2004年10月16日

仕事が10倍楽しくなる大前流問題解決法 ~ 大前研一

問題すら用意されていません。

書籍情報

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本のひらめき

仕事をしているとさまざまな問題にぶつかる。簡単に解決できる問題ならなんともないが、組織をまたがったり、全社的な問題となると、途中で「しょうがねぇなー」という言葉で思考停止になることが多い。うちの会社、このままではつぶれるかもしれない!なんていう時はそうだ。上がちゃんと考えてくれるといいんだけど・・・という(希望的+悲観的)情況認識でお茶を濁して終わることが多い。そして最後は、突然死・・。そんな情況にある人は、この小冊子から刺激をうけるといいかも。

問題解決法(PSA=Problem Solving Approach )は、大前さんがマッキンゼー時代に作りだした独自のツールだ。「企業参謀」にもそのエッセンスが書かれている。

1)ロジカルシンキング(左脳思考)を使って本質的問題の発見をし、
2)戦略的自由度を広げたアイデアを出して(右脳思考)問題を解決する仮説
  の立案をする。
3)最後に施策の実施をする。

という3つのステップがある。
方法論とともに、3つの心得がある。その中の一つ「すべての問題は解決できるという強い信念を持とう!」というのが重要だ。とほうもない問題を目の前にすると、人は思考停止(=これは俺の役目じゃない)に陥る。そんなとき上記の心構えを思い出したい。

この小冊子は、経営管理者育成プログラム(eラーニング)のPR小冊子なのだが、中身は濃い。コンパクトな小冊子に事例も紹介されていて読みやすい。

無料で手に入るので、小冊子だけでも読むと刺激になるだろう。
欲しい人は → http://www.lt-empower.com/


僕の思いつき

学校では問題と答えが用意されている。社会では「問題すら用意されていない」。だからまず問題の発見が重要だ。本質的問題は多くの場合、1つか二つの原因にいきつくという。なぜ・・なぜ・・・と繰り返していくプロセスでうかんでくる。自分の周りでどんな問題があるのか。その原因は何か。今日は3つだけでも考えてみよう。

 なぜ、会議では参加者が「おりこうさん」になってしまうのか
 なぜ、発想が従来のやり方から抜け出せないのか
 なぜ、やるといったことが実行されないのか

いろんなことを常に考え、つねに出せる状態にしておくと、大前さんのようになれるかもしれない・・


オススメ度

★★★★☆+PSA

読んで欲しい方

・自社の問題点を説明することになった方
・うちの会社をなんとかしたいと思っている熱い方
・この一週間で「うりの会社はまったく・・」と嘆いたことのある方

Posted by webook at 2004年10月16日 14:39 | TrackBack