2004年12月24日

ハーバード・ケネディスクールでは、何をどう教えているか ~杉村太郎ほか

MPAって知ってる?

書籍情報

ハーバード・ケネディスクールでは、何をどう教えているか
杉村 太郎
英治出版 (2004/12)
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おすすめ度の平均: 5
5 MPA????
5 続刊を望む
5 敢えてMPAプログラムに行くとは...どういう意味か?!

本のひらめき

「ハーバードビジネススクールがプライベートセクターで新たな価値を生み出すリーダーを育てるように、ケネディスクールではパブリックセクターで新たな価値を生み出すリーダーを育てています」

これは、ケネディスクールの前学院長、ジョセフ・ナイの言葉である。

MPAとは Master of Public Administration の略だ。MBAと異なるのは、ナイの言葉にあるように、公共セクターでのリーダーを育てることを主眼にしているところだ。

本書は、ケネディスクールの日本人卒業生が、その魅力を教授陣にフォーカスして紹介した本である。

印象的だったのは、戦略的行政経営のマリー・ジョー・ベネ教授のNPMの紹介だ。New Public Management (NPM) という言葉は、以前聞いたことくらいはあったがあまりよく理解していなかった。今回、それがどんな人の構想なのかがようやく見えた。BSC(バランススコアカード)の行政版のような雰囲気である。

本書からは、知識はあくまで現実社会に適用するために身に着けるものだ、という信念や、共に学ぼうという教授陣の熱い情熱がひしひしと伝わってくる。まだ僕にもチャンスはあるか・・・などと思いつつわくわくしながら読んだ。

「ハーバードからの贈り物」のMPA版といえるかも。


僕の思いつき

最近、このMPAホルダーの方と知り合いになることが多い。MPAもなかなか魅力的である。
来年いっちょう考えてみるか・・・という方は、この本とこのサイトを見てみよう。 → http://www.ksg.harvard.edu/

「本書に載っていることのすべては、ただの素材である。触媒でしかない。
 あなたがそれを使ってどう感じ考えるか、そこに本当の意味がある。」

という。感じてみよう!

行政をなんとかしよう・・・と熱い志のある公務員の方だけでなく、企業に勤める方にもおすすめだ。


オススメ度

★★★★★+イェーイ!

読んで欲しい方

・留学したい方
・生まれ変わる自分を感じた方
・自分ろリセットしようかと考えている方

Posted by webook at 2004年12月24日 23:40 | TrackBack