2006年12月18日

坐禅―「いま・ここ・自分」を生きる ~ 対本宗訓 + 予測エイジ!+英治出版

心を整える

書籍情報

坐禅―「いま・ここ・自分」を生きる
対本 宗訓
春秋社
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本のひらめき

坐禅というと、じっと座って修行する。心が乱れているとお坊さんが棒みたいなのでバシっと渇を入れる・・・そんな形ばかりの理解しかなく、僕には遠い存在だった。

先日紹介した「禅僧が医師を目指す理由」あたりから、なにやら禅の世界が近づいてきたように思う。

著者の対本さんは、「足や背中の痛みに苛まれ、呼吸も苦しく、心も千々に乱れながらの坐禅とはいったい何なのか、と煩悶を繰り返してたあげくのはてに」ようやく「坐禅とは呼吸だ」と悟られたとか。

呼吸を整え、体を整え・・・・心を整える。私たち一般人にもできる坐禅の心をやさしく説いたこの本は、禅と普段をつなぐ掛け橋のような書ではないだろうか。

坐禅は、字のごとく座って行うものだが、かならずしも足を組んだ例のスタイルでする必要はなく、イスに座ったり、歩きながらの坐禅もあるという。苦行することが目的ではなく、穏やかなる心を得るための方法の一つが、坐禅の世界だからだ。

本書は、宗教の世界と科学の世界、東洋と西洋、悟りの世界と普段の世界、そういったものを結び、そして融合させる不思議な内容がある。キリスト教と仏教があるところで繋がっていたり、脳の科学と禅の道がつながっていたり、ストンと心に収まる感じがなんとも快感。

お坊さん臭くないところがとっても好感。


僕の思いつき

だんだん、対本さんとお会いせねばの気運が高まってきた。
会うべき方には必ず会える。一瞬遅からず、一瞬早からず・・・と、森信三さんもおっしゃった。あわてず焦らず、その時を待つこととしよう。それまで、心や呼吸を整える修行をしておかなくちゃ。


オススメ度

★★★★★+整える

読んで欲しい方

・坐禅に興味のある方
・心を平穏に保ちたい方
・自分と対話したい方

Posted by webook at 2006年12月18日 11:22 | TrackBack