2006年08月06日

世界の国歌 ~ 国歌研究会 + 劇団ひとり

意外な発見、ちいさな驚き!

書籍情報

世界の国歌
世界の国歌
posted with amazlet on 06.08.12
国歌研究会
ワニマガジン社 (2006/03)


本のひらめき

君が代。日本の国歌である。国歌についてきちんとして説明を受けた記憶が実はない。この歌詞は、これこれの意味があり、いつごろどのようにしてできたのか・・・こんな基本的なことすら、実はよく知らない。(いいのだろうか)

先日、ある本に欧米の国歌は戦いの歌でありかなり惨たらしい表現もあると書かれていた。そんな記憶のフックがあって、この本を手にした。本当だろうか・・・?

たしかに、フランス国歌には、「不潔な血が私たちの溝を潤さんことを」とか「血染めの旗が掲げられる」とかの言葉がおどる。
アメリカ国歌には、「空中で炸裂する爆弾が・・・」とか戦いの最中の様子が歌われている。
イタリアでは「隊伍を組もう 我らは死ぬ覚悟がある」とくる。多くの国が戦いの歴史をもち、その中で国民意識の高揚をはかったのであろうか、戦争、戦い、死、血、敵を倒せ・・といった言葉が並ぶことが多い。

方やインド。

 すべての民の救いは何時の手に委ねられたり、
 汝、インドの運命を定むるものよ。
 汝に勝利あれ、汝に勝利あれ。

といった哲学的な歌詞がならぶ。

日本の君が代も、なんだか古臭いな、重々しくてやだな・・・と感じたこともあるが、こうしてみるとなかなか深いかも。世界の中で最もシンプルで短い。


僕の思いつき

地球上には、いろんな生物や植物がいる。そして人類は、国という囲いの中でさまざまな思想や国歌の形態で成立している。いまだに戦争という悲惨な状況が耐えたことはいまだかつて一度もない・・・。

ニューヨークの国連本部を見学したとき、そこに示されていた人類の未熟さの証拠(戦争の傷跡)はなんともカッコ悪かった。

ネット時代になって、境界線がなくなりつつあるとはいえ、まだまだ国家間の争いは耐えない。国歌という国の象徴から、ちょっと理解の手がかりをもつのもわるくないね。



オススメ度

★★★★+国家の国家

読んで欲しい方

・世界を知りたい考えてる方
・よこの国の国家に興味ある方
・地球を平和にしたい方

Posted by webook at 2006年08月06日 18:01 | TrackBack