2005年09月15日

ザ・ビジョン ~ ケン・ブランチャード/ジェシー・ストーナー


書籍情報

ザ・ビジョン 進むべき道は見えているか
ケン・ブランチャード ジェシー・ストーナー 田辺 希久子
ダイヤモンド社 (2004/01/08)
売り上げランキング: 327

本のひらめき

仲間の気持ち(魂)を揺さぶる明確なビジョンがあれば、全速前進!、すべてがあらゆる困難を乗り越えて回りだす。

説得力のあるビジョンを生み出すための3つの要素がまとめてある。

 有意義な目的
 明確な価値観
 未来のイメージ

有意義な目的とは、ミッションとか呼ばれるものだ。疑問形にするなら「ナゼ」である。なぜ我が社(輪つぃは)は存在するのか・・?という質問になる。

明確な価値観とは、バリューなどと表現されるもの。疑問形にするなら「いかに」を説明するものだ。どう行動していくかを示す規範、指針などにあたる。

未来のイメージは、リアルに描けるものがいい。アポロ11号の話や、ダイエットなどの話が登場する。オリンピック選手で言えば、せいいっぱいがんばる姿ではなく、表彰台でメダルをかけてもらう姿そのものである。

本書では、これらのことを「物語」の形で実に活き活きと伝えてくれる。

夫と離婚した女性エリーは、ある保険会社の経理部に就職する。そこで出会ったジム(社長)との会話がストーリーの軸になり、ビジョンを持つことがどれほど素晴らしいことなのか、どうやったら魂をふるわせるものができるのか・・が、物語の中で展開される。
会社のビジョン、学校のビジョン、人生のビジョンが、タペストリーのように折りこまれ、小気味よく展開する。僕はもう、すっかり物語の虜になってしまった。

冒頭に、葬儀で読まれる追悼の言葉が登場する。自らしたためておく自分のため
の追悼の辞である。これも素晴らしい。

たくさんの気付きと勇気と感動がもらえる。今、まさに僕が直面していることがかかれていた。ビジョンをつくるプロセスが内容そのものと同じくらい大事だ!というメッセージが、僕には特に響いた。不思議なシンクロニシティに感謝!である。

めっちゃくちゃ、オススメ!


僕の思いつき

本書は、つい先日、尊敬する先輩Sさんに教えていただいたもの。
「あのさ、これいいよ」といって差し出された本は、まさに今、会社の中で蠢きはじめた秘密プロジェクト(ってほどでもないのだけど)にピッタシ。

S先輩がひいていた赤い線をみて、僕も思わず線を引いてしまった。
(ゆるして、センパイ)

人に借りて、すんごく感動したら、自分も線を引いて返す・・・のもいいかも。
(たぶん、Sセンパイは、好感をもって許してくれるはず)
(お詫びということで、何かいい本をお礼に加えて返すことにしよう)

すんごくいいと思った本は、人に貸す・・・そこからまたドラマが生まれる。
そんな循環も楽しい。

・・・というわけで、僕の部署で開業している社内私設本屋さん(ブックオン)では、開店一周年を記念して、オススメ本を紹介しあうランチフォーラムを開催することとなった。期日は9/27日。(別途、レポートしましょう)

本を介して、人が交わる・・・・智恵の交流は楽しい。

この本は、さっそく社長にもプレゼントすることにした。
(Sさんに借りたあと、5冊ほど購入した)笑



オススメ度

★★★★★+成功から意味へ!

読んで欲しい方

・ビジョンを描こうとしている方
・存在意義を模索している方
・未来イメージが浮かんでくるという方

Posted by webook at 2005年09月15日 18:25 | TrackBack