2010年12月01日

なぜ「そうじ」をすると人生が変わるのか? ~ 志賀内泰弘 + なぞかけ 

読後はきっと、誰かのために、そうじをしたくなります。

書籍情報

なぜ「そうじ」をすると人生が変わるのか?
志賀内 泰弘
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 477


この本のツボは?

きょうは心が爽やかになるおそうじの本を紹介。
イエローハットの創業者鍵山秀三郎さん、カレーハウスCoCo壱番屋創業者
の宗次徳二さん、ビジネス書をたくさんお書きの小山一慶さんなど、そうじの
中に仕事の思想をみつけていらっしゃる人は多い。

本書は、「そうじ」がもつ不思議な力を物語形式で感じさせてくれる本である。
ガスの配管工事などを行う会社の営業兼工事マネジャーをする山村圭介、彼が
そうじを通じて成長していく姿を描く物語。

軽快なテンポと意外な顛末に、引き込み力の高い小説になっている。
小説を読む愉しさと、そうじというごく単純なことが持つ深い意味への気づき
で、読後は、とっても爽やかな気分になれる。

・第一話は、序章。主人公の山村圭介とメンターの老紳士の出会いの場面。
 ある朝、公園でゴミ拾いをする老紳士に出会う。やがてその老人と話をする
 ようになった山村圭介は、老人から様々な気づきを与えられる。

  拾った人だけがわかるんじゃよ。

  拾うと何かが自分の中で起こる。何かが変わる。
  その何かは拾った人だけがわかる。

 など、禅問答のような会話だったが、圭介は、何かを感じ取っていく。

・第二話は、老紳士の回想物語だ。
 この老紳士は、実はホテルグループの創業者で香取謙吾といった。ビジネス
 界では有名な人だった。彼の若い頃の物語(回想)は、とても面白い。
 どんでん返しの展開は、恐れ入りました!である。
 セス・ゴーディンの話に登場するような展開が素晴らしい。

・第三話は、地域も巻き込んだドブ川クリーンアップ作戦の話。圭介もまわり
 の人たちも、そうじで、何か大切なものをつかんでいく。

 物語のあとの解説(気づきのキーワード解説)も心に響く。

僕の琴線に響いたのは・・・

 一事が万事。あなたが行っている一つの行動を見るだけで、あなたの
 すべての行動がわかるのです。

 1憶から1を引けば9999万9999になる。一歩一歩積み重ねていけば
 やがて頂上につく。

人は、意識するしないにかかわらず、損得で行動することが多い。
ゴミ拾いも、やがて得がめぐってくると思って、利己的に始めてもいい。それ
が人間だもの。行動するのが大事。
得するのを期待して始めても、やがてそれが無心(バカになって)でできるよ
うになると、得がめぐってくる。この微妙な変換点が面白い。

本書のそうじは、自分の家やデスクの掃除ではなく、公共やみんなの場所のそ
うじである。ベクトルが外向き(利他)ってところに注目したい。

たかが掃除、されどそうじ。なにか奥深いものを見たような気分になれる。

おすすめ度は?

   ★★★★★+一つ拾えば

知りたい?

   ・欲、願い、夢・・・何が違うんだろうね
   ・損か得か、好きか嫌いか、そのどちらでもない・・か。
   ・信用もお金で買える。しかしその信用は・・・・ると一緒に消える。


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■■今日のおまけ:( なぞかけ )

 毎週、土曜日は楽しみな番組があって、録画しています。
「笑点」のお時間です。司会の桂歌丸です・・・大喜利コーナーが楽しいね。

 なぞかけは、瞬間の芸ですが、これぞ!という作品にあうと感動します。
 今朝、読売新聞の編集手帳のコーナーに、なぞかけの話題がありました。

  「新聞」とかけて「お坊さん」と解く。
   そのこころは
  「今朝(袈裟)きて、今日(経)読む」

 うひゃー、これすごい。故・二代目春風亭梅橋さんの作らしい。
  → http://amba.to/Nazokake12022010


 こういうの僕も作ってみたいな・・・と時々思う。
 
 ネットで、探すとねずっちの本がみつかった。(ねずっちも“編集手帳”で
 引用されている)ちょっと、頭使ってみよう・・・笑
  → http://amzn.to/Nezucchi   (今度Webookで紹介予定です)

 お笑いのヒント:http://owa-writer.com/2010/04/post_1.html
 に習い、初心者バージョンで私も作ってみました。

 老人 とかけて、職人技と解く
 そのこころは
 みがいてイレバ 大丈夫!

 改札 とかけて バッターと解く
 そのこころは
 早くホームにたどり着きたい。
 
 田舎 とかけて お役所の仕事 と解く
 そのこころは
 規制(帰省)すると泣く人がいる。

 お後がよろしくないようで・・・・汗

Posted by webook at 2010年12月01日 12:34 | TrackBack
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