2007年01月30日

書く、話す、見せるテクニック ~ L.A.シスコ + 即断即決

   頭にも心にも訴える。


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●今日の一冊:【書く、話す、見せるテクニック】

   あなたのビジネス文書とプレゼンの質がアップする。

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   |L.A.シスコ 著 堂田 和美 訳
   |ファーストプレ|2007年02月
   |ISBN:4903241416|1,600円|
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<本のひらめき>

「世の中に成功の秘訣なるものがあるとすれば、それはうまく他人の心の中に
 入り、他人の立場からモノゴトを扱うことが出来る能力である」
  
これは、ヘンリー・フォードの言葉らしい。いかにも成功者らしい含蓄のある
言葉だ。著者は、アメリカで文書と口頭のコミュニケーション講座を受け持つ
大学院の教授。本書は、そのエッセンスというわけである。

題して、戦略的コミュニケーション。それは、ある特定の組織目標を達成する
ための文書や口頭でのコミュニケーション行動を、計画し実行するプロセス
であると定義している。

人は誰も説得されたいなんて思っていない。いくらロジカルでも、そこに感情
というフィルターがあると白も黒に変わる。そこで、著者は、

コミュニケーションの構造として次のように整理する。

 聞く手は、説得力の根拠を「パトス(感情)」におくこと
 話し手は、聞き手の複合的な「エトス(信頼性)」を理解すること
 そして、伝えたいメッセージには「ロゴス(論理)」が必要不可欠である。
 また、コミュニケーションの状況が、ことの成否を分ける。
 コミュニケーションの目的をまず事前に定義し
 そのための戦略をたてる。

といったものだ。
ちょっと講義っぽいが、具体的なやりかたやプロセスの考え方が参考になる。

「およそ人を扱う場合には、相手を論理の動物を思ってはならない。相手は感情
 の動物である。」(デール・カーネギー)

というわけで、戦略は、こういう点にも気を配る必要がある・

最後に、パワーポイントの使い倒れ、使い負けに要注意・・というメッセージ
があり、ちょいと考えさせられるものがあった。


<僕の思いつき>

パワーポイントは、僕もよく使うけれど、それをまずありき、前提にして考え
てしまうといけないのかもしれない。

今度は、ちょっと違うスタイルに挑戦してみよう。
寺子屋風がいいかな。

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<オススメ度>

   ★★★★+書く話す見せる

<読んで欲しい方>

   ・コミュニケーションをうまくとりたい方
   ・プレゼンをよくしたい方
   ・いい文書を作りたい方

Posted by webook at 2007年01月30日 11:36