2006年01月24日

Think!(2006年冬号) ~ 東洋経済新報社 + 100冊倶楽部キックオフ会議

これ孫悟空!常識の囚われを外して考えよ!

書籍情報

Think! 2006年冬号 No.16
Think! 2006年冬号 No.16
posted with amazlet on 06.01.28
東洋経済新報社
東洋経済新報社 (2006/01/20)


本のひらめき

今回の号は、コンサル力の話。
Think!は、ボストンコンサルタンティングとのコラボしているので、BCGの方がよく登場する。今回は、元日本代表の内田和成さんと東海林さん。

もちろん、そのほか元マッキンゼーの大石佳能子さん(メディバ社長)や、ベイン・アンド・カンパニーの須藤実和さん(パートナー)なども登場する。

内田さんは、仮説思考の重要性を説く。仮説思考とは、ものごとを答えから考えることだという。もとろん現実の問題には、答えなどないのが普通だから、まず仮の答えをたて(仮説)、その仮説を検証して、元の仮説を修正していくプロセスを何度も繰り返していく。

これがなぜいいのか・・・

それは「ベストな解を最短時間で探せる」からだという。ふむふむ。

こういうやりかたを内田さんはBCGに入ってから磨いたという。はじめは「枝葉の男」と言われというから、なんだかホっとする。(笑)

この仮説思考のいいところは
  1.情報の洪水におぼれない
  2.迅速かつ効果的に問題解決をはかれる
  3.大局観をもって仕事ができる

サッカーのオフト監督や、将棋の羽生名人などのエピソードも登場してなかなか面白い記事になっている。

Think!でいつも注目しているのは、三谷宏治さんの「戦略コンサルタントの観想力」である。前回のお題は、「なぜ空気は透明か?」だった。今回は、正しい視点の話。60%シェアは成功か?という問いかけである。なかなか面白いよ。

僕の思いつき

お気に入りのコンテンツは、ファシリテーションの堀公俊さんの記事。ファシリテーションは、僕の今年の課題でもあり、注目度が高いのだ(笑)。

4つのスキルが必要だという。

 1)場のデザインのスキル (場をつくり、つなげる)~雰囲気とゴール意識
 2)対人関係のスキル(受け止めて、引き出す)~発散
 3)構造化のスキル(かみあわせて、整理する)~収束
 4)合意形成のスキル(まとめて、分かち合う)~葛藤マネジメント

あー、いいねぇ、このまとめ。なんてスッキリと理解できるんだろう。

職場でもこういうのを意識して、会議運営や組織運営をしたら楽しいねぇ。


オススメ度

★★★★☆+コンサル+ファシリテーション

読んで欲しい方

・コンサルタントをめざしている方
・問題解決に躍起の方
・場の運営にこだわりのある方

Posted by webook at 2006年01月24日 20:02 | TrackBack