギー満載のおじ様である。富山県で大道芸人の会社をやってらっしゃると伺い、なにやら面白い方のようだ・・・と思ったのが最初の印象だった。

著者、野尻さんを紹介してくださったのは人材コンサルタントの田中さんという方。この方もまたエネルギッシュである。

そんな二人の波動の先に僕がいて、そしてこの本とであった。

ひとこと。うん、こりゃすごい!

サラリーマンから一転、イベントプロデュース会社を立ち上げる。会社を成功軌道に乗せたあるとき大道芸と運命的な出逢いをする。そして人生を再リセット、「俺は大道芸人になる!」と宣言したのである。自ら20種もの楽器を一度にあやつり大道芸人として各地を回る。そして大道芸人だけを集めた会社「作芸人磨心(サウンドマシン)」を作る。全国各地のイベントに参加する間に、野尻さんの中にはイベント成功のノウハウが蓄積され、今では各地のまちづくりの現場指南としてひっぱりだこになっ
ている。

まちづくり、むらおこしに欠かせないのは、地域にいる人たちの「やる気」である。輪をつくり、夢を語り合い、あきらめないで、実績をつくる・・・そんなプロセスをプロデュースするのが野尻さんのミッションだ。各地に密かに眠っている「元気の素」を呼び覚ます野尻さんは、稀有な大道芸人&プロデューサーである。すでに、岐阜で、世田谷で、奈良で、愛知県で・・・元気エネルギーが目を覚ましている。野尻さんは、今「元気大学」で町づくり、社員づくり、生甲斐りづくりなどの元気講座を展開中だ。野尻さんのもとには大企業の役員ポストから大道芸に身を投じている方もいると聞いた。

楽しめるから元気がでる。人の役にたてる実感があるから元気がでる。そんなうねりが野尻さんから広がっている。

プロとしての理念、プロとしての気品、プロとしての迫力・・・そういうものを発散しながら野尻さんは今日も行く~。
 
この本から、元気をもらっちゃおう!


僕の思いつき

人がうれしくて、動かずにはいられなくなる・・・そんなウネリを出すためにどんなことが考えられるだろうか。今日も3つくらい考えてみよう。

 参加する人が「自分の役割を意識できる」ような分担をする
 参加する人が「人から感謝される喜びを実感できる」フォローをする
 参加する人が「自分も楽しめる」工夫をする

うーん、まだまだ抽象的・・・もっと具体的にしてみるか・・・

僕は田舎のお年よりが、まだまだ社会に自分を還元でき貢献できる喜びの場をつくりたいな・・・と思っている。世代をつないだり、地域をまたいだり。その方法は、まだ見つかっていない・・・。野尻さんの門をたたいてみよう。

 

オススメ度

★★★★★+大道芸

読んで欲しい方

・まちおこしのお手伝いをすることになった方
・村おこしの内容がどうも心配な方
・大道芸に興味のある方

Posted by webook at 2004年10月19日 09:26 | TrackBack