2004年11月11日

コトラーのマーケティング講義 ~ フィリップ・コトラー

1Pではなく4P!

書籍情報

コトラーのマーケティング講義
フィリップ・コトラー
ダイヤモンド社 (2004/10/08)
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本のひらめき

マーケティングといえばコトラー。この本はコトラー先生の講義形式Q&Aだ。

セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング、4Pなどマーケティングをかじった人は一通りのことを知っていると思う。しかし、そのちょっと先のことを聞きたくなることもある。

この本は、そうした疑問や質問をQA形式で展開したものだ。300問の質問と答えが用意されている。たとえばこんな感じ:

Q24:マーケティングは誕生以来、どのように変化してきましたか?
コトラー:

  マーケティングはまず4Pにより進化した。製品(product)、価格(price)
  流通チャンネル(place)、プロモーション(promotion)が、製品やサービ
  スを提供するときの判断材料になった。その後、マーケターは、4Pを決
  めるためには顧客をよりよく知る必要があると気がつき、4C、つまり、
  顧客価値(customer value)、顧客コスト(customer cost)、顧客の利便性
  (cutomer convenience)、顧客とのコミィニケーション(customer comm)に
  たどり着いた。

  やがて、マーケターは、4Pを決めるより先にセグメンテーション、ター
  ゲティング、ポジショニングという戦略判断を下すべきだと悟った。STP。

  マーケターは、ターゲットは4つのレベルに分けられると気づく。
  マス・マーケット、市場セグメント、ニッチ、個別消費者だ。

  後にマーケティングは、需要の水準、タイミング、中身をマネージメント
  する一連の技能をさすものと概括された。

  さらに、概念は広がり、製品、サービスだけでなく、アイデア、信条、人、
  組織などさまざまなものを対象とすると考えられるようになった。

すっきりした解説は、思わず図解にしてみたくなる。でしょ!?   

1Pではなく4P!というのは、プロモーションしかしないマーケティング、つまり1Pではなく、4P全てを扱おうというものだ。

QA形式の講義も面白い。


僕の思いつき

よい質問にはよい答えが帰ってくる。
質問は考える時のすばらしいプロセスだ。

最近、考え続けていることに対する「質問」を考えてみよう。
何、なぜ、どうやったら、誰が、その次は、いろいろあると思う。

テーマを決めたら、質問を5つ。今日はこれだね。



オススメ度

★★★★★+1P4P

読んで欲しい方

・マーケターなった方
・コトラーに興味をもった方
・4Pに興味をもった方

Posted by webook at 2004年11月11日 10:41 | TrackBack