2003年10月30日

■自分づくりの文章術(清水良典)

jibundukuri.jpg書くことは楽しい!   

自分づくりの文章術
 
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   |著者:清水良典
   |筑摩書房|2003年 08月
   |ISBN:4480061282|700円|219P
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 文章を書くのはどうもしんどい・・・。僕は子供のころからずっとそう思っ
 てきた。大人になってもそれは同じ・・・。

 書くことは楽しいなんて・・・思えるようになったのはつい最近のことだ。
 誤字脱字ばかり、主語述語のねじれ・・・くどい表現・・まだまだいろいろ
 改善点はあるけれど、最近の最も大きな変化は、「楽しい!」っていうこと
 を「実感」していることだ。
 出せば楽しい!(おっと、勘違いしないでね:笑)

 清水さんもこう言っている。「いろんな約束ごとがうるさいし、自分の内面
 や教養までがもろに評価されかねないのは相当の重圧だ。…それでも、迷っ
 たり悩んだりしながら、結果的に書けたときの歓びは格別である。」

 なぜか?

 「それは、文章を書くことがとりもなおさず「自分」をつくることだから」
 だという。窮屈観を感じないで楽しみながら書くためのコツを伝授する。

 いくつかユニークな分析がある。例えば・・
 文章を書くという行為は、圧倒的に外部から強いられて書くことが多い。
 学校の感想文しかり。会社のレポートしかり。これらを「奴隷の作文」と著
 者は言う。
 また、現代は活字離れだ・・というが、実は「活字まみれ」だともいう。
 そういえば、漫画だって、活字がなければ通じない、TVは画面にテロップ
 が出ることが多い・・などなど。たしかに「まみれ」といってもいいかもし
 れない。携帯メールもそうだね。

 書いて出す(発信・発表する)ことは、自分を見つめる作業になる。そして
 書くことが楽しい・・そんなふうになったらいいね。
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   ★★★★+奴隷の作文から脱出

 
   ・書くのって面倒くさいっていう方
   ・書きまくっている方
   ・清水良典ファンの方

Posted by webook at 2003年10月30日 18:52