2006年11月10日

アイデア会議 ~ 加藤昌治 + 善の快(いいのかい)?

書籍情報

アイデア会議
アイデア会議
posted with amazlet on 06.12.23
加藤 昌治
大和書房
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本のひらめき

NTTのタウンページ。インターネットの便利さにどっぷりとハマってしまっ
身には、なんであんなのがいまだに配られるんだろう・・・と不思議でたまら
なかった。とうの昔に淘汰され無くなる運命ではないのか・・・なんて思って
いたが、とんだ勘違いだった。

つ、ついに加藤昌治さんの第二弾が出た! この本、正直すごい。今年でた本のベスト5には入る秀逸作品。Moso系のあなたにピッタシの本だ。

加藤さんの「考具」をバイブルのようにしている方も多いと思うけれど、もう一冊のバイブルがこの本。

どこの企業も、クリエイティブな会議や創造的な発想をしたいと思いつつ、現実はなかなかそうもいかないものがある。もし、あなたがしかるべきポジションにいて、そんな思いをしているのならぜひこの本を手にすべきだろう。

「いきなり企画会議」をするから、なかなかいい企画が生まれないのだという。
面白いアイデアがちりばめられていないからだ。だから、まずはアイデア会議をすべきというのが、本書の心だ。そして光るアイデアを引き出すには「膨大な選択肢」が必須だという。5個、10個では覚束ない、100とか200とかである。なぜなら、選択肢の数∝アイデアの質 だからだ。

そしてもうひとつ重要な点は、凡人のアイデアは一人では平凡だが、チームになって、ある工夫をするとすごいアイデアが生み出せる・・ということだ。

云いだしっぺ、云い換えっぺ、アイデアのヒント、アイデアスケッチ、発言と発言者の切り離し、手ぶら禁止、発散と収束・・・など数々のノウハウは、ささすが百戦錬磨のマーケターが生み出した業!。どれも唸らせてくれる。そして、それを使ってみたいと思わせてくれる。

太いペン、紙、ホワイトボート、広い机など・・・なるほどそういうふうにやるのか・・と来週の会社が楽しみになる。

考具とアイデア会議。加藤さんが生み出した二冊の本は、ほんとうに素晴らしい。


僕の思いつき

加藤さんのMosoが最後に述べられている。それは・・・

 日本をアイデア大国にしたい!

素晴らしいMosoじゃぁありませぬか。こんな素敵なMosoなら、私たちもぜひ一緒にそれを実現する一翼を担いたいものだ。

アイデアには3種類しかないという。

 1)自分で出せたアイデア(どうだい!)
 2)自分には出せなかったけど、すごくよく分るアイデア(あ、やられた)
 3)自分にはまったく想像もつかなかったアイデア(恐れ入りました)

の3つだ。そして、個人一人では限界があるが、この本にあるちょっとしたやり方で、大きなパワーが生まれる。それが、アイデア会議!

 アイデアを生み出す能力がないのではなく、やり方を知らないだけなんだ。

そんなメッセージに元気をもらえる。

会社の将来ビジョンを、従来と違うやり方で考えたい・・・なんて企業があったら(ふふふ・・・身近にあるあるよね)、ぜひトライしてみたい。 


オススメ度

★★★★★+膨大な選択肢から

読んで欲しい方

・会議をにしたい方

書籍情報

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・アイデアをものにしたい方
・創造的発想を楽しみたい方

Posted by webook at 2006年11月10日 10:20 | TrackBack