2004年02月10日

■子どもの意欲を引き出す(チーム・ドルフィン)

NLP.jpg
どうなったらいいと思う? 

子どもの意欲を引き出す
        NLP(神経言語プログラミング)活用事例集Vol.1        
   =========================================
   |著者:チーム・ドルフィン
   |公人の友社|2004年 01月
   |ISBN:4875554370|1,500円 |178P
    =========================================

 落ち込んでいる人に「元気出せよ!」といっても、素直には聞いてもらえ
 ない。遊びに夢中になっているこどもに「いつまであそんでんのよー、っ
 たくぅ」と怒ってもすぐには勉強をはじめない。
 
 落ち込んでいる子供、元気がない生徒、意欲をなくした大人・・そんな人
 たちを元気にし、意欲的にするコミュニケーション方法として、NLPと
 いう手法がある。Neuro Linguistic Proguraming の略で、神経言語プロ
 グラミングと訳されている。

 この日本語訳はIT言語みたいでちょっとイマイチかもしれないが、本書
 の中身は「きづき」のあるとてもいい内容だ。
 流行りのコーチングにも通じる。

 簡単に言うと、「意欲を引き出すためのコミュニケーション手法」だ。

 小どもの親も学校の先生も「あれをしなさい」「それはダメ」とか命令口
 調で指示することは時には必要なのだが、一番有効なことはこんな言葉だ。

  「あなたはどうしたいの?」
  
 という問いかけである。ある絶妙のタイミングでこれを使うと、子供(人
 )は、自らの答えにはっと気付いて前向きになる。

 本書には、そんな事例がたくさん紹介されている。

 この問いかけのときにアウトカム(目的)を明確にしていく方法がある。
 8フレームのアウトカムというものだ。ちょっと気に入る。これは、やり
 たいこと、なりたいことを8つのフレームで肯定的に書くことだ。

    1.あなたはどうしたい(なりたい)の? =アウトカムは?
    2.それはどういう状態になればいいの? =エビデンスは?
    3.そうするとどんな影響があるの?   =効果は?
    4.今、あなたが持っているものはなに? =リソースは?
    5.何がさらに必要か?         =必要なものは?
    6.止めているものは何?        =障害は?
    7.アウトカムを手に入れることの意味は?=意義や価値は?
    8.具体的な行動ステップは?      =行動計画は?

 意欲のわくコミュニケーションは、大人も子供も同じだねぇ。

 ====================================================================
 

   ★★★★+アウトカム

 
   ・何かを引き出す対話をしたい方
   ・こどもをお持ちの親御さんの方
   ・学校の先生

Posted by webook at 2004年02月10日 13:30