2006年05月10日

鏡の法則 ~ 野口嘉則 + にんげんだもの

   人生の現実は、自分の心を映し出した鏡?

書籍情報


本のひらめき

本書には、短い物語がかかれている。泣けるから電車では読まないほうがよい。このストーリーは、登場人物の名前と職業の設定を変えてあるが、実話だという。

  41歳の主婦栄子、トラック運転手の夫、小学5年生の優太、そして経営コン
  サルタントで心理カウンセラーでもある矢口氏が登場する。

  優太は、運動神経が少しにぶく、学校でいじめにあう。親にも心を閉ざす子ど
  もの姿に栄子は心を痛める。矢口氏が夫の剣道の先輩だったこともあり、思い
  悩んで相談をしてみる栄子・・・・

  自らの心の中を映し出すために、まず自分の父親に対する感情を吐露すること
  を薦める矢口氏。切羽詰った栄子はすがる思いでそのアドバイスに従ってみる。

  そして・・・

ハンカチを用意して読んでほしいという前フリに、ちょっと構えるところもあったけれど、いざ読んでみると、涙がこぼれてしまった。ありがとう・・とか、すまなかった・・・という言葉を、いろんな人にかけたくなった。


「人生で起きるどんな問題も、何か大切なことを気付かせてくれるために起こる」「自分に解決できない問題は決しえ起こらない」

など、「原因と結果の法則」や「生きがいの創造」などで心に残ったメッセージが心にしみる物語を通して伝わってくる。

ゆるせない奴がいたり、いつもバカにしたり軽蔑したりしている人がちかくにいたら、読んでみよう。心のモヤが晴れるかも。

すべては、自分の心を写す鏡だった・・・なんて・・・。


僕の思いつき

あの人は、どうしてもゆるせない。あいつは、ガマンがならない。なんでこんな小さなことでクヨクヨするんだろう。いろんなネガティブ感情が、日々の生活の中では心の中に浮かんでくる。

僕の心の師、伝ちゃんは、こういった。

 どうでもいいことに心を痛めるのは、もったいない。人生はもっと
 楽しく、明るく、いいことで満たしたい。

そして、許せない相手にどう対処したらいいかも教えてくれた。同じことが本書にもあった。

 「私がそうであるように、○○さんも喜びを味わいたかったんだ。」
 「私がそうであるように、○○さんも苦痛を避けたかったんだ。」

私もそうであるように・・・だよね。やっぱり。ゆるす・・・という行為は、人を一段高みに連れて行ってくれる。

許している自分を鏡の中に発見してみよう。



オススメ度

★★★★★+かがみ|みがか

読んで欲しい方

・新たな自分を発見したいと考えてる方
・心の鏡に興味ある方
・まわりの人を元気にしたい方

Posted by webook at 2006年05月10日 12:38 | TrackBack