2005年06月23日

1日1分!英単語 ~ 片岡文子

1分の奇跡

書籍情報

1日1分!英単語―ニュアンスが決め手!ネイティブならこう使う
片岡 文子
祥伝社 (2005/06)
売り上げランキング: 388


本のひらめき

まずはクイズ。次のびみょうな違いわかります?

Q:「彼女は強い人だから。」
  さて、「強い」はstrong、それともtough?(答えは本の第29週)

Q:「がんばれ!」と声をかけるとき、
  「Good luck!」と「Do your best!」では何が違う?(答えは本の第8週)

教科書や辞書ではわからない微妙なニュアンスを、とても親しみのある表現で解説してくれる。やはり、言葉はなんといっても語彙、単語である。
そして、こういうニュアンスの違いが分るのは、実は、とっても楽しい。学びに「楽しさ」は重要な要素である。

基本的な単語を核にしながら、びみょうに違う類似の言葉を習得していける。ただ単に、言葉の解説だけではなく、ウィットに富んだ話がちりばめられているのがウレシイ。

著者は、独学で10年ほど英語の勉強をしてきたというが、それほど順調だったわけではないらしい。それがはじけるように上達が加速したのは、あるきっけがあったからだという。それは、たまたま始めた乗馬にはまり、関連する海外事情などを掘り下げていくうちに(つまり、やりたいことをやっているうちに)英語も上達したということだ。

sensitive、travel、error、know など基本的な単語とその類語をまるでマインドマップを描くように解説してくれる。1週間単位なので区切れもいい。

例えば
第3週は:travel とその仲間たち
  travel trip journey voyage flight
第29週は strong とその仲間たち
  strong tough firm determined robust

ちなみに著者は、「独学英語塾」(ネット塾)塾長。
→  http://www5f.biglobe.ne.jp/~e-lesson/
TOEICで965点を取得した実体験から、独学のノウハウを公開している


僕の思いつき

この本は子供にプレゼントしよう。そしてこう言う。

 この本で一年勉強してごらん。同じような言葉があるからそれをマインドマ
 ップにしておくといいよ。質のいい紙に丁寧に書くといいね。絵なんかもま
 ぜて。夫婦喧嘩=fight なんかは、お父さんとお母さんの怒った顔をかくと
 リアルだねえ。笑
 きっと楽しいよ。。。で、一年後、たぶんお父さんに感謝するよ、きっと。
 いや、べつにしてほしいわけじゃないけどさ・・・ははは。

そして、ここからがもう一つ大事なことなんだけど・・・
プレゼントしたお父さんもいっしょに同じことをやる。自分なりに凝ってみると、子供と共通の目的ができ、楽しく学べる機会にもなる。

さて、このメルマガ読者1万2千人のうち実際に行動する方は、ごく稀。おそらく0.1%くらいではないだろうか(つまり12人)でも、10人の方が始めたら、画期的! うー楽しみ楽しみ。

この本は、そういう行動を起したくなる楽しい本だ。



オススメ度

★★★★★+試してみよう

読んで欲しい方

・英語の勉強をしている方
・学ぶことがすきな方
・実力をアップさせたい方

Posted by webook at 2005年06月23日 09:25 | TrackBack