2005年02月17日

悪魔のマーケティング ~ Action on Smoking and Health

うー、タバコは嫌いだぁ!

書籍情報

悪魔のマーケティング タバコ産業が語った真実
ASH(ACTION ON SMOKE AND HEALTH) ASH (ACTION ON SMOKE AND HEALTH) 津田 敏秀 切明 義孝 上野 陽子
日経BP社 (2005/01/20)
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本のひらめき

喫煙家の読者の方、今日のWebookはたぶん不快だと思うので読まないほうが「健康」にいいかも~。笑

僕は、タバコの煙がちょっと苦手。(ちょっというのは遠慮してるけど・・)ようやく、飛行機は全面禁煙、職場も分煙になった。駅もだいぶ喫煙場所が限定されてきた。東京・千代田区では禁煙条例が実施されて違反すると2000円の罰金。路上でもすえなくなった。
まことに喫煙家にとっては、住みにくい世の中である。(僕のとっては住み易い)

本書は、ダバコを製造販売するメーカーのしたたかなマーケティング戦略を「悪魔のマーケティング」として分析したものだ。
原書は、英国のNGO、ASH(Action on Smoking and Health)が欧米のタバコ産業の内部文書にあった数々の証言をまとめたものだ。けっこう恐ろしいことが書かれている。

タバコに含まれるニコチンには「依存性」があり、アヘンや麻薬と同じような構図で商品を売っている・・・というのがこのレポートの根幹だ。
フィリップモーリスとかのメーカーは、その事実を内部的には知りつつ、多くのタバコ中毒の人をつくっては商売をしているという。そういう内部告発的な文書や発言が、歴史的な流れのなかで解説されている。

タバコは依存性があるという事実を知りながら、成人男性だけでなく、女性にも未成年にもそして発展途上国にも売りさばこうという点が、「悪のマーケティング」といわれる所以だ。

タバコを吸う方も吸わない方も読んで欲しい一冊。


僕の思いつき

田坂広志さんの「GOODNESS」にあったように、社会に貢献することこそ企業の使命であり、儲ける構図があるからといって、人間や社会によくないことをビジネスにするのは、いけないことだと思う。

人間はときどき妙なものを作り出しては自らを傷つける・・というオバカなことをする動物らしい。

そういうものって、ほかにはないだろうか・・・。

ウイルスメールなんかもその類かな。



オススメ度

★★★★+依存性があります

読んで欲しい方

・禁煙をしたい方
・タバコがすきな方
・だんなに禁煙させたい方

Posted by webook at 2005年02月17日 14:27 | TrackBack