2006年03月17日

千円札は拾うな。 ~ 安田佳生 + ランチ会議議事録

常識の外がわに・・

書籍情報

千円札は拾うな。
千円札は拾うな。
posted with amazlet on 06.03.21
安田 佳生
サンマーク出版 (2006/01/20)
  

本のひらめき

ちょっと目を引くタイトルだ。普通、え?なんで?と思うから。千円札が落ちていたら・・・僕は拾うな、きっと。(笑)

本書は、それは、心の中の常識(大切なもの)のレベルが千円札程度であり、もっと価値あるものを目指していこうと主張する。

 大きな目で世の中を見渡し、自分の目線を億単位まで高められれば 千円札などは視界から消えてなくなってしまうのです。

こんなくらいになりたいものだ・・・。

さて、単純に落ちている千円札を無視すればいいというものでは、もちろんない。そういう風になるためにどうするか・・がポイントだ。人生や仕事に対する考え方で、とても心に響くものがある。例えば:

 優秀な人に「自由な時間」を与えるほど効率のよい戦略はない。

 「仕儀とのやり方を劇的に変える方法」を見つけることが成長である。

 いやな顧客は断る、一方で、優良すぎる顧客を作らない。

 2500万円の予算と1億円の予算では選択できる戦略の数に10倍以上の
 開きができる。(だから、ワイキューブでは36ヶ月予算だそうだ)
 
 手放して見ると意外と「あんなものを大事にしてたのか」と思うことが多い。

 人生において最も大きなリスク。それは周囲の人の常識に流されて、
 本当のリスクを自覚しないまま生きていくことだ。

などなど、経営、人生、仕事・・・さまざまな至言と考え方がいっぱいある。


僕の思いつき

この本で一番気に入ったフレーズはこれ:

 考える前に「不可能」だと決めてしまっては何も思いつかない。
 常識から外れたものは、すべて非常識だと思いがちだが、現実はそうでは
 ない。
 常識と非常識の周りには、どちらにも属さない「常識外」という
 未知の可能性が満ち溢れている。

普段の生活や仕事の中で、AかBか、○か×かという選択が示されると、どちらにするかとうーんと悩む。しかし、第3のオプションもある。足して二で割中間もあるが、それ以外・・というすばらしい可能性もある。

会社や組織には、ルールや常識、あるいは暗黙の了解(規範)があって、仲間はそれに従うことが正解ということになっている。それに従っていればそれで十分となってしまったときが、実は怖い。ルールや規定や協定をはみだしてもそれがお役様の役にたち、喜ばれるなら「やってしまう」エリアが、実にたくさんある。

それを考えたり(Moso)、やったり(Boso)する夢と矜持が・・・・今、ほしいなあ・・・。本書からMosoエネルギーをもらったかも。



オススメ度

★★★★★+常識外

読んで欲しい方

・数段上を目指したい方
・ヤイキューブに興味ある方
・自分と仲間を元気にしたい方

Posted by webook at 2006年03月17日 10:19 | TrackBack