2004年04月24日

■最後のパートナー(西田章/西田深雪)

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生きているものは老いる・・・

最後のパートナー
        盲導犬を引退した犬たち
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   |著者:西田章/西田深雪
   |幻冬舎|2004年 04月
   |ISBN:434400602X|1,300円|143P
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 盲導犬クイールのお話は感動の輪を世界中に広げている。
 盲導犬は繁殖ボランティアのところで生後45日くらいまで母親といっし
 ょに過ごすという。そしてパピィウォーカー(育ての親)のもとで約1年
 間過ごし、人との信頼関係を築く。その後は訓練をして盲導犬となる。
 目の不自由な人の役に立ちながら人間社会の中で過ごす。
 ・・・そして・・・
 盲導犬も「老いて」いく。

 盲導犬を引退した犬たちはどうなるのだろう・・・

 本書は、そうした盲導犬の残されたわずかな時間を本当の家族同様に過し
 、最後を看取ろうという引退犬ボランティアの話。
 正直いって、泣ける。

 一遍の詩がある。この本のエッセンスがある。

   生まれてはじめてみた人は
   小さなあなたを宝物のように愛しんだ
   おとうさんとおかあさん

   どんないたずらをしたの
   厳しい優しさで包んでくれた
   お父さんとお母さん

   あなたの瞳は何を見て
   あなたの耳は何を聞き
   あなたの身体を撫でたのは誰
 
   今、あなたは何も語らず眠る
   ゆっくりおやすみなさい
   私たちが最後の家族
 
 人間の場合もやがて失禁をしたり、動きが鈍くなったりする・・
 田舎で暮らす自分の親に思いをつなぐと、また別の思いが去来する。

 「看取りの親」の素敵な話で、いい涙を・・・。

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   ★★★★★+うるうる

 
   ・盲導犬に興味ある方
   ・クイールを見たという方
   ・心やさしい方

Posted by webook at 2004年04月24日 17:05