2004年01月13日

■決算書はここだけ読もう

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数字は、その意味を知られたいと望んでいる・・。

決算書はここだけ読もう】 会社の財布の覗き方

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   |著者:矢島雅己
   |出版社:弘文堂|2004年 01月
   |ISBN:4335450230|1,300円 |159P
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 貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書。これらが決算書の3つ
 の要素だ。これらの基本から財務・経営分析までを図解で、「とてもわかり
 やすく」解説した本である。
 見開きで解説してあり、分りやすく、どこを押さえればいいのか、なぜそう
 なのかが非常に明快に解説されている。

 経営分析を行う上で、決算書は必須であるが、決算書でわかること、わから
 ないことを明確にしておくことは大事だ。本書はこんな整理をする。

  決算書でわかること:
  ○ 儲かっているのか?        → 収益性
  ○ 効率よく経営されているのか?   → 生産性
  ○ 安全か、借金の返済力はあるのか? → 安全性
  ○ 資金繰りはうまくいっているのか? → 資金繰り
  ○ 成長しているのか?        → 成長性
  ○ どの時点で利益が出ているのか?  → 損益分岐点

  決算書では分らないこと
  × 会社の経営戦略は優秀か?
  × 会社の従業員は優秀か?
  × 売れそうな商品や技術を持っているか?

 決算書でわからないことは、バランススコアカードの世界だね。

 本書は、ビジネスマンにとって基本中の基本、決算書について解説した非
 常におすすめな本である。経理マンが密かにデスクにしまっておいてもよ
 さそうな本である。

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   ★★★★★+分りやすい!

 
   ・経理担当で俺なにやってるのかな?っていう方
   ・取引先を分析したいビジネスマンの方
   ・会社の財務状況をきちんと把握したい経営者の方

Posted by webook at 2004年01月13日 07:17