2002年08月27日

【すべては一杯のコーヒーから】..松田公太 ★★★★★+夢と情熱

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★ Webook of the Day のテーマ = 本の中の不思議なパワーを探しだすこと★
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★ 【Webook #2002-097】 2002/08/27(火) ★
★ “コオロギの声涼し”の火曜日 ★
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ξ
▲▼▲ コーヒー好きの方。
Web ◎◎ k  熱い情熱入りのショート・ラテは如何?
| △ | この本を読んでから飲むと、美味しさに
\e/ パッションのアロマが広がります。
^□~ 是非!一杯(&1冊)
/L      真之助
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Web. . 。 o O 〇 K !
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= もくじ =

  ◎ 本日の一冊:【 すべては一杯のコーヒーから 】
  ◎ カラコラム:【 BBR-大久保寛司さん 】
  ◎ 出版企画A:【 引用 】

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【 すべては一杯のコーヒーから 】

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■ジャンル:伝記、起業
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■著者:松田公太(まつだ・こうた)
  1968年宮城県生まれ。三和銀行勤務を経て、タリーズコーヒージャパン株
式会社を設立し、代表取締役に就任。飲食業界最速で株式上場を果たす。
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■出版社:
 新潮社/ISBN4-10-454601-1/1300円/234P
2002/5/15 第一刷   
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■ <ワン・チョット>

 「どんなことをするにも情熱の有無で結果は大きくかわってくる。」

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■ <忙しい方はここだけ>

スターバックスの名前を知っている人は多いと思う。ボーイングやマイクロソ
フト、それに最近ではマリナーズのイチローで有名なシアトルが発祥のスペシ
ャリティコーヒーショップである。(あはぁ、そんなこと知ってる!?)

本書は、もうひとつのスペシャリティコーヒー、タリーズジャパンの物語だ。
タリーズも同じくシアトル発のコーヒー専門店である。
人に聞くと「あ、タリーズ? スタバに似てるお店でしょっ」みたいに言う人
もいる。確かに、味わいや雰囲気や空間のスペシャリティに付加価値を求める
専門店路線が似ている。しかし、タリーズのスタートアップはスタバと違い大
資本がついていない状態でのスタートであったという。
つまり、創業者である松田という一人の男の志ひとつだけだったのだ。
一号店は、ブランディング戦略から銀座に出店するのだが、その店は7000
万円もの借金を一人背負ってのスタートだったという。

カネなし、コネなし、土地なしのサラリーマンが、企業での経験を肥やしにし
ながら、自分の夢を一歩づつ実現していく様子は痛快でわくわくしてしまう。
ベンチャー企業の創業記には、当初は寝袋をもちこんで泊り込んだというよう
なエピソードが登場する。共通するのは、それも又楽し!というマインドであ
る。松田さんも同じ。曰く、No Pain,No Gain ではなくNo Fan, No Gain!

すでに上場を果たしたタリーズだが、著者は会社の成長の中で明確になったこ
とは「会社は人こそ全てだ」と言っている。
社員ではなく、フェローと呼ぶのはちゃんと意味がある。そして、松田さんの
肩書きも「代表取締役兼チーフバリスタ」とある。あくまで現場に根ざした人
中心の経営を行く気持ちがあらわれている。

はずかしながら僕は、TULLYSをタリーズと読むことを知ったのはつい最
近のこと。天王洲アイルにあるお店で教えてもらった。実はコーヒーはあまり
飲まないから(紅茶派)、感心がなかったのだが、この本を読むなら、コーヒ
ーも飲んでみなくっちゃと立ち寄ったのだ。
これなんて読むの?って聞いたヘンなお客さんは僕(笑)。

一杯のコーヒーに隠された男の夢は、スペシャリティコーヒーに特別の味(付
加価値)を付け加えているような気がする。

おすすめの一杯(あいや1冊)!

おすすめ度は、★★★★★+自分ブランド
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■ <お暇な方は、もう少し>

三和銀行(現UFJ銀行)のサラリーマンだった著者の運命を変えたのは、友
人の結婚式のために出かけていたボストンでのこと。95年12月のことだ。
「たかがコーヒー」に行列をなすスペシャリティコーヒーを目にした松田さん
、人生の歯車はそのときから大きく回転することになる。

その後、スペシャリティコーヒーを日本にも!と思い立った松田さんは、スペ
シャリティ・コーヒー発祥の地、シアトルへ飛ぶ。50店以上でコーヒーを飲
んだと言うから意気込みが違う。そしでタリーズと出会うのだが、その後タリ
ーズ本社へ熱い思いをメールで送り続ける。自分は銀行に勤める銀行員だが、
タリーズを日本に広めたいとか、ブランディングに関するビジネス構想、日本
の喫茶店の数などのデータなど毎週のように送りつづけたという。
タリーズの創業者であるトム・オキーフとのじか談判もドラマチックだ。

こうしたタリーズジャパン創業にかかわるドラマを自叙伝的に語る本であるが
自社のPRとか、自慢的な感じはちーっともしないところがいい。
志をもって常に前に進む松田公太という人のマインドセットは、読者の心を熱
くしてくれるはず。

「情熱は不思議と“運”を引き寄せ、不可能だと思っていたことを可能にする
 力をもっている。」
そして
「運は人が運んでくる」
とも言う。

著者も多くの人と出会い、そして著者の情熱が人を動かしているなぁと思える
エピソードがたくさんある。人間力の要素の一つは、熱い思いということだ。

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| | http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=02024685
| ↓
|  タリーズジャパンのサイト:
|   http://www.tullys.co.jp/
|  スターバックスのサイト:
| http://www.starbucks.co.jp/ja/home.htm
|  両社のサイトを見ると、タリーズのほうで働いてみたくなる!?
| 
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下記は、本書の中にも登場するのだが・・・
タリーズのミッションステートメント(企業理念)がイカしている。

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   一杯のコーヒーを通じて、
   「お客様」、「フェロー」、「社会」、そして「株主」に
   新しい価値を創造し、共に成長する。
   その一杯に心を込める。

   ●お客様の期待を超越する。
   ●最高の仕事が経験できて、一人一人の可能性が広がる職場を作る。
   ●子供達や青少年の成長を促すために、地域社会に貢献する。
   ●株主との信頼関係を築きあげる。
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さらに、ホームページに書いてあるのだが、運営ポリシーも奮っている。

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  5つの最高

   1. 最高の豆!
   2. 最高の焙煎!
   3. 最高のバリスタ!
   4. 最高のサービス!
   5. 最高の・・・!

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5つめの最高は、「!」だけ。フェロー(従業員)ひとりひとりが、 毎日、
目標を立て最高の何かをご提供するためなんだそうだ。いいねぇ。

ふぃー。今日も熱くなろう。もう一杯いっとく?

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■ <読んで欲しい方>
  熱い情熱と深い志をお持ちの方
  コーヒーが好きな方
  TULLYSをなんと読むか知らなかった方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

   ★★★★★+夢と情熱

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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

●楽天Webook ( http://tinyurl.com/166t )
●BK1   ( http://tinyurl.com/166w )
●Book Chase ( http://www.php.co.jp/book/ )
●富士山・コム ( http://www.fujisan.com/webook/book/index.html )

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■□ << 今週のwebook list >>     ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■
2002.08.30[金]:【-】..お休み (BSC原稿シコシコ)
2002.08.29[木]:【-】..お休み (BSC原稿シコシコ)
2002.08.28[水]:【-】..お休み (BSC原稿シコシコ)
2002.08.27[火]:【すべては一杯のコーヒーから】..松田公太
新潮社/ISBN4-10-454601-1/1300円/234P
★★★★★+夢と情熱
2002.08.26[月]:【-】..お休み (B-友の寄り合い)
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■□ < Web●○k from the Publisher > P#2002-06 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ < Web●○k from the Authers > A#2002-20 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ < Web●○k from the Readers> R#2002-03 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ <しんのすけのカラコラム>C#2002-097【BBR-大久保寛司さん】… □■

先週、BBR(ビジネス・ブックラジオ)の収録があった。二本収録で
 初めは盛池さんと僕のビジネス書放談(?)
 次は、ゲストをお迎えしてのコーナーで、今回は、「21世紀残る経営、消
 える経営」の大久保寛司さん。
  http://www.hoops.ne.jp/~webook/2002.06/2002.06.18.htm
 大久保さんとは、以前、社内セミナーでお会いしたので2度目。この日も
 大久保さんのお話に引き込まれて番組を忘れるところ・・・。
 実は、この日は僕のデビュー収録でもあった。今までは盛池さんがパーソナ
 リティーで僕は控えで陪席させていただいてたのだが、今回は僕が聞き手。
 冷や汗タラタラ・・・だったけど、大久保さんのお話にそれもどこかへ吹っ
 飛んだ。この方、日本を変える人だと心底思った。きっとまた会える。
 その時のメッセージ:どんな良いことが目の前にあっても「感じることが
 できるかどうか」、それ次第です。・・・・なーるほど、感じる力、か。

    しんのすけ@全ては受け取る人が決める
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■□ <しんのすけの出版企画A>P#2002-008【引用】 ・ ・ ・ ‥… □■

 ビジネス書は、いくつかの本や文献などを引用することが多い。
 今、原稿を書いているバランス・スコアカードも実は人様の本や言葉を
 引用する箇所がいくつかある。
 そもそものオリジナルコンセプト自体がキャプランとノートンだから
 それも仕方がない。戦略失敗の構図は、舟崎さんの本「戦略ナビゲー
 ター」をヒントに使いたいと思っている。舟崎さんには、ご了解を
 いただいているので安心して使おう。
 こういうつながりができるのもまた楽しい。
 そういえば、スウェーデンのオルブさんからも事例紹介の承諾レター
 がきたなぁ・・・。(これはこちらがOKするほうだけど)

                 まつやま・しんのすけ@BSC
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 ■ バランス・スコアカード メルマガNo6 : Pubzine 18104 □
 □ バランス・スコアカード MLスタート : BSC_Users@eGroup ■
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  ★ 発行は 『まぐまぐ』(969) と  Pubzine (14941) です。
  ★ 土日祝は、家庭内平和維持活動(FPK)のためお休みです。
  ★ 記事の転載/引用をされる場合は真之助までご一報ください。
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ξ      /
▲▼▲    /   藤原さんの「処世術」は「処生術」の間違い
Web ◎◎ k,Mobook    でした。お詫びして訂正します。
| △ | / すみませーーん。
\b/ /
 | |~~~~   また来週!
L/\\
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Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ・ ・ ・ ‥…★
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Posted by webook at 2002年08月27日 00:17