1997年04月28日

【大学で何を学ぶか】...浅羽通明97.4.28...☆☆☆☆☆+☆

【大学で何を学ぶか】
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浅羽通明
1959年 神奈川県生まれ
81年 早稲田法学部卒
みえない大学本舗主催.
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幻冬社 1200円
96.4.15 1刷
96.5.2 3刷
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"大学で何を学ぶか" と言うタイトルの本はすでに
いくつか刊行されていて、毎年春になると結構売れる
らしく、ロングセラーになっているそうです.
そういった本を 手にして、さあ 大学で
何を学ぼうかと希望に燃えている真面目な学生に
"解毒剤"としての役割を担わせて書いたのはこの本だ
そうです.

君はなぜそんなに勉強したがるのか?
大学で勉強したことは一日も早くわすれなさい...と言う
企業ななぜそれでも大卒を採用したがるのか?
など、いくつかの根源的(?)な疑問詞で問いかけてくる
ちょっとした 哲学の本です.

現状の大学の先生は ほとんどが 、研究(といってもとても
狭い範囲の特殊分野でしかない) が本分であり 教育と言う
事に関しては、意欲も義務意識もないタコ壷センセ である.
また、制度的にも 予科とかあった昔は、少なくとも
学問をするための技術(英語とか 話をまとめるとか) 修得の
プロ(といっても学者よりは下に見られていた) が技法を
教えてくれた....それが新制大学になってからは、それすら
なくなり、英文科をでたやつが 英語もろくにはなせない
なんてことが結構ある...
など、大学の先生の問題、先生をそのように タコ壷状態に
させてる制度の問題などとりあげ、一方 その対局として
実験的に大変注目されている慶応SFC (湘南藤沢キャンパス)の
状況等も紹介している.
ちなみに、SFC の試みでは、全教員が週一度互いの研究
を発表しあう報告会(アゴラ)制度、模擬講義を批判しあう制度
、学生からの授業評価、新しい語学授業の導入など
日本では斬新な制度と、学生follow の仕組を整えている
そうです. (これって米国のマネなんだそうですが..)
例えば、語学は英/独/仏/中/マレ-シア/朝鮮の6ヶ国語
から選択できるが、結局 英語が一番おおくなり、朝鮮語は
ほとんどゼロになってしまう、そこで、半年間は語学授業を
行わず、ガイダンス期間を設け 1週間はコリアンweekとして
学食はキムチ料理、音楽は朝鮮音楽、朝鮮映画の上映と
キャンパスをコリアン一色にする.その上で自分はどれに
興味がるのかを見てどの語学にするか決める
.....なかなかいいですねえ.

又、大学というものと 世間との繋がりを 非常にほりさげた
考察があり、これから大学生をやる若い人だけでなく
すでに xx年も前に学生を終了した私たちにも 参考に
なるものがあります.

私たちがでてきた大学ななんであったのか、これから自分の
子供がはいろうとしている大学は どうあってほしいのか、
など を考えるにあたり とても参考になります.

私は、大学一年の時、当時公害問題で有名だった宇井xxの本
を読んで大ショックを受けた事を覚えていますが、
人生のとても楽しいマイルスト-ンを通過する学生に
この本もとても良い道標になるような感じがしました.

xx 年前の学生時代を "review"してみたいあなたに
自分の息子や娘を "大学" へやろうとしているあなたに
自分がいる 会社という世間 を 別の目で見てみいあなたに
もう一度大学で学びたいなんてヤボな事を考えているあなたに
大学で教えてみないかとお誘いをうけているあなたに
おすすめです.
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おすすめ度
☆☆☆☆☆ + ☆

真之助

Posted by webook at 1997年04月28日 15:48