2004年12月29日

社長の仕事 ~ TKC全国会

発想の転換、姿勢の転換、行動の転換。

書籍情報

『社長の仕事』―税理士が書いた中小企業の経営革新バイブル 「バランス・スコアカード経営」で目指せ優良企業
TKC全国会創業経営革新支援委員会 バランススコアカード研究小委員会
TKC出版 (2004/09)
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おすすめ度の平均: 5
5 サラリーマンからみた社長の仕事

本のひらめき

本書は、TKC全国会の会員でBSC(バランススコアカード)研究小委員会に属する7人のサムライ(税理士、公認会計士)が書き起こした社長たのめの教科書である。

社長の仕事とはなんだろう。ベンチャーから中小企業、大企業とそれぞれのステージでやるべきことは異なるかもしれないが、どこにも共通する大事な仕事は、ビジョンを作り組織の方向性を示す仕事だ。

組織が大きくなるにつれ、歴史が積み重なるにつれその仕事はやりづらくなる。中小企業のいいところは、社長が舵を切らざるを得ないところだ。そういう環境で社長の仕事(目標をいつも真の目標たらしめること)をするためには、それなりのツールがいる。

本書には、経営理念の策定、企業風土の変革、データ活用、TOC手法などの経営手法の解説がある。
後半は、BSCによる経営が詳しく解説されている。どこかで聞いたことがある内容もあるなぁ・・・と思ったら、僕の本(バランススコカードの使い方がよくわかる本)が参考文献として掲載されていた。(ちょっとうれしい)

7社の戦略マップ事例も具体的でいい。
日産のゴーン改革や福岡3事業を立て直した高塚事例などもとてもうまくまとまっている。

モヤっとした念頭の挨拶をするか、スッキリ目標を述べられるか。社長の冬休みは、こうした本で社長業バージョンアップをする格好の機会である。紅白なんかを見ている場合ではない!


僕の思いつき

○○のしごとを定義してみよう。

社長の仕事=ビジョンを熱く語る+具体的目標をもてる仕組みをつくる+
      顧客の声を聞く+社員の声を聞く+お金を分ける

コンサルの仕事=顧客の声を聞く+顧客の問題を整理する+顧客の問題解決
        を手伝う+顧客の背中を押す

お母さんの仕事=夫を立てる+夫を使う+子供を守る+子供に学ぶ+
        社会に出る

部長の仕事=部のビジョンを語る+部下の声を聞く+関係部の声を聞く+
      上司の声を聞く+部下を誉める+部下を認める+部下に任せる
      +社長の視点で考える

コーチの仕事=クライアントの声を聞く+視点を変える+行動を促す+
       決意を要求する+進捗を聞く+いっしょに喜ぶ

で、あなたの仕事は?


オススメ度

★★★★★+社長の仕事

読んで欲しい方

・来年のことを考えてる社長さん
・未来の夢を感じた方
・BSCを検討中の方

Posted by webook at 2004年12月29日 18:49 | TrackBack