2005年05月04日

夜空はなぜ暗い? ~ エドワード・ハリソン/長沢工

宇宙のはてに・・・

書籍情報

夜空はなぜ暗い?―オルバースのパラドックスと宇宙論の変遷
エドワード ハリソン Edward Harrison 長沢 工
地人書館 (2004/11)
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本のひらめき

夜空はなぜ暗い?・・・・このタイトルは実に興味をそそる。山田真哉さんの「さおだけ屋はなぜ潰れないのか」と同じように、そ、そういえば・・・っていう疑問文である。

どうして夜空は暗いんだろう?星は宇宙にゴマンとあるし、だったらどの方向を見てもどこかの星に向かうような気もするし・・・・そうするともっと明るくてもいいのに・・・。

天文学者たちは古くから「なぜ、天は光で満たされていないのか、なぜ、宇宙は闇の中にあるのか」を考えてきた。

400年以上の年月の中で、空間、光、宇宙の構造などさまざまな考察を科学者たちが提示してきたという。

ピタゴラス、アリストテレス、ガリレオ、ケプラー、ニュートンなど、昔覚えた人の名前がいっぱい登場する。歴史と科学の迷宮の旅を楽しめる。

夜空が暗いという謎に対して提示された回答が幾つかある。

 ↓ 星の光が弱すぎるから    ディッグス
 ↓ 暗い宇宙の壁による     ケプラー
 ↓ 星間吸収による       オルバース
 ↓ 銀河間空間にエーテルがない ゴア
 ↓ 赤方偏移のため       ボンディ
 ↓ エネルギー不足       アリソン

本書には興味つきない面白さがある。

 「どの方向にも、われわれは星々の間のいたるところに、
  全天を覆って宇宙の創造の時代を見ているのである。」

とある。今夜は夜空を見上げてみよう。


僕の思いつき

普段なにげないことだが、ふと疑問に思うことがある。

 なぜ、人は3や5や7といった数字が気に入っているのか。
 なぜ、口は一つで耳は一つなのか。
 なぜ、くじらは海に住んでいるのか。
 なぜ、地軸は傾いているのか。

そんな疑問をいくつか考え出してみよう。



オススメ度

★★★★☆+宇宙のはて

読んで欲しい方

・哲学している方
・科学している方
・歴史が好きな方

Posted by webook at 2005年05月04日 11:09 | TrackBack