2005年12月27日

どんな仕事も2割増しでやりなさい ~ 岩崎哲夫 + 三毒?

2割り増しは、うれしい

書籍情報


本のひらめき

ワン・ランク上のビジネスパーソンを目指した、仕事の仕方や習慣を、著者が自らの経験も交えて説いた仕事術や生き方のガイドである。

すーっと心に落ち着くことが書いてある。

タイトルにもなっている「2割り増しでやりなさい」とは、どんなことも、期待以上にやれば、感動を与え信頼と成功がやってくるという。
たとえば、5日以内にといわれたら、4日で仕上げるとか、1億円の目標なら1.2億という具合である。

期待通りをこえて、そこまでやってきたのか・・というのは、確かに感動や感激につながる。期待通りは、不満のない満足で終わってしまうこともある。この具合がとても面白い。

そのほか

 計画通りいかないから「計画」がある。
 夢は中身より、持つことに意味がある。
 好奇心は、人生の風景を一変させる。
 会社とは会社の経営資源と看板を利用しながら自分の夢を実現するところ。
 
など、ナ~ルホドと納得がいく提案がいっぱい。


僕の思いつき

過冷却状態の話が印象的だ。過冷却とは、融点以下(水なら0度以下)に冷却しても、変化のない状態を保っていること。例えば、-20度の液体の水・・みたいな状態だ。ところが、そこにわずかな刺激(風、ワラ屑)があると、いっきょに変化(氷結)するらしい。

企業もそうした過冷却状態がありうる・・・というのが著者の考察。
ずっと古い体質だった野球界に、ちょっとしたことで新球団ができたり、ずっと変われなかった日産が、ゴーンというリーダーでいっぺんに変化したり・・するのは、過冷却状態にあったからではないか・・というわけだ。

わが社ももしかしたら・・・

だとすると、小さな努力と刺激で、大きな変化がおきるかも。複雑系の不思議は身近に起き得るかもしれない。

うん、なんかやってみよう!


オススメ度

★★★★☆+2割増し

読んで欲しい方

・仕事の達人になりたいと考えてる方
・一つ上の仕事をしたい方
・仕事を面白くやりたい方

Posted by webook at 2005年12月27日 20:23 | TrackBack