2004年03月13日

■飛騨の空(立花光)

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岐阜県の方+他県の方、読んでね!

【飛騨の空】
        
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   |著者:立花光
   |文芸社|2003年 11月
   |ISBN:4835566351|1,100円 |209P
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 岐阜県の北部、飛騨高山は、匠の里として有名だ。この本は、高山を中
 心に奥飛騨を舞台にした小説である。立花氏の処女作品。

 五十嵐愛子という25歳の女性。医院に勤務しているとき、患者として
 訪れた橘雄介と親しくなる。やがて恋に落ち、結婚を意識するようにな
 った矢先、愛する恋人は交通事故で死んでしまう。そして死の間際で知
 った彼の裏切りに茫然自失する。
 高山線の特急ワイドビューひだ号に乗って高山に向かう愛子の一人旅は
 、憎悪と失望が渦まく死への旅路だった。
 高山で乗ったタクシーの運転手、吉田は、乗客のただならぬ雰囲気を察
 し、愛子に様々な話を語る。この物語をささえる重要人物だ。

 生と死を見つめて旅する愛子の心の動きを追いかけながら、旅の旅情も
 味わえる。野麦峠、高山、白川郷などが登場する。

 最後の意外な展開は、しっとりとした落ち着きをこの小説に持たせてあ
 る。

 高山旅行をする人は、旅の楽しみにちょっと異質なトッピングをカバン
 に忍ばせていってもいいね。

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   ★★★★+飛騨路

 
   ・飛騨高山に興味ある方
   ・小説をもって旅にでたい方
   ・岐阜にいる方

Posted by webook at 2004年03月13日 09:09