2005年03月14日

私の覚え書 ~ 野田昌之/山田学

言い残したいこと・・・

書籍情報

私の覚え書―自分の意志を、子供へ
山田 学
ワンツーマガジン社 (2004/05)
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本のひらめき

先日の田坂広志さんの講演会は、心の奥底に響く素敵な言葉がたくさんあった。
その一つに、一瞬一瞬を大切にするというのがあった。明日死ぬかもしれないと思えば、今この一瞬はとてもいとおしいものになる。道に咲く野草にもなにか命のつながりを覚えたり、そよと吹く風に生きてる喜びを感じたり。
永遠に続く一瞬を大事に・・・そんな気持ちになってくる。そんな気持ちや覚悟で臨めばすべてのことが異なったものになってくる。

今日の本は、自分との対話を始める一歩としていいかもしれない。

ラストメッセージとか、エンディングノートとか、この世を去るにあたって自分の思いを子孫に伝えたいと思うのは人情だ。そのためのマイブックである。自分の歴史、株、保険、不動産など遺産相続にかかわる情報、所属している団体、葬儀のことなどを整理して書き残そうというものだ。

一瞬を刻み込む時間の流れを、書き残しておきたい・・・。そんな衝動にかられたら、参考に読むといいかも。


僕の思いつき

さて、この本にそって書き残そうと思い、実際に実行された方は、多分年配の方が多いにではないだろうか。あるいは余命あと1年とかの宣告を受けた方かもしれない。

この種のノートブックは、本屋さんにいくと案外たくさんの場所を占めている。これからは生まれる人より、なくなる人のほうが多くなる時代に突入するのだから当然かもしれない。

自分史というのもひところはやった。
若い人たちは、未来のビジョンを描くことに凝っている。

親が残してくれた成長の記録、自分が描く未来ビジョン、そろそろ振り返りたい人の自分史、そしてラストメッセージ。

宇宙的な時間軸(137億年)からすれば私たちの生は一瞬のまばたき。それでもいろいろなものを残したいのが私たち。さて、あなたは今どこらへんに?。



オススメ度

★★★☆+残したい

読んで欲しい方

・自分史を書いている方
・遺言を書いたことがある方
・日記を書くのが好きな方

Posted by webook at 2005年03月14日 15:16 | TrackBack