2004年03月12日

■いい質問は、人を動かす。(中谷彰宏)

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 信じないと「尋問」になる。信じると「質問」になる。 

いい質問は、人を動かす。
          「質問力」を高める56の具体例
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   |著者:中谷彰宏
   |ダイヤモンド社|2004年 03月
   |ISBN:4478702950|1,400円 |187P
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 コーチングは、今年、僕のメインテーマだ。少しずつではあるけれど、そ
 の秘密の扉を開けつつある。
 コーチングでよく言われることは、質問力である。
 「どうしてそんなことするのよー」という詰問ではなく、「どこに問題が
 あったんだろう」「どうしたらよくなるだろう」という前に進む質問がい
 いらしい。

 本書は、中谷さん流のコーチングの本だ。

 「質問力とは、感受性であり、吸収力です。」
 「質問が、最大の愛情表現になる。」
 「対話の基本は、どのように答えるか、ではなくどのように聞くか」だ。
 「ベストセラーのタイトルは質問になっている。」
     あ、確かに。<なぜあの人は成功するのか>、<なぜ会社は変
     われないのか>など、そういえばそうだ。

 など、ナルホドの内容がある。

 行動は、考えた後に起きる。考えるとは自問自答することだという。自問
 するきっかけになる質問がサイコウだといえよう。
 「一日一回は部下に声をかけよう」より
 「今日、部下に声をかけましたか?」のほうが、あ、そうだ・・・という
 自問(自省)と行動につながる。

 質問は、触媒(Catalyst)である。←これは僕のコピー。

 気づきを与える対話こそ、コーチングの極意ではないか・・と勝手に思っ
 ている。

 最近、僕は組織変革のための「台本シナリオ」に凝っている。実際にいく
 つか「試した」こともあり、面白いドラマが生まれた。(将来は本にした
 いね)某銀行でもそんな取組みが密かに進行するらしい・・・うふふ、面
 白くなってきた。

 わきからそっと差し出した質問や台本シナリオで、相手が「そっかぁ」と
 思うとき、気づきという精神行動の「真実の瞬間」が生まれる。

 今日の中谷さんの本、インスパイアさせてくれましたぞい。

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   ★★★★☆+質問キャタリスト

 
   ・コーチングに興味ある方
   ・人に閃きを与えるのが大好きな方
   ・気づく楽しみを知っている方

Posted by webook at 2004年03月12日 23:23