2006年07月01日

ネットがテレビを飲み込む日 ~ 池田信夫・西和彦他 + 木村政雄

書籍情報

ネットがテレビを飲み込む日―Sinking of TV
池田 信夫 林 紘一郎 山田 肇 西 和彦 原 淳二郎
洋泉社 (2006/06)

本のひらめき

ライブドア、楽天などがテレビの会社を買収しようとしてなかなかうまくいかなかった。「ネットと放送の融合」とか言葉がニュース記事に踊った。その後逮捕劇などがあって、しばらくこの話はニュースの前面から消えた。

ところで、実際はどうなるんだろう・・・とまじめに考えたのが本書。2005年に設立された「情報通信政策フォーラム」のメンバーが、通信と放送の未来(融合)について、わかりやすく解説した本だ。

既存メディア(TV)の利権保護、技術的状況、著作権問題などが、5人の専門家の目で書かれている。

映像の世界もロングテールの蠢きがある。

 YouTube  http://www.youtube.com/watch?v=OQWxIrSRDQQ (←超・驚愕)
 Google Video http://video.google.com/ (You tube より重いかも)

など面白い動きもある映像とネットの世界。あなた創る人、私見る人という関係性がだんだん変わってきた。

西和彦さんの主張「NHKアーカイブはインターネットを通じて公開すべき」というのは、とっても賛成できる。そしたら視聴料を払わなかった人も自主的に払うようになるかもね。過去の番組でみたいのっていっぱいあるし・・。

ちょっと世の中の動きを整理して考えるのにいい本だね。


僕の思いつき

PodCasting, VideoCasting など、個人がかなり簡単にいろんなものを出せるというのは楽しい。

今考えているのは、会社の中でやりたいことを具体的な映像にして訴えるというもの。ワードで文章を一杯書いた企画書→パワーポイントの企画書→マンガの企画書→物語の企画書→動画の企画書 なんて発展したら楽しいね。

オススメ度

★★★★+融合か吸収か

読んで欲しい方

・ホリエモンの気持ちに興味ある方
・NHK視聴料について考えたい方
・ネット時代のテレビを考えてみたい方

Posted by webook at 2006年07月01日 17:30 | TrackBack