2005年07月29日

椅子とパソコンをなくせば会社は伸びる! ~ 酒巻久 + MIT

立てば成る!?

書籍情報

椅子とパソコンをなくせば会社は伸びる!
酒巻 久
祥伝社 (2005/07)
売り上げランキング: 299


本のひらめき

東証一部上場のキャノンの子会社「キヤノン電子」をたった6年で利益率を10倍にした著者が、そのヒミツを語り起した本である。

酒巻きさんの会社人生は、赤字部門の建て直しの連続だったという。その秘訣は、人員削減などのリストラではなく「徹底した会社の垢すり」だという。
つまり、それまで長い間に組織や社員に染み付いてしまった非効率な動きや習慣、ムダなしごとの仕方を徹底的に変えるということである。

無駄な会議をなくすために、椅子をなくして「立って会議をする」とか、ムダなメールを排除するために朝、決められた時間がくるまではPCを立ち上げてはいけないとか・・・面白い垢すりが紹介されている。

そういうものをやるときのコツがまたいい。無理やり今日から会議は立ってやれ!と命令するのではなく、自然とそうしたい環境を作り、気づきと自発から社員がやるようにもっていく方法である。

トリンプの吉越社長と共通するのは、「徹底してやる」ところ。

垢すりは、徹底的にやるところに意味があるようだ。

会社のムダを廃止、利益がでるようにする工夫は、あんがい身近なところにあるかもしれない。


僕の思いつき

コミュニケーションは、やはり組織にとって重要な要素である。土光さんも、立ち話でもA4一枚くらいの情報交換はできると積極的に仲間と話をすることを勧めていた。キヤノン電子も挨拶を積極的にするようになって、品質が上がった事例が紹介されている。

ちょっとしたコミュニケーションは、メールや紙での通知などより、よほど、早く的確に情報が伝わるようだ。

今日から、朝、積極的に挨拶に行くことにした。同じ部屋にいるすべての部長さんに行く、同僚に声をかける。できれば関係部に出向いて顔を合わす。こんなことをやっていこう。



オススメ度

★★★★☆+立て直し

読んで欲しい方

・早いのがお好きな方
・立つ会議に興味ある方
・ムダとり大好きという方

Posted by webook at 2005年07月29日 20:06 | TrackBack