2006年04月14日

Think!(2006年 春号) ~ 東洋経済新報社

頭と心。

書籍情報

Think! No.17(2006 SPRING) (17)
東洋経済新報社
東洋経済新報社 (2006/04)

本のひらめき

春号のテーマは、超ロジカルシンキング。
ロジカルシンキングとは、ロジック(論理)とファクト(事実)に裏打ちされた理詰めの方法論である。MBAでは定番、企業でもこういう言葉がもてはやされている。

しかし・・というのが本号の切り口である。

人は論理だけでは動かない。頭のほかに、心があるからだ。心は感情ともいえるし、共感や納得という言い方もできる。「共感なき論理は納得を生まない」・・・ということだ。

ではどうするか。

「コラボレーション思考」というのが斉藤嘉則さんと山本直人さんの解だ。

相手を圧倒するのではなく、いっしょに解決する。顧客とともに創りだす。ユーザーとともに情報発信する。こんなイメージである。そのためには、コレボレーションの着眼点として次の4つが使えるという。
 P(Purpose)目的軸
 P(Perspective)空間軸
 P(Position)立場軸
 P(Period)時間軸

モノゴトを整理し、考える時のフレームとして面白そうである。

このほか、板倉雄一郎さんの「ファイナンシャル・リテラシー」の話や、三谷宏治さんの連載「戦略コンサルタントの観想力」もおすすめである。空気はなぜ透明か? 腐敗物はなぜマズいのか? MSOfficeはなぜ強いのか? など考えるテーマがとてもユニーク。

美味しいネタがいっぱいのThink春号だ。


僕の思いつき

Thinkは、できるビジネスマンが結構読んでいるらしい。で、思うことは内容をマインドマップにしてみると、重宝されるのではないか・・ということだ。

中野さんに提案してみよう。



オススメ度

★★★★☆+実践的

読んで欲しい方

・早く一人前になりたいと考えてる方
・MBAに興味ある方
・仲間を元気にしたい方

Posted by webook at 2006年04月14日 14:17 | TrackBack