2006年01月04日

なぜ、占い師は信用されるのか? ~ 石井裕之 + 10080分

信じる瞬間とは・・・

書籍情報


本のひらめき

本書は、コールドリーディングの本だ。今まであまり表にでてこなかったコミュニケーション術について書かれている。

コールドリーディング(Cold Reading)とは、こんな定義がされている。

 「言語的、心理的なトリックを使って、初対面の人の心を読み、
  未来の出来事を予言すること」

著者は、平たく言えば・・と断って「ニセ占い」だとも言う。この人は自分のことをわかってくれている・・と思わせるテキニックのことだ。うまくつかえば、信頼関係を築いたり、コミュニケーションをスムーズに運んだりする。

信頼関係があれば、仕事もプライベートもコミュニケーションがすごくうまくいく。一方、信頼関係を意図的に裏切るものが「詐欺」。これは許しがたい。どちらも、相手を信じてもいいかな・・と思う・・・この感情の動きがポイントである。

信じてもいいかな・・と思われるようなテクニックがコールドリーディングだ。そのもっとも重要なツボは、「さりげなさ(subtlety:サトルティ)」だ。

さりげなく、無防備な無意識の世界に入り込む・・これがポイントだと思う。

コールドリーディングのノウハウには、サトルネガティブ(さりげなく否定形で質問する)、ストックスピール(誰にでもあてはまるあいまいな質問)、サトルクエスチョン(質問のように聞こえないさりげない質問)など、おぉーこれは面白ろそ!っていうものがたくさん紹介されている。

本書がいいなと思うところは、なぜこうしたコールドリーディングが機能するかについての考察だ。次の3つが印象的。

「現代人はの心は、まったく無防備である」

TVのCM、暴力を楽しむゲーム、人を罵倒する論調・・・など、子供に見せたくないと思いつつ、すーっとその瞬間を許してしまっている毎日。まさに無防備である。夕食の時ニュースをつけていれば、ほぼまちがいなく毎日、殺人や事故のニュースがながれる。なんだかおかしいが、無防備な心にそっと入りこんでいる。

「人間は、無意識レベルで、お互いの微妙な態度の変化を感じあってコミュニ
 ケーションしあっている」
「心の動きは、本人が意識する前に身体に現れる」

相手を観察し、感じることが大事だという。グッドコミュニケーションは、そ
の後、どのように行動するかにかかっている。

ちなみに著者のサイト: http://sublimination.net

とても面白く、ちょっと危なくもあるヒントが満載。


僕の思いつき

何事も悪いことにつかえば、とんでもない方法だとなるし、世の中をよくすることに使えばスバラシイとなる。例えば車。人を毎年殺している道具ととるか、どこにでも自由にいける便利なものととるかで分かれる。あるいはインターネット、これも匿名誹謗中傷のひどいツールととるか、なんでも調べられ発信もできる画期的なツールととるか・・・で異なる。

本書のコールドリーディングも、詐欺師、ニセ占い師、エセ霊能者が使えば、ひどい話だになるし、日常のコミュニケーションに生かせばこんなすばらしい方法はないとなる。用は使う人の心構えってことだね。

同じモノをPROS&CONS、メリット・デメリット、長所短所・・・二項対立で考えることは、単純明快だけど面白い。よのなかのモノ・コトをこういうふうに分けて整理してみるのも面白いね。すごい!ランチ会議でもこれをやってみるかな・・・


オススメ度

★★★★★+さりげなさの裏に

読んで欲しい方

・質問の達人になりたいと考えてる方
・占いに興味ある方
・コミュニケーションをうまくしたい方

Posted by webook at 2006年01月04日 20:25 | TrackBack