2006年09月11日

仕事と人生を熱くする,いい話 ~ 浜口直太 + 祝!藍ちゃん優勝

不可能は可能にできる! 

書籍情報

仕事と人生を熱くする、いい話
浜口 直太
インデックスコミュニケーションズ (2006/07)

本のひらめき

日本のフォレスト・ガンプと呼ばれる著者が、これからの若い人向けに熱く語
った仕事と人生のヒントである。

著者は、学生時代「浜口は、性格はいいけど、本当にバカだよな」と言われて
いたという。小学校のころも掛け算がなかなか覚えられず、いつも落ちこぼれ
状態だったらしい。理解力と記憶力が著しく劣っていた・・・からだという。

こうして超低空飛行をつづけた浜口少年に転機が訪れたのは高校3年のとき。
担任の英語の先生が、短期のホームステイを薦めてくれたことだ。
そして、その後はいくつかの奇跡が起きることに。
もちろん、ころがりこんだ奇跡はひとつもない。著者の心の持ち方と、努力の
結果として起きたできごとだ。

著者は、コンサル会社に就職し、アメリカの大学でMBAをとり、独立し、本
を執筆し・・・とすばらしい成功の道を歩んでいる。しかし、それが恵まれた
才能や環境でなかったところから生まれているところが、奇跡でもあり、また
それを知ることになる私達に大きな勇気と希望を与えてくれる。

著者は多くのメンターに出会い、努力し、そして人に与え続けてきた。そのこ
とが、今の成功につながっているようだ。「君の能力からは絶対に無理だ」と
いわれたことも、挑戦し続けた著者の半生記である。

 何もしないで、ああでもないこうでもないと考えていないで、
 そんな時間があるならば、まずやってみよう! まず行動しよう。
 行動すれば思わぬ運がついてくる。

 本気でやれば成果の出ない仕事も、楽しくない仕事もない!

 何のために働いているのですか?
 収入のため、生きがいのため、健康のため、独立するため・・・いろいろ
 あっていいと思います。しかし、大事なことは、仕事を楽しめているか
 どうかです。

 本物の人脈で大事なことは、「他利の精神」、要するに利己主義から脱却し
 他人を徹底的に応援すること。

などなど。浜口さんの奇跡の軌跡と、多くのメンターの言葉が心に響く。


僕の思いつき

著者は、ほんとうにたくさんの方と出会っている。すでに国際的に活躍する立
場から、著名な人がズラリと並ぶ。

 サム・ウォルトン、エドワード・デミング、ジョージ・ブッシュ、ロス・
 ペロー、ジェームズ・ベイカー、ハーブ・ケレハー・・・

しかし、著者が心から誇りにしたい人は、別にいる。人生のメンターの人たち
である。高校の先生、仕事の意義を教えてくれた会社の先輩・・・などなど。
人生のメンターに出会えることはとても大事だ。

著者は、その出会うコツも教えてくれる。

  まず自分自身が魅力的になれるよう工夫・努力することから始ります。
  そして、どんどんいろいろな人と会うのです。できれば尊敬できる人や
  成功した人に会うのです。

さて、若い方は、「自分が魅力的になる」なんてまだまだできっこないと思う
はず。でも、とっても簡単でいい方法がある。

  一生懸命吸収しようとする態度をとること

だ。学ぼうという姿勢は、誰から見ても清々しいし、爽やかだ。なーんだ、そ
んなことか・・・というものだけど、実はなかなかできない。恥ずかしかった
り、ちょっと勇気がいったり。
でもやれば簡単。まずは、そこからスタートしよう。ものすごく簡単、そして
効果抜群。

僕の身近にもそういう方がいる。例えば東大のAさん、ITベンチャーの社長
をしているWさん。教育・研修関係の会社を経営するWさん・・・みんな、そ
ういう爽やかな姿勢が全ての礎になっているような気がする。



オススメ度

★★★★★+本物の出会い

読んで欲しい方

・仕事にちょっと悩んでる若い方
・仕事が楽しい方
・自分を成長させたい方

●今日のおまけ:

( 祝!宮里藍ちゃん優勝 )

 日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯、最年少で優勝を果たしました。
 いやーかっこよかったですね。日曜日のTVにくぎ付けになったお父さんも
 多かったことでしょう。
 
 最後にホールアウトしたとき、ウィニングボールをギャラリーに投げ入れる
 のかと思ったら、やおら、キャディーの男性に渡していた。
 あれれ? と思ったのですがこれにはワケが・・・ 
 ウエブのニュース記事にこうありました。

  ≪学生キャディーも笑顔≫急きょ4日間バッグを担いだ学生キャディーの
  高橋皇太さん(21=小樽商大4年)は、ウイニングボールとフラッグを
  宮里からもらい「家に大事に置いておきます」と喜んだ。

 なるほど! 専属キャディが体調不良のため交代。学生アルバイトの登場と
 なったらしい。

 藍ちゃんのインタビューも、しかし実に堂々としていて清々しいです。
 公式ウエブサイト: http://www.ai-miyazato54.com/

Posted by webook at 2006年09月11日 17:18 | TrackBack