2005年03月29日

価値創造学 ~ 福田収一

 もっと知りたい?

書籍情報

価値創造学―知のマーケットを創造する技術経営
福田 収一
丸善 (2005/02)
売り上げランキング: 3,071
通常2~3日以内に発送

本のひらめき

このごろMOT(技術経営)という言葉をよく聞く。
MOTとは Management of Technologyの略で「技術」と「マネジメント」を融合させて新たな創造を生み出そうという思想(学問)だ。

MOTは技術の市場化を考える学問ともいえ、現在世界で170以上の大学で設置されているらしい。日本では早稲田大学、芝浦工大がさきがけとか。

本書は、都立科学技術大学の福田先生がかかれたMOTの教科書である。

とっても分かりやすく面白く書かれている。教科書にしておくのはもったいない。(という形容は大変失礼だが・・・)汗;

線形の社会(20世紀)から非線形の社会(21世紀)へ、「考えて歩く」時代から「考えながら歩く」時代へ、プロダクト中心からプロセスやマーケット創造の時代へなど、身近な事例なども織り込んで時代の変化を眺めることができる。

技術とこれからの社会を見る眼を養いたい。


僕の思いつき

技術屋さんは、ついつい技術オリエントな発想をしてしまいがちだ。

しかし、プロダクトは使う人がどう思うかが一番のポイント。学問の世界もそういうマーケットインの世界に突入ということだ。

時代の変化をいろんな目で眺めてみるのも楽しい。

ほかにどんな目線があるだろう・・・。



オススメ度

★★★★☆+MOTをもっと

読んで欲しい方

・MOTに興味ある方
・技術系の大学にいる方
・価値を創造したい方

Posted by webook at 2005年03月29日 12:05 | TrackBack