2007年07月10日

本気の子育て ~ 須田達史 + クレーム


   日本の子どもの未来のために・・・

書籍情報

人間の芯をつくる本気の子育て
須田 達史 アマヌマ ユウイチ
現代書林 (2007/07/03)
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本のひらめき

ビジネス、政治、教育、スポーツ・・・さまざまな分野で「大人」が活躍して
いる。それぞれのフィールドで、成功したり成長したり年を経たりすると、多
くの人は最終的に、「人の教育や人材育成」の世界を目指すようになる。

後輩を育てたり、地域の子どもの育成を支援したり、途上国の子どもを支援し
たり・・・・道はさまざまだが、教育という貢献の世界は、なかなか魅力的な
のだ。

空手やキックボクシングなどの格闘技を極めた著者は、子どもたちの心の成長
を支援する活動を進めている。本書は、そんな著者の教育に対する考え方をガ
ツンとハードに語った本である。

 いつの時代も、子どもは大人の鏡です。

 日本人が豊かになって失ったもの。その一つが「本気」です。

 話す、とは、諭すことや、一方的に何かを言うこととは違う。
 本気で話すとは、子どもに話す機会を与え、それを真剣に聞くことだ。

など、大人の生き方論にもつながる考え方が示されている。

未来を作るのは子どもたち、それを応援するのは私たち大人たちの「真剣な」
生き様・・・なのだ。

子育て本といいながら、気づくことの多い本である。


僕の思いつき

本気で話す・・というのは、その前提として「本気で聞く」という大切なプロ
セスがある。

聞くというのは、聞き届ける・・・ということ。

ついつい、聞いたことへの感情が先立ち、いらついたり怒ったり、どなったり
してしまう。そこを押さえて大人しく聞けるのが「おとな」。

大人とは、おとなしい・・・態度からきているという。

自分の感情を抑え、冷静に受けとめる力こそ、大人の力量なのかもしれない。



オススメ度

★★★★☆+大人の本気

読んで欲しい方

・お父さん
・お母さん
・先生

Posted by webook at 2007年07月10日 18:52 | TrackBack