2009年10月19日

つるの式伝える技術新常識 ~ 鶴野充 + あり方の教科書?

非常識は面白い!

書籍情報

つるの式「伝える技術」新常識
鶴野 充茂
小学館
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本のひらめき

逆説的発想。つまり、普通はこうだと皆が思っていることの逆張り発想をする
ことだ。僕はそういうのが好きである。

鶴野さんの新著は、そんな逆説的展開の中で、コミュニケーションのコツを学
べる楽しさがいっぱいある。つるの式、新常識は楽しい。

たとえばこんな感じ:

 通説:名刺は初対面の人に渡すもの。一度渡したことがある相手に再度渡す
    と失礼にあたる。(僕も、ずっとそう思っていた)

 新常識:相手に名刺を渡すのは、会話のきっかけにするため。改めて名刺を
    渡して、記憶を新たにしてもらったっていいじゃないですか。
    大切なのは、過去に名刺を渡したかどうかではなくて、今、その場で
    名刺を見てもらいながら、会話をすることです。

確かに、「えーっと顔は覚えてるけど誰だっけ?」という相手(自分)のスト
レスを軽減できるし、確実に自分の名前を確認してもらえる。へんな常識にと
らわれる必要はないのである。

また、こんなのもある。

 通説:興味を持ってもらうには、自分の持ち駒を多く話して、会話の糸口を
    多数示したい。

 新常識:インパクト重視で、特徴的な部分を一つだけ話す。(抽出的表現)
    とってもユニークな例があるので印用しとこう、

    「どんなお仕事をされてるんですか?」
    「おじさん向けに保母さんをやってます」
    「え、何ですか、それ!」
    「わがままなおじさんたちが機嫌よく働けるように、あらゆることを
     する保母さんみたいな仕事です」
  ・・「つまりフツーの事務です。」

お仕事は?の問いかけに「オフィスの事務です」だけでは、なかなか後が続か
ない。しかし、これなら、えっ、という驚きと、お洒落なウィットがある。
実際、鶴野さんは、このあと「おじさんたちを機嫌よく働かせるコツ」をたっ
ぷり聞かせてもらったという。

面接、自己紹介、上司部下の会話、プレゼン・・・様々なコミュニケーション
の場面にある思い込みを雲を晴らし、なるほどーという新常識がいっぱい。

 倫理的に口説くか、思いで動かすか、
 余計なひと言でメールに個性、
 問題点と解決策はセットで提示、

などなど、試したくなるヒントがいっぱい。ビジネスパーソンにお勧め!


僕の思いつき

僕が、速、実行に移したいと思った素敵な内容をメモっておこう。

*メールの署名

メールの署名は、僕もかなりこだわりがある。できるだけ相手のことを考えて
つけるように心がけたい。たとえば、親しくなるとついつい署名をつけずに送
信することがある。

すると何がおきるかというと、急に電話したくなったときに、電話番号を調べ
るためにかなり苦労する。(名刺を探しまくる、過去メールを漁る・・・)
電話、メール、住所、名前フルネームは、あったほうがいいねー。
つまり、電子署名=名刺 と思っているといい。

*講演での言い訳

講演やレクチャーをする人の多くは、同じ話をなんどもすることになる。
そのたび、心のなかで、ついいいわけ(別のところでもお話したのですが、と
か、一部の方はすでにご存じかもしれませんが)を言いたくなる。同感。

しかし、それは我慢したほうがいいらしい。なぜなら、目の前の人に「新しい
話ではない」なんて伝える必要はないし、むしろ、「今、ここにいるあなたの
ために一生懸命準備して、お話しています」とう姿勢で臨む方がいいという。
これは、とっても新鮮! さっそく次会に活用させていただこう。

鶴野さんの講演を聞いてみたいねー。



オススメ度

★★★★★+逆説新常識

読んで欲しい方

・逆張り思考で考えたい方
・何かを伝える立場の方
・会話の楽しさを感じたい方

Posted by webook at 2009年10月19日 13:55 | TrackBack
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